DIYでレンガ敷いてみたけど、二度とやりたくない作業だった

2022年は念願の庭の外構工事が終わりまして、庭の9割以上のコンクリート化が完了しました。

3台用カーポートと庭の全面コンクリート化が完了

実際に施工が終わって使い始めてみると、色々と改善したい点が出てきます。

庭にごく一部だけ残った土のスペースがあるのですが、夏場になると雑草が生い茂ります。実害はないのですが見た目はよくありませんし、雨がふるとぬかるんでドロドロになります。

奥にせっかく自転車を置けるようにコンクリ敷き&テラス屋根をつけたのですが、この土の上を通って自転車を移動せるとタイヤがよごれます。

どうせなら、ここもコンクリート化しておけばよかったのですが、それは結果論です。外構工事でかなりお金がかかりましたので、ここはDIYで自分でなんか対策しようかなと計画していました。

Youtubeの動画で調べて見ると、個人でコンクリートを打つのは結構面倒くさそうですが、レンガを敷いて砂を詰めて固定するDIYならばお手軽にいけそうです。

レンガは近くの工場から安く入手出来ますし、ホームセンターに車で買い出しに行けばOKなのでトータルでも数万円で収まりそうです。

気軽な思いつきからDIYやってみるか!と作業に着手したのですが、結論からいうと手間掛かりすぎ!で二度とやりたくありません。

土の掘り返しと残土の処分

作業に着手したのは11月に入って涼しくなってきた頃です。まずはレンガを敷くために敷地内を整地しなければなりません。

コンクリ化した部分と土の部分の高さは違いますし、土の部分は右側の側溝に向かって傾斜しています。ここの表土を取り去って、邪魔な石やガラなどを処分します。

この土のスペースを掘り返してみて、わずかな土や石の量を想像していたのですが、想像の数倍以上の量がありました。しかも残土は非常に重いため、掘り返す作業を30分もしていると腰が痛くなってきます。

サクサクと土が掘り返しできるのであればよいのですが、実際には写真の様な大石や砂利やコンクリート片などが出土するのです。石は周囲を全部掘らないと取り出せないので面倒です。

硬い土はシャベルでは掘り返し無理なので、ホームセンターに備中鍬を買いにいって作業しました。慣れてないので全身が筋肉痛です。

畑仕事を現役でやっている母上の方がこういう作業が得意ですので手伝って貰いました。2人で休憩しつつ、週末毎に数時間ぐらいずつ作業を進めていきます。とてもじゃないけどオッサンだと疲れて半日も作業出来ないんです。

この時点で「この作業、素人のDIYとしては荷が重いのでは?」と思い始めます。

一番疲れる作業が残土の運搬でして、掘り返した土をその辺に盛っておいても処分に困るので近所にある倉庫の周囲の空きスペースに車でピストン輸送で運びます。

この残土がメチャクチャ重いんです。軽トラックでも所有していれば、荷台に大量に土を積んで一気に運ぶこともできるのでしょうが、普通の車の荷台に農作業用のコンテナにビニール袋を入れた物を2つ、10Lぐらいのバケツ2つ土を積んで、車で何十往復もしました。

農作業用のコンテナに目一杯土を入れると、重くて全く持ち上がりませんし強度的にもコンテナが壊れそうになります。上の写真の土の量でも持ち上げるのが困難な重さです。

これより土を入れるとコンテナの移動や土を捨てるときに傾けることが出来い重さになります。10Lの小さいサイズのバケツには目一杯の土を入れましたが、これも相当に重かったです。

作業に着手してから休日を2~3日使って、上記の土砂の運搬を30~40往復ぐらいしたかと思います。この作業がこのDIYで一番しんどかったです。

俺を阻む巨大な石

特に一番辛いのは持ち上げるのも困難なサイズの石が3回ぐらい出てきたこと。わずかの面積にもこんなに埋まっているのかよ!と驚くばかりです。

その中でも一番扱いに困ったのが上の石です。コンクリート打った基礎の下に潜り込んでいたので、除去するとコンクリートの部分の強度が下がるので取り除く事も出来ません。

結局、この石はこのままにして周囲の土も埋め戻しました。これで、この石の上はレンガを敷くと高さが合わなくなることが確定です。これが出てきたときは「もうDIY作業やめようかな」とガチで思いました。

