2021年に2Fにサブのステレオなオーディオ環境を構築しましたが、2021年の年末から年明けにかけて、機材を入れ替えてサラウンド環境にアップグレードしました。
2023年に入って機材を更に入れ替えていますが、2022年時点での日記として記録しています。
久しぶりにAVアンプを買う
自分はAVアンプを買うのは実は25年ぶりぐらいです。2chのみのステレオのプリメインアンプの方がやはり音質が良いですし、マルチチャンネルで納得のいく音を得ようとすると、数倍のお金がかかるんじゃないかな?と考えてAVアンプやサラウンド環境は敬遠していました。
AVアンプもかつては色々なメーカーが競って商品を出していましたが、現在はメーカーも減って選択肢は少なくなりました。最近ではD&Mホールディングスの傘下のデノンとマランツのシェアが高いようですね。
自分はどちらのプリメインアンプを使った事がありますが、最近はデノンの製品が好みにあうようです。その検討を始めていたところ、エントリークラスの新製品としてAVR-X1700Hが発表になりました。
最近、D&Mホールディングスの製品は新製品が出るとWebメディアでのレビューがすぐに掲載されることもあってタイムリーに情報が入るので候補に挙がりやすいです。
これらは宣伝の一環だとは思いますが、最近の国産のオーディオコンポーネントはすぐにWeb媒体のレビューが出る傾向があります。
2021年の11月末に通販で入手しました。59,400円+約7000ptのPayPay還元でしたので、実質は53000円ぐらいで購入。エントリークラスということもあって購入しやすい価格です。
本体以外にもサラウンド環境の測定用のマイクユニットやおまけ程度のFMアンテナ端子などが同梱されていました。シンプルで面倒な設定がないプリメインアンプと比べると、このAVアンプは機能は豊富すぎて把握するのも大変なぐらいです。
これを買うにあたって、これまで使っていたDENONのPMA-60というデジタルアンプを手放しました。このアンプが廃盤になってまして、買った時の価格より高く売れて新しいAVアンプの購入費用がほぼ調達出来てしまいました。
上の写真では暫定的に8000円ぐらいで購入したTVラック上に置いてます。電源コードが直出しになっていて交換出来ないのが残念。スピーカー端子も最低限の品物ではありますが、実際の使用ではどちらも差が分かるではないでしょう。
マランツのスタイリッシュな新型が2022年末に登場しましたが、DENONのAVアンプはそれと比較してしまうと古めかしくヤボったい感じです。
DENONは2023年現在での新製品でも、このデザインを踏襲しています。音質は価格を考えると良いのでしょうが、古めかしいUIはマイナスポイントです。
エントリーモデルながら7ch分のアンプ機能があります、サブウーハー用のプリ出力もあります。Dolby Atmosで使うハイトスピーカーを使わないのであれば、ケーブルを二組使う事でフロントスピーカーをバイアンプ駆動出来ます。
ちなみに下に写っているプレイヤーはソニーのUBP-X800M2というUHD対応の4Kプレイヤーです。アンプと同時期に通販で新品を43800円で約6000円のPayPay還元で購入したので、実質37800円ぐらいです。
UBP-X800M2はネットワーク越しにDLNAのサーバーに置いた動画や音楽ファイルの再生が得意です。Fire TVにインストールしたDLNAクライアントアプリと比較しても。安定してどんなフォーマットの動画でも再生してくれます。
フロントスピーカはB&W 707S2
前述したバイアンプ駆動で音を鳴らすスピーカーとして、ヤフオクでB&W 707S2を購入しました。付属品のジャンパー板やバスレフポートの調整用のウレタンやマニュアルなどがなく、本体にも傷があるということでペアで8万円ぐらいという安い価格で購入出来ました。
色はローズウッドです。サランネットはマグネットで固定するタイプなので、ガチで音を鳴らすときには簡単に外せます。筐体には少し傷が目立ちますが、スピーカーユニットに問題はありませんでした。
音質自体はチェック用のCDでいろいろな周波数で再生してみて問題ないことも確認しております。筐体がコンパクトなこともあって、低音はあまり出ません。低音はサブウーハーで補強するので問題ありません。
音自体はB&Wっぽい高音が特徴的な音です。これをAVR-X1700Hとバイアンプで接続しました。とりあえずこれだけで使っている時には音に不満はなかったんですが、今年プリメインアンプを購入してつなぎ替えたら、明らかにそっちの方が音が良かったです。
このスピーカーはエントリークラスのAVアンプで完全に性能を発揮させるのは難しいようです。とはいえ、1年ぐらいはあまり不満もなく使っていたんですけどね。
TAOCのスピーカースタンドで設置して、サブウーハーを組み合わせる。
707S2にはTAOCのWST-C60HBというスピーカースタンドを組合せます。防振ゴムの上に黒御影石を置いて、その上にスパイク付きのスピーカースタンドのスパイク受けと一緒に乗せます。
このWST-C60HBというスピーカースタンドはスピーカーを固定するネジ穴がありまして、これが707S2のスピーカー底面にあるネジ穴にピッタリと合うので、スピーカーをガッチリと固定出来るのです。
WST-C60HBは中古品のペアをオークションで18000円で購入出来ました。届いてみたら新品同様の美品でして、普通に新品を買うと3万円以上しますのでいい買い物でした。スタンドの柱には鋳鉄紛を詰めてあるので、重量が11kgもあり安定感が半端ないです。
サブウーハーはKlipschのSWーR100を選択しました。新品で42800円に5000ptのPayPay還元なので、実質37800円です。上の写真ではサランネットを外してますが、サブウーハー用はスピーカーと違ってサランネットを付けたまま使うのが普通です。
