昨日の日曜日は穏やかな晴れだった新潟でしたが、夜に新潟県民会館で開催された山下達郎のライブに行ってきました。新潟に移住してから三連続で参加してますが、今年の山下達郎の新潟でのライブは日曜、月曜の2Daysという変わった日程です。達郎本人曰く「文句はキョードー北陸に言ってくれ」とのこと。
ちなみに昨年の参戦についてはBlogに書いてませんが、一昨年に行った時の日記は残っていたので興味があればどうぞ。
日曜日の公演は見に行きやすい
平日の公演だと、仕事を早退しないと開演に間に合わないのですが、休日の公演なら時間の心配もありません。経験上、チケットの抽選倍率の高いアーティストの場合、2日公演の両日を申し込んでも1日しか当たりません。なので今回も日曜公演だけを申し込んで無事に当選致しました。
昨日、ファミリーマートでチケットを発券してきたら、1階席の14列目という良席が当たりました。これまで見に行った2回は2階席だったので、これは素直に嬉しいです。
せっかくの休日開催ですから、少し早めに家を出て、FM新潟で「山下達郎のサンデーソングブック」を聴きながら新潟市街に向かいます。本日から新潟公演ということで、ラジオでも「会場に来られる方、よろしくお願いします」と話していました。
昨年、新潟県民会館の有料駐車場に駐めたのですが、退出時に車が集中するので外に出るまで20分ぐらい待たされました。今年はその反省から、至近のコインパーキングに駐めて少し歩いて新潟県民会館に向かいました。この判断は正解だったようで、今年は公演が終わって15分後には車に乗って家路に就いてました。
上記のコインパーキングに車を駐めたのち、ちょっと古町方面まで歩きます。丁度良い陽気だったので、歩いていて気持ちのよい午後でしたね。そして床屋に寄ってスッキリしてきました。思ったより床屋が空いていたので、開演まで時間が1時間ほど余りました。古町の老舗の喫茶店「シャモニー」でコーヒーを飲みながら小説を読んで時間をつぶします。
シャモニーのコーヒーはスッキリしていて熱々で提供されるし、量もたっぷりあります。フードメニューが終わっていた16時過ぎでしたが、ひっきりなしにお客さんが入るんだけど、静かな店内でよかったです。そろそろ退出するかな~というタイミングで隣の人のタバコの煙が気になったので、早々に退出しました。気がつかずに喫煙席に陣取っていたようです。
山下達郎 PARFORMANCE 2024
17時10分に入場し、下のポスターを撮影して物販列に並びます。新潟公演では水色のポロシャツを着ていました。昨年はちょっと記憶がないですが、一昨年はオレンジ色だったかな?
物販ではパンフレット(3500円)だけを購入。昨年はパンフだけで無く蕎麦猪口を買ってしまいましたが、ライブ会場に行くとどうしてもお布施したくなる気持ちをグッと堪えてパンフレットだけにしました。ちなみに昨年買った蕎麦猪口は、その一度も開封しておりません。今回もTシャツを買おうか迷いましたが、3800円という値段に尻込みしてスルーしました。
先日買った竹内まりやの「Precious Days」の特典のライブ円盤を土曜日の夜に見ていたのですが、山下達郎のライブパフォーマンスが収録されておりましたので、予習はバッチリです。達郎さん、今年で72歳ということですが、このライブ盤の映像は2020年や2014年のものでして、全然変わってないですね。
ちなみに、ここでアルバムを買うと手書きのサイン色紙が貰えます(本当に家で本人がせっせと書いていると達郎がMCしてた)。これは予想していたんだけど、我慢出来ずに事前に買ってしまっていたんですよね。なので今回、会場での購入は見送りました。そういえば「Softly」のアルバム発売直後のライブの時、達郎のサイン欲しさにCDは持っているのに追加で買ったことを思い出しました。
さて、18時に公演が始まります。いつも通りの「SPARKLE」からのスタート。今回は前から14列目という良席だったこともありまして、いつも持っていく双眼鏡の出番も少なめです。昨年はややマニアックなセットリストだったのですが、今年は明るいメジャーな曲が中心のセットリストでした。なので今年はあんまり馴染みのない曲は一曲も無かったです。
「夏への扉」とクラッカー初体験
