先の報告した通り、最終的には200km地点でDNFしてしまったランドヌ東京主催のBRM518安曇野600のレポートです。
自宅を4時半に出発して、1時間でスタート地点の等々力緑地公園へ。ブリーフィングには何とか間に合いまして、コースの注意事項などをマジックでキューシートに書き込む。トータルの獲得標高が6000mを越える山岳ブルベなので、難易度は高めです。
まこたさん、koyamaさん、曽我梅林の時にゴールでご一緒したMTB乗りの方などにご挨拶。今回はGWの新潟でくらった体調不良をまだ引き摺っていて、胃腸の調子がイマイチ。また仕事の準備でバタバタしていた事もあってコースの予習も不十分。
まぁ、行けるところまで行こうという気楽さで出走したのでございました。車検を後ろの方で受けて、のんびりとスタート。
スタートからしばらくはBRM330甲斐300と同じです。天気が良くてしばらくは雨の不安もなく、甲斐300の時よりは精神的に余裕があります。都市部は似たようなペースになるので、参加者の列が出来ます。
日野のオリンパスの交差点でオリンパス製のTG-620でパチリと一枚。
あきる野市のR411にある新満地トンネルは自転車禁止なので、側道に回避して旧道にあるトンネルを通ります。
このままR411沿いに進んで、PC1のセブンイレブン青梅畑中三丁目店に8:30ごろ到着。50kmで貯金は1時間とBRM330甲斐に比べると余裕があります。ここで先着していたまきさんにご挨拶。BRM330甲斐の道志みちの下りでお会いした時の事を覚えていてくださってありがとうございます~。
ここまではやや肌寒かったこともあって、自分はレッグウォーマーしてましたが、参加者を見ると既に短パン状態の人が多いです。私は半袖ジャージの下にも厚手のアンダーシャツを着てましたし、どうも体がまだまだ春先モードです。
PC1から先は甲斐300のコースから分岐して、ここから青梅駅の近くを通って小曽木街道に入ります。
小曽木トンネルの手前の上り坂の斜度が結構ありましたが、距離は短いので何とか越える。
昨年の秋に走った渡良瀬300の時にも通った飯能から入間を抜けるコースに入ります。ゆっくりと走っていたこともあって、この辺はほぼ単独走行。
本当に天気は非常に良くて、このままの天気が持ってくれたら最高のブルベ日和です。
キューシートに記載された最初の峠である笛吹峠(標高80m)。これ以外の峠は900mとか、そういうのばっかりです。このあたりですが、地元でサイクリングイベントでもやっていたのか自転車を多く見かけました。
段々暑くなってきたので、ここの休憩所でアンダーウェアとレッグウォーマーを脱いで半袖短パン状態にします。
渡良瀬300の時にも通った埼玉の児玉にあるガリガリ君の工場脇にて記念撮影。ここの工場は事前に申し込みしておくと見学出来るんだそうな。
この辺は風もなく、平坦基調という事もあって良いペースで走れました。そんな訳でPC2 ファミリーマート児玉店(120km地点)に12時頃到着して、貯金は2時間に。
速いまきさんとはかろうじてニアミス。まこたさんはコンビニ手前でパンクしたそうで、食事後にお店を広げてパンク修理してました。
暑いんでガリガリ君キウイ味を食べる。誰かが「なんとなくキウイ味」と表現していたが、ズバリそういう感想の味です。
今回から水分補給はハイドレーションにしようと、直前に購入したグレゴリーのテンポ3というトレイルランニング用のリュックを背負ってきてます。2Lのハイドレーションパックを内蔵しており、走行中も水分が取り易いです。
このリュック、ベスト型と言うらしくウエストベルトがなく肩胛骨の回りで背負うようになっています。自転車の場合、ウエストベルトがあるリュックは使いにくいと思うのでピッタリです。
更に自転車の場合、あまり背面長が長いリュックはジャージのバックポケットが使えなくなるので、このくらい小型のリュックの方がよいです。
