住宅と住宅ローンについて考える

  • 2024 年 9 月 20 日
  • 家関係
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三連休の間の4日勤務の週末ですが、無事に金曜日の朝を迎えることが出来ました。今朝は朝から新潟県の下越地方に竜巻注意報が発令されており、雨がいつでも降り出しそうな天気でした。というワケで安定の朝練はお休みです。

老後を考えて家建てたのに、住宅の記事を見てしまう

自分は2019年に実家の敷地に老後のことも考えて家を建てました。色々と大変だったので、その時に日記として長文をまとめたものがあるので貼っておきます。今、改めて読んでみると「無知だなぁ」と思う内容がチラホラとありますね。

特に住宅ローンの審査で「すぐには住まないけど将来的に住む」という条件でOKが出ないところもあった、という記述があります。今考えると当然のことなんですよね。結局、完成した半年後には住民票も移して自分も住み始めたのですが、最初からそのつもりでローン審査を申し込めば良かったです。

家を建てた後、コロナが来て世の中の流れがガラっと変わりました。このコロナ前のタイミングである2019年末に会社員を辞める決意をして独立していたのは、この家での生活がすこぶる快適だったからです。トータルでは家を建てたことは人生に大きくプラスでしたし、タイミングも最高でした。

なので今の住居には満足してますし、このまま最後まで住むつもりですなのですが、いまだにYouTubeやネットニュースで住居選び、住宅ローンについての記事を見てしまうのです。

住宅選びの記事を読んでしまう理由

私は地方で東京の仕事を在宅でやっていて、実家の土地に注文住宅を建てています。これだけでも世間一般と比較してレアケースなのです。収入については東京の仕事をしているので恵まれておりますし、地方ではありますが、家の場所は市内では最も便利なエリアにあります。徒歩圏内にだいたいのものがそろっていて、家を建てた時に住んでいた品川区の武蔵小山の賃貸よりも便利でした。

公共交通機関の本数は非常に少ないですが、駅やバス亭は徒歩圏内です。車でドアtoドアでほとんどの場所に行けますが、通勤がないので交通渋滞や公共交通機関の本数の少なさで困ることもないです。それなりにお金をかけた家なので、断熱や防音は十分すぎますし、昔からの土地なので近隣の事もよく知っていて、付き合いで苦労もありません。土地の流動性は低いので、変な隣人が越してくる事もほぼないでしょう。

何が言いたいか?というと、あまりにも恵まれすぎていて、世間一般の住宅選びの記事が全く参考にならないということなのです。首都圏と地方、一戸建てと集合住宅、周囲の環境など、住宅選びには色々な評価軸があります。それらの評価軸と自分の現状を照らし合わせる記事を書こうとしているのですが、自分の今の選択がマッチしすぎていて面白い記事にならないのです。

ネットニュースや動画での家選びについての情報を得たくなるのは「自分は時期的にも最良の選択をして、現在のライフスタイルなら不満なんてない」という自己肯定感の補強なのです。だって、自分は家選びで悩んでないのですから。

普通ではないので参考にならない

ちょいと話は変わりますが、最近、新川帆立さんのエッセイを2冊読んだのですが、この人はいろいろな意味で普通ではないです。エッセイの内容も一庶民の感覚からするとぶっ飛んでまして、面白く最後まで読みました。ただ内容は面白いのですが、このエッセイを読んで嫉妬してしまう人がいるのでは?と心配してしまうぐらい金銭感覚と行動力がぶっ飛んでますね。

自分はこのエッセイは単純に娯楽として面白く読みましたが、ライフハックとして生活の参考になるような内容はありません。だって、自分と新川先生では性別と年齢も状況も全く違いますし、先生もそういう教訓めいたことを語るつもりもないでしょう。

つまり、あまり一般的ではない内容に関して語る時に一般的な状況とかけ離れていると、よっぽどそれが面白い内容じゃないと読まれないんだと思うんですよね。自分は読まれるために書いているわけではないのですが、それでも少しは意識しているのです。

で、自分の住環境ですが、現在の生活にマッチしすぎていて不満がありません。東京で賃貸暮らしをしていたころには常に不満があったものです。自分は世間一般の人が持つ住宅に関する悩みのほとんどを解決しちゃったので、住宅についての記事を書いても他の人の参考にならなそうです。