今回のセットリストで一番思い入れのある曲だったのが「夏への扉」ですね。山下達郎の曲の中ではあまり有名な曲ではないのですが、ロバート・A・ハインラインの古典SFの傑作である同名小説をモチーフにした曲なのです。この小説をティーンの頃に読んでハマっていた自分にとっては、もの凄く思い入れのある一曲なのです。
この曲を最初に提供されたのが、山下達郎バンドで長期にわたってキーボードを弾いている難波弘之さんでして、自分がこの小説にハマるキッカケになったのも難波弘之さんの影響なのです。ハヤカワ書房のSFオールベストの1位だった「夏への扉」の推薦文を難波弘之さんが書いてまして、この楽曲についても言及してました。なので、自分にとっては何十年越しの思い入れのある楽曲だったのです。
ただ、あまりメジャーな曲ではありませんから完全に失念してまして、これがライブで聴けるとは思ってなくて完全に不意打ちでした。過去の思い出補正や小説の内容を思い出して、胸が一杯になってしまいました。もうこれだけで今回のライブに来た甲斐があったというものです。
あと山下達郎のライブのお決まりといえば「Let’s Dance Baby」という曲でクラッカーを観客が鳴らすのが恒例になっております。自分はクラッカー未体験だったのですが、今回、お隣の席に座っている夫婦の方がクラッカーを分けてくれました。お二人にはお礼を伝えて、ついに自分も初のクラッカー体験です。曲が始まると鳴らすタイミングを待って、何とか無難なタイミングで鳴らす事ができました。達郎も「今日は多めだな」とMCしてましたので、非常に満足でございました。
あっという間の2時間半の公演でしたが、今年は申し込むかどうか?を少し悩んでいました。2023年まではライブに頻繁に行っていたのですが、以前、日記に書いたように2024年はライブ観戦からちょっと距離を置いていたんです。
今回、改めてライブに参加してみると、やっぱり日々のストレスがスッキリと消えて元気が貰えます。やっぱりこういうメリハリって地方での生活でも必要なんだな、と思い知らされました。ライブに行く事でしか得られない栄養素って、やっぱりあるんですよね。
SNS絶ちをしてから初めてのライブでした
達郎は「MCの内容はTwitterとかに書かないでね」と口癖のように言います。今回も公演の締めくくりのMCで「世界では様々な事が起きていますが、特にSNSは人々の悪意と中傷にまみれています。人間が理性的な生活を送れているのは、そういうものを表に出さないようにしてきたからです」という様な内容を語っていました。
昨年まではSNSをやっていましたが、今年の4月にSNS絶ちをした自分にとっては非常に納得出来る内容です。なんであんなに誹謗中傷が多いんだろう?とか、他人を常に意識して生活しないといけないんだろう?とイヤになったのでSNS絶ちをしたのです。マイナスな内容をレビューしたりコメントしたりする人が全く理解できないため、そういうのを見るのが心底嫌になったのです。
以前ならSNS映えしそうな写真を撮っては、それをすぐにXやInstagramに投稿したりしていました。そういうのを一切辞めたので、開演前もblog掲載用の写真を何枚か撮影したらスマホの電源は切ってしまいましたし、開演後も車に乗ってからスマホの電源を入れました。以前なら他の参加者をXで探したり、自分の投稿に対する反応が気になって仕方なかったのですが、完全にそういう習慣が消失してしまっていることに気が付きました。
会場を後にして、まずは自分の中で今日のライブを反芻します。他の人がどう感じるか?とか自分の行動になんか反応あるかな?という所にあまり意味は無いというのが分かってきたのです。10年ぐらいSNS依存症か?というぐらいにスマホを触りまくっていたのですから、ここ半年で自分の行動様式が変わってきたことに気がつきました。
昨年までの自分は「自分が好きなものを広めたい、一緒に楽しんだ方がもっと良い」と思っていたのですが、今年は「本当に自分が好きなものなら、自分一人だけでも十分に楽しい」という考えに至りました。一人だけの方が楽しめるとは言いませんけど、他人と共有しなかったらツマラナイということではないのです。
アンテナを広げすぎずに、好きなものだけを躊躇無く素直に楽しむということが、情報に溢れた現代において上手くやっていくコツかもしれませんね。