活字の本が面白く感じる理由

三連休明けの週はあっという間に週末がやってくるように感じます。三連休は先日の日記にも書いたとおりで予定が詰まっていたのですが、今週は日曜日の夜以外は全くのフリーです。天候も良いので、自転車で走ってこようかな?と外に出ると、朝8時の気温は10度前後です。まだ体が寒さに慣れていないので非常に寒く感じます。

よろしい、ならば家でローラー台だ!

もう1ヶ月もすると新潟では自転車はオフシーズンを迎えます。そろそろローラー台回りの環境を整えて、冬支度をしましょう。ちなみに昨年の冬はローラー台は殆ど活用してませんでした。というのも、本格的なポジションで跨がるローラー台って、それなりに乗れてる状態じゃないと辛くて長続きしません。

先日、仕事部屋のローラー台の周辺を模様替えしたので、今回はそれを微調整しながら1時間ほど回してみました。まずフォームチェック用の鏡を正面において、タブレットスタンドでiPadを動画視聴用にセットします。それから体を冷やすためのサーキュレーターを顔に向けます。

以前はZwiftなどバーチャルサイクリングもやっていたんですが、課金月額が値上がりしたタイミングで辞めて久しいです。1時間ほどローラーを回すときに退屈しないように、タブレットで動画を見たり音楽を聴いたりしてます。いつか見ればいいや、と思っていたMFゴーストとか弱虫ペダルのアニメなどをローラー台の上で消化していきましょう。

ペダルはGarmin Vectorというパワーメーターを取り付けているので、Garmin Edgeで出力とか心拍数をチェックしながら回しています。正面に鏡を置くと、脚の回し方がバッチリ見えるのでフォームチェックに最適なのです。習慣化するには週に2~3回は回さないといけないと思うので、今後は朝の時間帯に1時間回すことを目標にしていきます。

ローラー回したら朝ご飯食べて小説を読む

この1ヶ月ぐらいは土曜日は「不要品をオークションに出品する日」でした。あまり気乗りしない作業でしたが、やらないと終わらないんです。それが不要品処分も一段落したので、今週はその作業がありません。ローラーを1時間回してシャワー浴びたら、お腹も空いたのでなんか作ります。

キャベツの千切りにハムを乗せてコストコのカニカマを和えた物、業務スーパーの冷凍うどん(セールで5玉100円だった)と松屋の牛丼の具を載せた物です。推定カロリーは560kcalでした。

これを食べた後、数日前から読み始めた中山七里先生の「テミスの剣」の続きを読み始めて、お昼ぐらいに読了でございます。Amazon Unlimited対象だったので無料で読めたのですが、こんなに面白い小説が無料で読めてもいいのかしら。いや、正確にはサブスクリプション会費を払っているので無料ではないのですが。

中山七里先生を知ったのは「有隣堂しか知らない世界」の動画でして、とにかく沢山の作品を出しています。「護られなかった者たちへ」も「総理にされた男」もAmazon Unlimited対象だったので読んだのですが、どれも一気に読み切ってしまう面白さがありました。正直、この年齢になると活字を集中して読み続ける集中力が落ちるので、相当に面白くないと数日で一気に読めません。

なんで活字の小説が面白く感じるのか?

ここで本日のメインテーマです。漫画やドラマ、映画など映像化された物語では得られない面白さが活字の小説にはある、ということを再認識しました。最近、日本人作家の普通のエンタメ小説を読むようになりましたが、自分はこれまでああいう日本の作品を殆ど読んでいませんでした。若い時はハヤカワなどのSF作品ばっかり読んでいたんです。

最近読んだ中で特に面白かったのが、前述の「護られなかった者たちへ」です。これは小説でも私はボロボロと泣いてしまうぐらい切ないお話でした。2021年に阿部寛主演で映画化されており、この映画も評判は悪くないようだったので比較のために見てみました。

小説そのままは映画化できないだろうな、という内容を含むお話だったので、映画化にあたってお話の内容がマイルドに改編されていました。映画そのものは小説版を知らなければ、十分に良い映画だったとは思います。クライマックスではやっぱり泣いてしまいましたが、小説版ほど心は揺さぶられませんでした。

映画版を見ていた時に気になったのが「行政批判になりそうなところはカット」「小説では救いのない人物像がまともな人に変わっていた」という表現の変更です。中山七里先生はこの映像化について、前述の「有隣堂しか知らない世界」で語っていましたが、あまり不満はないようです。

お話の筋を変更したり、付け足したりというのは映像化と興行を考えるとやむを得ないと思います。それは小説と映像の違いですからね。しかし世間に忖度して表現がマイルドになった結果、小説版で私が心を揺さぶられてたようなシチュエーションの切れ味が落ちているように感じられました。

最近、漫画のアニメ化では「漫画そのままの内容と台詞をそのまま映像化する」というのがヒットの秘訣なんだそうです。「鬼滅の刃」のアニメは子供にはショッキングな内容を含んでいますが、それでも漫画のお話と表現そのままでアニメ化して大ヒットしましたからね。

ちょっと脱線しましたが、活字の小説は表現の自由度が非常に高い媒体なのだな、と再認識してます。それに対して映像化は、今の世の中だとしがらみが非常に増えてしまって面白い物を作るのに制約が増えたと感じました。特に最近の民放のTVドラマは、表現と予算の限界から陳腐なものが増えたように思います。自分はNetflixのドラマは契約してないので見てませんが、流行っている「地面師」とか「新聞記者」はネット配信だから許される表現の領域に踏み込んでいるから面白いのでしょう。

若い時はSFを中心に活字で物語を読んでいたのですが、気がついたら活字の本といえば「ビジネス本」「エッセイ本」を買って積むだけという大人になっていました。漫画だけは読み続けていたので、いろいろな良い物語に出会えました。しかし、日本のエンタメ小説はこれまでの人生でほとんど読んでなかったのです。

なんて勿体ないことをしていたんだ!と、この歳になって宝の山を発見したような気持ちです。最近はKindleでお風呂に入りながら活字を読むのが1日の楽しみだったります。でも、流石にローラー台を回しながら活字を読むのかキツイかな……ということで最初にテーマと繋がったところで、今日の日記はおしまい。

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