アーロンチェアを二脚導入しました

2020年に新潟に移住しましたが、2021年ぐらいから自宅からフルリモートで仕事するという状況が未だに続いています。やはり自宅での在宅勤務が続くと良い椅子が欲しくなります。

2021年、在宅勤務で椅子を買い漁る

2021年の4月に旧モデルのアーロンチェアを中古で入手しました。Cサイズという大きなサイズのモデルです。この頃でもアーロンチェアは既に値上がりが始まっており、新品は20万円を超えるプライスがつくようになっていました。

なので中古でも5~10万ぐらいからのお値段となりますが、アーロンチェアの売りである12年保証は中古だと適用されません。安く買えるのは主に旧型のクラシックと呼称されるモデルで、色々と仕様が変わった新型のリマスタードという現行モデルは中古でも10万円を越える値段となります。

ちなみに右の写真はオカムラのバロン。これは椅子単体を中古で購入して後付けで肘掛けとランバーサポートを追加しました。椅子が3万円、追加した部品が15000円ぐらいなのでトータルだと5万円弱でした。

オカムラのバロンはオーソドックスで丈夫なのにもかかわらず、企業導入が多いので中古市場で豊富に入手できるので自宅にオフィスチェアを導入するならば第一の候補となります。自分はコロナ禍以前から愛用していましたが、現在は友達に譲りました。

バロンの不満は肘掛けの調整範囲の狭さですね。あと背もたれの角度などの調整が少しやりにくい気がする。あまり椅子の設定の調整は弄らない人にはよいのでしょうが、自分は結構頻繁に弄る人なので気になってました。

アーロンチェア以外に試した椅子としては、スチールケースのシンクチェアを中古で2021年の夏に導入してみたりもしました。

この椅子はデザイン的にカッコいいなぁ、と思って導入して見ました。自分はメッシュの空気の抜けの良さが大好きなのですが、座面までメッシュの椅子は堅く感じることも多いので、それまで長らく愛用していたオカムラのバロンと同じタイプの椅子を試してみたかったんですね。

こいつは中古なら3~4万円で程度のよいものが買えるのですが、肘掛けの調整範囲が非常に広いのが良いです。高さ方向だけでなく、真横にスライドさせて内側や外側に肘掛けが移動出来ます。

あと椅子自体に樹脂パーツが多様されていて、非常に軽いのも特徴です。それ以外は背もたれの角度を3段階で変更出来るぐらいしか調整は出来ません。

ランバーサポートは背面にあり自分の腰の高さに合わせて移動させます。そんなにしっかりと支えるタイプではないです。シンクチェアは背面のメッシュの後に樹脂でサポートが入っています。背もたれの感じはやや硬めですし、あまり背もたれにしっかりと体を預ける感じではないです。

スチールケースのシンクチェアは見た目的には非常によいですし、事務所に来客した人にお貸しする椅子としては良い感じではありますが、自分の仕事用の椅子としては合いませんでした。

アーロンチェアの旧モデルの弱点

旧モデルのアーロンチェアですが、中古で買って二年間でヘビーに使ったんですが、よく言われている不具合が発生するようになってきました。

まず肘掛けの高さ調整のダイヤルをしっかり閉めても、段々と肘掛けが下がるという旧アーロンチェアで良くある不具合は買った当初から発生していました。これは旧型のアーロンチェアの持病みたいなもんで、スタパ齋藤も同症状が出てビス留めして応急処置をしてますね。

テレワークにもオススメ!! アーロンチェアを購入したら仕事も趣味も捗る♪【ミニレビュー】- 家電 Watch (impress.co.jp)

あとランバーサポートの位置が気がつくと下がっていて、腰を支えてくれないという問題があります。それからオフィスチェアで一番良くある致命的な故障として背もたれのロックが壊れるという現象があるのですが、これが2022年の秋ぐらいから発生するようにしました。

さて、2年の使用でこのアーロンチェアの背もたれのロックが壊れてきて、寄りかかるとカックンと背もたれが倒れてしまうことがあります。正規品を新品で購入していれば、この状態でも修理依頼が出来るのですが、中古ではどうしようもありません。