足下に手持ちの御影石と人工大理石のインシュレーターを置きますが、効果はよく分からず。サブウーハーの複数の機種を比較したりする経験もほぼありませんし、単独だと音の良し悪しもよく分かりません。
実はこのサブウーハー、今年の入って買い替えで手放しました。後から入手した更に安価なサブウーハーと違いが分からなかったというのが理由です。
リアスピーカーもB&Wの607とTAOCのスタンド
フロントスピーカーにB&W 707S2を選択したので、リアも同じメーカーで統一することにします。またオークションで旧型のB&W 607を5万弱で購入しました。こちらは元箱や付属品も揃っていて、本体も非常に綺麗な状態でした。
607は既に607 S2アニバーサリーエディションにモデルチェンジされているので、旧モデルは比較的安く買えます。S2でスピーカー内部のネットワークが変更されたようですが、価格ほどの差があるとも思えずコストパフォーマンスを考えると狙い目なスピーカーです。
607も707S2と同じくマグネットで脱着可能なサランネットが付属しています。スピーカーの作りはしっかりしていて、中古だと4~5万という価格は入門用としてお買い得感が高いです。手放す時もB&Wのスピーカーはリセールバリューが期待出来ます。
実は今年になってから新しいプリメインアンプを買ったので、それで607と707S2を比較してみました。707S2の方が少しだけ中高音が綺麗かな?という微妙な差がある程度でした。まぁ、サラウンド用のリアスピーカーとしては十分でしょう。
サラウンドのリアスピーカーとして使うには、それなりの高さの位置にスピーカーを設置しなければなりません。そのため、リアスピーカー用にもTAOCのスピーカースタンドを調達することにしました。
こちらはフロントのスタンドよりも少し背が高いTAOC BST-70Lというモデルを選択します。オークションで新品の半額以下であるペアで16500円で非常に綺麗な品物が入手出来ました。
リアスピーカーの設置場所というのは常に悩ましいです。まず部屋の後ろでスピーカーが設置できそうな場所を探すとクローゼットの扉の開閉に干渉せず置けるスペースがありました。
それが上の写真の位置でして、ギリギリのサイズの黒御影石を置いて、その上にスパイク受けを置いてスタンドを載せます。黒御影石の周囲には怪我や傷を回避するためにスポンジを巻きます。
これでクローゼットの開閉にギリギリ干渉しない位置にリアスピーカーが設置できました。反対側のリアスピーカーは場所的には自由に設置出来るので、出来るだけ対称になる位置に設置します。
4.1chサラウンド環境の完成
色々と紆余曲折があったのですが、上の写真が2022年中のサラウンド環境です。AVアンプの付属のマイクをAVアンプの設定の指示にしたがって測定をして、オートで各スピーカーの出力を調整しました。
それからTVをTVラックに乗せるのではなく、スタンドに取り付けて出来るだけ壁に寄せました。次に横幅が広いTVラックを撤去して、TVスタンドの脇にSOUND MAGICのHP03BBというオーディオ向けの三段ラックとサブウーハーを置きました。
このラックは未使用品をオークションで22000円で入手しました。かなり重量がありまして、鉄の円柱3本+スパイクでラックを支持します。完全にオーディオ向けの製品ですね。
スピーカースタンドもそうですが、ラックなどのグッズはオークション等で安く入手出来ます。この手の品物はあまり動かさないですし、そもそも非常に丈夫なこともあり、中古でも綺麗な品物に当たることが多いです。
次にスピーカーケーブルですが、フロントは2本のケーブルを1台のスピーカーに繋いで、バイアンプ駆動しています。センタースピーカーは設置せずに、残りはサブウーハーとリアスピーカー1組という4.1ch構成となります。
センタースピーカーを導入して5.1ch構成にこだわる必要無く4.1chでも十分という意見があります。センタースピーカーは色々と難しい要素が多く、不十分なセンタースピーカーを置くぐらいならない方がマシという意見です。
自分もこの意見には同意しており、4.1chでも十分に楽しめました。ただし、今年になってスピーカーを一新してセンタースピーカーを設置してみたら、映画の台詞などは明らかに聞きやすくなりましたので一考の必要ありです。
それから各スピーカーへのケーブルや電源ケーブルですが、あまりこだわった物は使っていません。本当に最低限のものだけです。
4.1chサラウンド環境を後ろから見たところ。サラウンドに最適な位置ば真ん中の一人掛けのソファーのみです。
2022年中はこのシステムで映画やドラマを観て楽しんでいましたが、その中でも最高だったのが「鎌倉殿の13人」のBS4K放送です。大河ドラマは音響がサラウンド対応になっているのです。
綺麗な4K映像にサラウンド音響で、鳥のさえずりや炎がメラメラと燃える音が後ろの方から聞こえてきたりと自然音が豊かに入っていて、臨場感がアップします。非常に良質なソースとしてドラマの内容共々、非常に楽しめました。
サラウンド放送としてもう一つ良かったのが、BS4K放送での長岡の花火の生中継です。
4Kの高精細な映像に臨場感のある音響が素晴らしかったです。サブウーハーが活躍するソースとしても非常に貴重でして、花火が炸裂する空気の雰囲気も感じる事が出来ました。
5.1.2ch構成にアップグレードに続く
さて、2022年の1年間はこの4.1chサラウンド構成で満喫していたのですが、2023年になって思うところがあり、スピーカー関係を一新しました。
この紹介については別の記事にする予定です。需要があるか分かんないけど、日記として書き残しておきたいと思います。