自転車は速くあるべき 2

  • 2012 年 10 月 18 日
  • 自転車
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速く走れる自転車を買ったのをキッカケに自転車って速いんだなー、と言う事に気が付く人が大半なのではないでしょうか?

速く走れる自転車はホームセンターで1万円ぐらいで買える自転車に比べて、車体が軽く変速機がついてて、回転する部分の軸受けがマトモで、そしてタイヤが細いです。

まず軸受け(ベアリング)ですか、ここに少し良い部品が使われているだけで自転車は見違える様に軽快になります。具体的には二つの車輪の中心とペダルがついたクランクのところです。

初めて教習所でクルマを運転した時に、クラッチを切るとスーッとクルマが空走するのに驚きませんでしたか? こんなに重いものがこんなにも簡単に転がっていくんだ、と。これがマトモな軸受けの力です。

残念ながら安物のママチャリの軸受けはコストダウンの影響で酷い品質の物が使われてます。ここがマトモな自転車は一漕ぎすればスーッとインチキの様に前に進んで行きます。

そしてタイヤの細さは速さに大きく貢献します。摩擦抵抗が減るので、良い軸受けを使うのと同様な効果があります。摩擦抵抗が小さければ、軽い力でどんどん加速していきます。

ママチャリに使われているタイヤの幅はだいたい35mmぐらいありますが、上の写真のロードレーサーでは23mmぐらいしかありません。流行りのクロスバイクだと28mmぐらいとなりますが、これでもママチャリタイヤとの差は明らかで、軸受けよりも実感しやすい差です。

細いタイヤは摩擦抵抗を減らすためにかなり高い空気圧にします。ママチャリでもパンパンに空気入れると、かなり速く走れる様になりますのでお試しあれ。

ただし細いタイヤにはトレードオフがあります。まず空気をパンパンに入るので、タイヤが振動を吸収せずに乗り心地が悪くなります。それからタイヤが潰れる事で路面の変化に対応してくれないので、段差などを乗り越える性能に劣ります。

さて、ここで細いタイヤの自転車で歩道を走ってみましょう。

クルマが出入りするための切り欠きの段差、車道を横切るときの数センチの段差でも細いタイヤにとってはストレスが溜まります。歩いてるときには気がつきませんでした。なるほど、ママチャリの太いタイヤは歩道を走るためなんだな。

タイル張りや石畳の歩道はオシャレですが、細いタイヤにとっては滑ったりガタガタと振動だらけで徐行しか出来ません。歩行者が道をふさぐ事とあり気が抜けません。

怖いんで車道に降りてみましょう。おおー、段差なんか皆無ですし、何より歩行者が居ないのは快適です。路駐の車が邪魔だけど、ちゃんと左側走ってある程度の速度を出していると、クルマとの相対速度の差がないので思ったより怖くないな。

自転車はクルマと違って前方には死角がありません。渋滞してても脇をスイスイとすり抜けて前に出れます。ドライバーの顔もよく見えますから、交差点てちゃんとこっちを認識してるか?を見れます。

信号が変わると同時にスッと漕ぎ出すとあっという間に流れに乗って、前の信号が変わりそうなら足を止めて空走する。自分のペースで速度調整をして、ちょうど青信号になるタイミングで再びクランクを回すと、また流れに乗って…久しぶりに運転が楽しい!と思いました。

そんな訳で私はクロスバイクを買って3日目で車道を走るようになってました。で、気がついたのです。あれ?昼間なら自分の生活圏内に移動するだけなら自転車とクルマであまり時間変わらないのでは?

続く

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