楽そうなに見える作業が実は大変だった

なんとか土の運搬が終わりまして、レンガを並べる土の部分を掘り下げが完了しました。こうやって写真で見ると簡単そうに思えるんですが、二度とやりたくないです。

Youtubeの動画とかでレンガ敷きしている人は簡単にやっているように見えるんですが、まず土地がちゃんと水平になっているというところが前提なんですよね。斜めになっている場所の土を掘って水平を出すというのは素人には厳しいです。

2x4材に水平儀を取り付けて、それを地面にあてて水平を出したり、水糸を張ったりしてレンガの高さを合わせましょう的な事も一通りやりましたが、面積が大きく正方形でない土地だと容易ではありません。

繰り返して言いますが、整地しようとしている土地が水平ではない場合、よっぽど面積が小さくない限り素人は手を出さない方がよいです。

レンガの調達により後戻りは出来なくなった

実はレンガだけは外構工事が終わった6月中に近所の工場で廃レンガの取り放題というのをやっていまして、1500円ぐらいで比較的綺麗なレンガを見繕って入手してきました。

ただし、モルタルが表面に付着していて、そのままでは使えませんので高圧洗浄機でモルタルを吹き飛ばすように洗浄します。

綺麗になりましたので乾燥して保管しておきます。ちょっと大きさ違いのものもありましたが、確か80個ぐらいは同サイズのものがありました。レンガは新品だと1個130円ぐらいするので、1500円で80個というのは非常に安かったです。

夏場は暑くて作業する気にならなかったので、このレンガは秋まで寝かせておきました。大きさ違いのレンガは、他の場所の雑草対策等に砂利を敷くときの仕切として使ったりしましたので綺麗に使い切れました。

実際に整地した土地を測ってレンガをいくつ並べるのか?を計算してみると、100個以上のレンガが追加で必要になりそうです。というわけでホームセンターにレンガと砂を調達しに行きました。

沢山買ったので少し割引がきいて1個120円ぐらいだったかな。レンガを130個と砂を購入してきて、18000円弱でした。ここまでで道具とかも合わせて25000円ぐらいかかってますね。

このレンガですが、積み込みはホームセンターの店員さんが積んでくれたました。ただ、家に持ってきて敷地に降ろすのが大変でしたけどね。

正直、お金より手間の方が問題です。DIYってのはそういうもんなんでしょうが、レンガを買ったことで後戻りは出来なくなりました。

砂を撒いて水平を出す難易度が高い

土を除去したスペースに一番安い10kgで250円ぐらいの砂を大量に撒いていきます。これを踏み固めてならして、水平を出してレンガを並べていくのです。砂ですが、トータルで20袋ぐらい買ったかな。これで更に5000円近く掛かっています。

砂をならして左官コテ等で平らにしていって、そこにレンガを敷き詰めていく作業は楽しいかな?と思ったけど、全く楽しくありません。

ずっと屈んだままの姿勢で隣のレンガと高さを合わせて、水平儀で水平が出るように砂を馴らしてレンガを並べる面倒臭い作業が続きます。半日ぐらいこの作業をやった後は、近所の天然温泉に浸かりに行きました。

やり直してもレンガが水平にならず凸凹は解決せず

砂の上にレンガを並べていく作業ですが、雨がちな新潟では砂が湿っているためにやりにくいことこの上ないです。後戻りは出来なくなりますが、モルタルの上にレンガを敷き詰めていく方があとから楽そうだな?と思いました。

やり直しがきくように砂の上にレンガに少し隙間をつけておいて、後から砂を詰めてレンガを固定する方式です。これだといくらでもやり直しが効くのですが、一個一個を少し隙間を空けておいていくのは想像していたよりも面倒でした。

レンガが足りなくなりそうだったので、ホームセンターに行った時にレンガと同じ高さのインターロッキング板が処分価格で売っていたので、これを20枚買ってきて敷きます。レンガより簡単で安いから、見た目はイマイチだけど最初からこれでよかったのでは?