ここでコンビニのロックアイスをハイドレーションにガラガラと入れて、水1Lを注ぎます。いつでも冷たい水が飲めるのが、非常に快適でした。これは今後も夏場のブルベでは定番の装備にしたいかな。
水を背負えばボトルゲージが空きますので、今回は2つのツール缶にチューブやら携帯工具を入れて持ち歩きます。本当は体を冷却するために体に掛ける水を入れるボトルを持ってくるつもりだったのですが、朝バタバタしてたので忘れてました。
まぁ、飲む水はハイドレーションにあるから大丈夫でしょう…というのが実は判断ミスだったりするのですが。
PC2から先は富岡までゆるゆると登りがありますよ、とまこたさんが言っていたのですが、確かにちょっとした登り下りがあります。
写真だとイマイチ伝わらないのですが、厳しい斜度のところもありました。
13時~14時ぐらいの暑い時間帯にこういった登り下りを走っている割には、あまり汗をかいてない自分に気がつきました。普段ならデブなだけに汗をかきまくって、UVカットのアームカバーが汗による気化熱で涼しくなるハズなのですが。
あまりに暑いのでアームカバーを取り外して素肌にしますが、やっぱりあんまり汗をかいてない。ハイドレーションで水分はしっかり取っているのですが、汗が出ないので暑く感じます。
そんな感じでダラダラと進んでいると胃がムカムカしてきました。シューズをSIDI WIREに替えてから殆ど出ていなかった足の裏の痛みが出てきて、どうにも走るのがしんどい。
PC2から30kmも走っていないのに、調子が出なくてセーブオンに立ち寄って補給をする。PC2でガッツリ食べておけばよかったのですが、なんか食欲がなくて…。
セーブオンではPBブランドのエナジードリンクが128円と安かったので、すがる思いで飲んでみた。味はレッドブルにソックリ。この値段なら気軽に買えるのがいいですね。効果の方は…よく分かりませんでした。
このセーブオンで休憩していると、ブルベライダーが2,3名通っていきました。うーん、これで最後尾の方になったかな? まぁ、今日は早い人が多いから、後ろの方を走っていても気にしない気にしない。
富岡の市街を通ります。学校で習った富岡製糸場の看板があります。この辺は全く馴染みがなく、どの辺を走っているのか見当も付きません(笑)
セーブオンで休憩したのもあまり効果がなかったようで、足の裏は痛いわ、汗が出ないせいで熱中症気味なのか頭がクラクラ。ハイドレーションの水を少し体に掛けてみるのものの、根本的にはやっぱり汗が出ないと冷えないわ。
胃腸の調子が悪くて食欲が無かったのですが、ここでスポーツ羊羹を食べると何故か急に汗が出てきました。スポーツ羊羹には結構な塩分が含まれており、これが効果テキメンだったようです。
しかし、出てきた汗のしょっぱいことしょっぱいこと。ああ、体が全然夏に順応出来てない頃の汗っていう感じです。水分は十分に取っていたけど、体が塩分が逃げないように汗を出さないように制御していたんでしょう。
なるほど、それならスポーツドリンクやら塩分を補給することにしましょう。時間の貯金はまだありますし、甲斐300の時のように途中で体調やモチベーションが回復してれればしめたものです。
PCとPCの間で2回もコンビニストップするっていうのは自分的には珍しいのですが、碓氷峠に入る前の真新しいセブンイレブンに入ります。食欲はイマイチでしたが、塩分補給のため、とんこつラーメンを食べます。
そして2Lのスポーツドリンクを購入して、1.5Lはハイドレーションに、残りの0.5Lは食事しながら飲みます。とんこつラーメンのスープが全然しょっぱく感じないのは、相当に体から塩分が逃げていたのでしょう。
汗が出なくて暑くてからUVカットのアームカバー外していた影響で、真っ赤に日焼けしてます。走行風で涼しい事もあって、気がつきませんでしたが相当な日差しだったようですね。
