最後のガラケー買い替え

  • 2025 年 4 月 13 日
  • 日記
  • 49view
  • 0件

来年の3月末でドコモのFOMA携帯が使えなくなるので、そろそろ母上に持たせているガラケーの買い替えを考えないといけない時期だ。2019年にケータイを持たせた時には、FOMAのサービス終了の2026年なんて未来のことだと思っていたけど、気がついたらもう1年を切っていた。

arrowsケータイ ベーシック F-41C は入手困難

今、母親が使っているのはPanasonicのP-01Hというガラケーでして、通話とSMSの受信のみで使っています。SMSの受信は自販機のジュースを納品する業者が、母親の携帯に請求代金をSMSで送ってくれるので、それを見るためだけに使っています。つまりケータイで文字は打たないのです。

そんな訳で80歳を超えた母上にスマホの使い方を覚えさせるのは無理ですし、殆ど同じ操作系のガラケーでFOMAのサービス終了後にも使える機種に機種変しようと思っておりました。ドコモ以外のキャリアは既にガラケー向けのサービスは終了しているのですが、ドコモはここまでサポートしてくれた事に素直に感謝です。

その最後のガラケーの生き残りともいえる機種が富士通のF-41Cでございます。ドコモオンラインで18000円ぐらいで販売されていますが、機種変ならば1430円で購入出来ます。しかし、これがなかなか在庫がなくて販売していないのです。もちろん店頭で在庫のあるお店など皆無です。

そんな訳でドコモオンラインのF-41Cのページを毎日チェックして、たま~にネイビー色が入荷することがあるのです。ただし、PCなどからドコモオンラインで買い物するには、複雑な認証方式をクリアしていないとダメです。詳しくは省略しますが、一度、その設定に手間取っているうちに売り切れになってしまったことがありました。

在庫の復活の観察が日課となって2週間が経過し、なんとか買うことが出来たのです。dポイント500円分を使ったので、本体と送料込みの代金で1470円でした。注文から2日ほどで手元に届きました。

完全にガラケーだけど地味に進化している

F-41Cは2022年5月に発売されたガラケーです。これ以降にはDIGNO KY-42Cという京セラが作っているガラケーが2023年に発売されていますが、それ以降はガラケーはもう発表されていません。ちなみにKY-42は機種変での割引がなく、2万円近い値段だったので見送りました。

箱に入っているものは本体と充電クレイドルのみです。USBケーブルや充電器も付属しません。充電器もケーブルも手持ちがあるでしょ?っていう割り切りっぷりですが、これで不自由はないです。

ちなみに現在の料金プランはカケホーダイライトプランという現在は新規に加入出来ないプランです。1320円で5分以内の通話が無料で、データ通信はパケット量に応じて課金されるのですが、ほとんど通信は行わないので十分です。iモードも契約していませんし。今回の機種変でも料金プランはそのまま引き継ぐことが出来ました。

ケータイ新旧の比較。左があたらしく買った富士通のF-41C、右がこれまで使っていたP-01Hです。3年ほど前に、P-01Hは一度買い替えています。これは外装がボロボロで充電池も持たなくなったからでして、中古で5000円ほどで美品を調達して交換したのです。

P-01Hは2019年発売のパナソニックの機種で、新しいF-41Cとはメーカーが異なります。しかし、キー配置や機能などはドコモのケータイの流儀にならって完全に同じです。通話履歴確認、自番号表示、電話の受け方や切り方などの操作がメーカーが違っても統一されているのは、サポートする人間からすると非常にありがたいです。同じでないと高齢の母に覚えさせるのが大変ですから。

ちなみにP-01Hも今回買ったF-41CもXi(クロッシィ)というドコモの通信ブランドに対応しているのですが、F-41Cは4Gに対応、P-01Hは3G(FOMA)までにしか対応していないので2026年3月末で使えなくなるのです。この辺の通信ブランドと実際の通信方式の違いが、分かりにくさに拍車を掛けてます。

P-01Hはドコモのケータイの伝統的な充電端子なのですが、F-41CはUSB-C端子と一気に進化しました。充電クレイドルの端子もUSB-Cでして、これでガラケー用のほぼ死滅している充電ケーブルを全て処分できます。あとは搭載されているカメラ映像が少し綺麗になったぐらいです(母は使わないけど)。

少し電池容量が大きくなってUSB-C端子になったぐらいしか違いはないのですが、これだけでも随分と現代的になったなぁ、と感じます。

移行作業について

まずSIMを挿し替えます。P-01HのSIMのサイズはminiサイズ、F-41Cはnanoサイズのスロットになっております。P-01HのSIMを取り出してみようとしましたが、スロットが半分しか開かなくてカードが取り出せません。

焦らずに検索して取り出し方を調べてみます。「スロットは半分しか開かないので、半分開けたらカードにセロテープを貼り、テープを手前に引いてカードを引きずり出せ」という情報があったので、それに従って作業したらアッサリとカードだ取り出せました。

P-01Hに差してあったSIMカードは、nanoサイズのSIMにアダプタを貼って一回り大きいminiサイズにして挿入してあったので、アダプタを外すだけでF-41Cにそのまま差し込めます。メールは特に移行する必要がないので無視して、後は電話帳のデータと挿してあるmicroSDカードを移すだけです。

iモード契約をしていればドコモのクラウドに電話帳を預けて、それを新機種でダウンロードすることで移行出来るのですが、なにせデータ通信契約をしていない端末なのでクラウドサービスは利用できません。ダメもとでMicroSDカードに電話帳をエクスポートしてみましたが、旧機種と新機種でメーカーが違うので電話帳の互換性がありませんでした。

結局、手動でポチポチと電話帳を移行しました。母親は文字は打てないので自分で電話帳は登録出来ないので、私が最初に登録した家族関係の連絡先しか入ってなかったのです(笑)

あとは呼び出し音や文字サイズなどを母親に合わせて設定して、ストラップや貼ってあるものなどを新しい機種に物理的に移して作業完了です。トータルでは1時間も掛からずに出来ました。スマホよりもよっぽど簡単でしたが、久しぶりにガラケーの移行作業をしたので忘れていることばかりでした。

これが最後のガラケーになるか?

母親も高齢ですし、破損しないかぎりはこの端末を死ぬまで使うことになると思います。もう新しいガラケーが開発されることもないでしょうから、これが最後のガラケー調達になると思います。

P-01Hは念のため予備の充電池(ドコモショップで1000円ぐらい)、予備の充電クレイドル(600円ぐらい)を買っておいたのですが、結局は出番がありませんでした。今度のF-41Cでは、もう予備は買わないつもりです。買ったとしてもdポイントを消化するために、予備の充電池を1個買っておくぐらいでしょう。

2026年3月のドコモの3G停波は遙か先のことだと思っていたのに、もう現実にすぐそこというところまで来ました。あまりギリギリになってから機種を調達しようとしても難しいと思うので、少し早めに手を打つつもりでしたが、現時点でも安く買える機種は争奪戦だったのです。

ちなみにF-41Cですが、ドコモショップ以外で買おうとすると普通に2万円以上の値段になっています。物としての値段としては2万円は別に高くはないと思うんですが、機種変でほぼタダみたいな値段で買えるうちにドコモオンラインで調達することをオススメします。

日記の最新記事8件