母上にも手伝ってもらって、砂を左官コテで鳴らして、水平儀をあててレンガを等間隔で並べていきます。写真だとかなり綺麗に並んでいるように見えますが、実際には表面が水平では無く、ところどころがウネウネしてます。

隙間に入れるための小さなレンガを作るために、ハンマーとレンガを割るための工具などで半分や斜めに割っていきます。ネット動画だといとも簡単に簡単に割れるように見えるのですが、実際にはかなり力を入れてハンマーで叩かないとレンガは割れません。

なんかウネウネした感じに納得が出来ず、レンガを何回か並べ直しをしたのですが、どうしてもレンガ表面の水平がでません。

コンクリートとかの場合、砂利を敷設して平らして型板を配置してコンクリを流し込んでいくとき砂利面が完全に水平でなくてもコンクリ面で調整がききますが、レンガの場合はレンガを置く場所が完全に水平でないと表面が凸凹するようです。

ある程度の面積をレンガ敷きするのは、多分コンクリートを打つよりも面倒なんだな、ということがよく理解出来ました。

ディスクグラインダーで排水口をツライチにする

レンガをだいたい並べ終えたのですが、汚水の点検口の塩ビパイプが飛び出しています。これをレンガの高さに合わせてカットしなければなりません。

これは塩ビパイプ用のディスクを取り付けたディスクグラインダーで切っていきます。高さを測ってマジックでおおよその目安の線を引いて、それに合わせてパイプを切っていきます。

普段からこういう作業をしているわけではありませんから、慣れないことをするのにネットで調べたりするのが手間です。週末しか作業してませんが、1~2日ぐらいでレンガ敷き詰めとか終わるかな?と思ったけど、全然終わりません。

このへんは、もう後戻りができないため、完全に意地になって作業していましたね。

汚水の点検口のカットは非常に上手くいきまして、見事にツライチに仕上がりました。今回のDIYでやったぜ!と思える作業内容はここだけかもしれません。

隙間に砂利を詰めていく

汚水の点検口、カーポートの柱のレンガの周囲に砂利をつめていきます。これも10kg250円ぐらいの砂利を15袋ぐらい買ってきました。

この作業をしている間はソリオは大活躍でしたね。砂や砂利などを必要に応じて近所のホームセンターに買いに行ってました。都合4~5回はホームセンター通いをしたと思います。

追加で砂や砂利を買うのにも地味にお金が掛かりましたね。ここまでに4万ぐらいの費用は掛かっているはずです。まぁ、お金より手間の方が問題ですよね。

ホームセンターで買ってきた砂利を詰めていきます。これだけだとレンガの周囲が砂なので雨等で流れていってしまうのを懸念して、砂利をまた追加で買ってきて周囲に敷き詰めます。

砂利とか10kgの袋なのですが、なにせ大量に必要になるので車から降ろして、開封して敷くのも重労働ですね。

追加で買ってきた砂利を周囲に敷き詰めて、踏み固めていきます。レンガとか敷かずに、最初から砂利を大量に買ってきて敷き詰めるだけで良かったのでは?とちょっと後悔してます。

仕上げに砂を詰めます

レンガとレンガの隙間に砂をつめることでレンガの位置を固定して完了です。珪砂という白い砂だと少し値段が高いけど砂の目が細かいので綺麗に仕上がるということなのですが、実際にやってみたら砂が細かすぎて雨が降るとレンガの隙間からドンドン流れていってしまいます。

なので普通の安い灰色の川砂を撒いて、箒で掃いてレンガの隙間に詰めていきます。

母上にも全面的に手伝って貰って、砂を詰めていきます。しっかりと砂を隙間に落とさないと隙間が埋まりきらなくて、後からレンガの隙間が目立つんですよね。

一件、綺麗に砂が詰まっているように見えますが、砂は雨等でどんどん流れていってしまいます。正直、雨ざらしの所のレンガ敷きは砂を詰める方式ではなく、モルタルを敷いてレンガ並べて固める工法の方がよいと思います。

これで作業は終了です。自分にお疲れ様と褒めてやりたい。なんとか雪が降り出す前に作業を終えることが出来ました。トータルの費用は4~5万円、費やした日数は5~6日ぐらいかな。

目的は果たせたのだが、徒労感と仕上がりの悪さに反省

この後、あまりに砂が雨で流れて行ってしまうので固まる砂を買ってきて隙間に詰めました。これで隙間の砂は流れることはなくなったのですが、固まる砂の微粉がレンガ表面で固まってしまい、見た目は非常によくない仕上がりになりました。

とはいえ、雑草対策はバッチリですし、レンガの上を歩いても靴がドロドロにならない、というところは無事にクリアしてます。この上を自転車に乗ってで通っても問題はありません。

今回の経験から、個人的には「庭いじりをDIYでは二度とやらない」と決意しました。

特にレンガ敷きは水平を出すのが大変すぎます。多分、急がば回れでコンクリートやモルタルを施工した方が水平は出しやすくて仕上がりはよいのではないかな?と思います。

今度こういう作業があったら、少々、お金が掛かってもプロにお願いしてやってもらうことにします。


 

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