そして足の裏の痛みを和らげるために、シューズを脱いで足をマッサージします。いやぁ、この足の痛みも何か久しぶりの経験です。
足の裏の痛みはおそらくペダリング時に無駄な力が下死点でかかっているということだと思う。心当たりとしては、GWにちょっとポジションを見直して、クリート位置をQファクターが広がる方向にしたり、シートを少し高めにしたんだっけ。
自分、見た目にはもっとシートを上げた方が楽なんじゃない?というポジションに見えるようで、回りからのアドバイスもあって今回1cmほどシートポストを高めにしてたんですね。それからシューズのクリート位置を調整してQファクターを広げてました。
Qファクターを広げたのは正解でペダリングが楽になったんですが、Qファクターを広げるとシートポストが1cmという数字以上に高くなってしまうわけです。シートポストを高くすぎて膝の裏が痛くなったりするというのは昔経験したことがありますが、足の裏が痛くなるのは初めて。
そんな訳でシートポストを少し下げてみましたが、その後は足の裏の痛みがピタリと止みました。ここまで150kmほどですが、随分と無駄に体力使ってしまったようです。やはり疑わしい場合には止まってすぐ調整するようにしないとなぁ。
上の写真ではボトルゲージが一個空いてますが、ここに体に掛ける水を入れるボトルを持ってくるつもりだったのに忘れたんだよな。このカーボンゲージは普通の500mlのペットボトルがスカスカで刺さらないのも痛かったです。
ブルベでの汎用性を考えるとボトルゲージの一つは、トピークのモジュラーゲージEXのようにボトルの大きさに会わせて調整出来るものがいいですね。
塩分を補給したおかげで随分とマシにはなりましたが、汗があまり出ないのは相変わらず。とはいえ景色の良さから何とか走り出します。
峠の釜めしで有名な「おぎのや」の脇を通ります。ちょうど前を通る時に「釜飯は絶対に食べる」と言っていたまこたさんが出てくるところでした。
しかし、やっぱり体調イマイチでついて行けません。まぁ、調子が戻るまでのんびり行きましょう。
そろそろ碓氷峠が近くなって参りました。ダラダラと950mぐらいまで登るんだそうな。
旧道との分岐点。ブルベのコースは旧道の方に向かいます。
さて、碓氷峠が始まります。カーブが184個あるんだそうな。
うーん、景色は良いし、勾配も全般的に緩やかで、涼しい事もあって何とか登れます。
この辺はまこたさんと前後して走りますが、まこたさんは膝の調子が悪いとの事で、かなり辛そうに登ってました。でも、その後も無事走りきって完走したとのことで、凄い!の一言です。
めがね橋になんとか到着。これは綺麗ですねぇ。いきなりドーンと現れますので、カメラの28mm広角側でもちょっと足りない。
ちょっと離れたところからパチリと。私以外にも4,5人が橋を見に来てました。
途中にも綺麗な橋がありました。碓氷峠は初めてですが、ブルベ参加者以外の自転車もたくさん走ってました。
184個あるカーブの100個目。ちょっとクネっただけでもカーブとカウントされるので、184個と聞いてうんざりしてましたが、意外とあっという間にカーブはクリア出来ます。
たまには「写真撮影」といいつつ、所々休みながら登ります。碓氷峠ぐらいの勾配でハアハアしている状態で、この先、夜の峠道走れるの?という不安が出てきます。
高度900mぐらいでは影響ないと思いますが、140bpmぐらいの低い心拍数なのに呼吸が苦しいです。やっぱり体調悪いんだな。
路肩に砂が多くてハンドルが取られます。特にこの看板のところは砂が多くて、タイヤ取られてコケそうになりました。
ゼーゼー言いながらもなんとか最後のカーブである184個目を越えて碓氷峠をクリア。登り切ってしまえば、何となく体調も戻ってきたかな?という感じに。