例えば、ネット記事で語られる住宅選びのメリデメみたいなものを列挙して、自分の現状と比較した記事を書いてみました。そしたら一般的なデメリットが全然当てはまらないのです。書いていると贔屓の引き倒しみたいな内容になってしまい、書いていても読んでも面白くないのです。

新川帆立さんのエッセイぐらい生活がぶっ飛んでいたらエンタメになると思うのですが、自分のレベルではまだまだ一般人の延長にすぎません。なので、書きかけのその記事は永遠に下書きのままで眠ることになるでしょう。

住宅ローンについて思う

自分は親から「借金はするな」とすり込まれて育ちました。とにかく借金はいけないことだ、と思ってました。就職してからは給与には恵まれていたので、お金を借りたのはカーローンを組んだときぐらいでした。学生の時はお金には本当に苦労したのですが、その影響なのか社会人になってお金に困らなくなると無頓着になりました。なんか、お金の事を考えるのは浅ましいと思っていたので嫌いだったのです。

しかし、現在はその考えも改めています。現在の家を建てるとき、財形で積んでいた貯金があったので頭金を準備して、足りない分は住宅ローンを組みました。2019年は金利も最低レベルでしたし、住宅ローン減税の適用も考えると減税分でプラスになるぐらいの金利の安さです。実際に住宅ローンを組んでみて思うことは「借金をするな」という親からの刷り込みは個人的には人生でマイナスだった、ということです。一般庶民は必要な時に少々のリスクをとっても借りるべきなのです。

ちなみに自分が30歳ぐらいの時、千葉の我孫子に住んでいたのですが、駅周辺の再開発がありました。今から20年ぐらい前の話ですが、100平米の3LDKの新築高層マンションが3000万以下だったのです。当時としても結構安かったので人気がありましたが、何しろ供給が多かったので申し込みしたら購入出来ていたと思います。駅からは徒歩5分という好立地ですし、我孫子は常磐線の快速なら上野まで35分ですし、千代田線の始発駅なので座れて通勤も楽で穴場だと、と実感していたのです。

このときに2800万ぐらいでマンションをローンを組んで買っていたらいたらなぁ、と後悔することが結構あります。立地がよく建物も立派だったので、20年経過した現在もマンションの価格は全然下がってないのです。当時の収入なら確実にローンは組めたでしょうし、もったいないことをしました。

それから横浜の二俣川の在住時にもマンションを買おうかな?といろいろと物色したことがあります。これは12年ぐらい前なのですが、これももし買っていたら現在も価格は全く下がってなくて、むしろ上がっていたと思います。もっと真剣にお金と老後のことを考えるべきでした。賃貸でOKなんてのは自分に言わせれば、リスクを避けた先延ばしでしかないと思います。

この辺の金融リテラシーというのは、周囲の友達と両親の影響が大きいです。2018年に家を建てる決意をしたのも、友達との会話がきっかけです。ニュースでは住宅ローンが破綻した人の見通しの甘さを取り上げた内容が多いですし、反面教師として自分もつい読んでしまいます。実際には住宅ローンなんて普通に返済できている人が大半でして、自分の周りでは破綻した人は一人も居ません。

住宅ローンは借金の中ではリスクも金利も極めて低いので、そのくらいのリスクがとれないなら他の人の儲け話を指をくわえて見ているだけになってしまう、ということなのです。自分の住宅ローンは15年で組みまして、現在5年が経過しました。当初10年を固定金利で組んだのですが、ここまでの5年は変動金利にしていた方がお得だったと思います。しかし、それは結果論です。自分はトータルの借入額も返済年数も少ないので、金利差から来る返済額への影響は小さいですし。

今日までにトータル額の1/3は返済したわけですが、やりくりで苦労はありませんでした。5年後に金利の状況を見て、繰り上げ返済するか、それとも借り続けるか?を判断します。2024年現在の住宅ローンの固定10年の金利は、自分が組んだ時期の倍になってます。変動金利はあまり影響はないみたいですが、自分は少なくとも残り5年は金利の上昇にヤキモキするという悩みと無縁です。固定金利は安心を買うと言われていますが、本当にその通りだな、と思う次第であります。

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