ここから長野県です、という事で記念撮影です。いやぁ、軽井沢とか何十年ぶりかな。
下ってすぐPC3のファミリーマート ヤオトク軽井沢店(182km地点)に17:00すぎに到着。PC2で2時間あった貯金が1時間に減ってます。こりゃ、健康ランドで仮眠とか無理な感じ。
軽井沢に降りてきたら結構寒いです。他の参加者もここで上着を羽織ったり、ウォーマーを付けたりしてます。自分もここで足と腕のウォーマーにアンダーシャツを追加して、なんとか対応。
しかし、どうにも食欲がなく、普段はあまり食べないような「梅おこわ」みたいなサッパリしたものを何とか食べる。ここでカレーとか揚げ物がガッツリ食えるのが俺の強みなのに。
まこたさんがカップの大きなゼリーを買っているのをみて、ああいうのを補給するのもありだな、と自分もマネしてプリンの大きいのを買ってみました。これは食べやすくてとても良かったです。
暑いのが終わって気温が下がれば体調も良くなるかも…という期待もあったのですが、急に寒くなって体がビックリしたようで調子はあまり変わらず。とりあえず行けるところまで走ろうとPC3を出ます。
中軽井沢駅はあまりに綺麗だったので、足を止めて撮影しに行きました。そういえば軽井沢って記憶では殆ど来たことがないんだよなぁ。やや観光モードでテンションを強引に上げます。
もしDNFすることになったとしても、ここだけは寄りたかったハルニレテラスのSAWAMURAに寄り道。ブルベコースから1kmほど離れたところにありました。
東京の広尾にもお店はあるそうですが、軽井沢のお店はレストランがメインのようで、ベーカリーコーナーは小さ目。ガラスにちょっと私が映ってますね。
大きなバケットは残念ながら品切れで小さいバケットのみ販売してました。2本購入して先に進みます。
なかなか来れない場所ですが、今度来れたらゆっくりと食事してみたいです。
バゲットをフロントバックに突っ込んで、ブルベのコースに戻ります。時間的には18時過ぎぐらいになってましたから30分ほどロスしましたね。日も落ちて寒くなってきました。
一応、目的の一つが無事こなせたこともあってホッとして気が抜けたのか、全然足が回りません。とりあえず先に進もうとしばらく走りましたが、なんかもう気持ち的に不安で走れないです。走っていてこんなにダルいと感じたのはあんまり経験がないです。
200km地点ぐらいのコンビニでちょっと休憩しましたが、休んでもイマイチ調子が復活しません。今まで弱気になったときは大体は補給失敗が原因で、食べると復活してました。でも、今日はそもそも食欲がわきません。折角買ったバゲットを囓る気にもならない。
ああ、何か今日は結局調子が戻らなかったなぁ~ということで、このまま走ってもどこかでタイムアウトする確率が高いです。月曜日は仕事を休めませんから、回復する事を考えると決断は早いほうがよいです。
そんな訳で今回は1/3しか走ってないのにDNFを決断しました。今日の自分はこれが限界ですかねぇ。主催者に連絡して、軽井沢駅まで戻って輪行で帰りましょう。
軽井沢の駅にて峠の釜めしを購入。持ち帰って翌日食べた、というのは昨日のエントリー通りです。
そんな訳で軽井沢の駅から長野新幹線で帰りました。うーん、色々と反省が多いブルベでございました。
大体1日遅れで筋肉痛がやってきますが、今回は200kmしか走っていないのに筋肉痛が酷いです。特に腕回りの筋肉痛って久しぶりの経験です。やっぱりポジションがおかしい状態で150kmも走ったのが良くなかったのかな?
さて、次のブルベはBRM601会津600です。ここはコースの半分以上を知ってますし、獲得標高も今回のブルベの6割ぐらい。しかも、一番標高の高い所が、GWにも通ったばかりの山王峠なのでペース配分もしやすいです。
そんな訳で何とか次のブルベは完走して、SRを確定させたいです、ハイ。