この古いアーロンチェアは中古で6万円でしたが、2年半の使用でお役御免となりました。正直、高い買い物だったな、とは思いますが、アーロンチェアが自分似合うかどうか?を判定する材料にはなりました。

アーロンチェア リマスタードを導入

色々と考えましたが、今後もアーロンチェアは値上がりしていくんだろうなぁ、という事で新型のアーロンチェア リマスタードを2022年9月に新品で購入しました。色はグラファイトでサイズは大きいCサイズです。

本当はミネラルという白色のモデルが欲しかったのですが、価格が1割程アップすること、ミネラル色のCサイズは特注品なので納期が相当先になりそうなので諦めました。

旧型と比較すると欠点だった肘掛けの高さ調整の機構が変わって、経年劣化で肘掛けが下がるという症状が出ないようになったとか。ネジを回して固定ではなく、レバーを倒すだけで固定出来るようになりました。

あとは腰を支えるランバーサポートの構造が全く変わっています。他にもメッシュの座面の貼り方を場所によってテンションを変えていたり、更に凝った作りになっているようです。

今回は家庭のフローリング用に最適なキャスターとして、通常の樹脂キャスターではなくDC1キャスターというフローリング用のキャスターで注文しました。

このDC1キャスター、椅子に誰も座ってなくて上からの過重が掛かってないときはあまり動かないようになっていて、座って過重が掛かるとスムーズに動くようになっています。

座面を前傾と背もたれの固定角度を調整するダイアルも旧型とは大きく変わりました。旧型は操作しても実際に設定が変わっているのか?が分かりにくかったのですが、新型は分かりやすくなりました。

特に背もたれの固定角度はダイヤルが4段階しか回らず、4段階の角度でしか固定出来なくなりました。無段階に調整出来た方が良いような気がするのですが、実際に使っていると無段階調整はかえって面倒くさい事が理解出来ました。

オカムラのバロンや旧型のアーロンは無段階に背もたれの固定角度を変更出来るのですが、なかなか思い通りの角度にすることが難しいです。なのちょっと背もたれを深く倒せるようにしようかな?と操作する時、1段階だけ深く倒れるように設定する方が圧倒的に早いです。

人によっては微妙な角度に調整して、もう変更しないという人もいるでしょうが、アーロンチェアは作業や体調で少し設定を変えつつ座るのが正しい椅子の様に思います。

ケチくさいですが、腰をサポートするポスチャーフィットのパッドがメッシュに擦れて剥げやすいという事例をネットで見たので、100円ショップで買ってきた薄いまな板カバーをスレ防止で差し込んでます。

2023年に入って値上げのアナウンスがありました

コロナ禍による原材料の高騰、進む円安などもあってアーロンチェアの値段は上がる一方です。昨年の9月にCサイズのアーロンチェアを買った時にも「今後きっと値上がりするだろう」と思っていたのですが、それが思ってたよりも早く来ました。

アーロンチェアの販売元であるハーマンミラ-はこの値上げ前に15%引きのセールを行っており、このセールが1月の3連休で終了すると翌月から値上げとなります。つまりセール価格と比較すると4~5万ぐらい値上がりしちゃうのです。

9月に買ったアーロンチェアの新型と、やや背もたれロックが壊れつつある古いアーロンチェアの2台を仕事部屋に置いていたのですが、古いアーロンチェアの故障の度合いが進んでいたこともあり「セール期間中にもう1脚買うか?」という考えが頭をよぎります。

個人的にはやはりミネラルカラーが気になります。ただ、ミネラルカラーはサイズBしか在庫がありません。自分はサイズBとサイズCの中間ぐらいの体型でして、サイズCの広々とした座面が気に入ってはいますが、サイズBだとタイトでフィットする感じになるのでは?と妄想してます。

となれば、セールだし実際に試してみたい!こんな値段で新品が正規代理店で買えるなんてチャンスはないぞ!と、気がついたら購入していました。

前回も今回もアーロンチェアの正規代理店として有名な庄文堂さんで購入しました。ミネラルカラー、サイズB、キャスターはノーマルの樹脂キャスターです。今回は古いアーロンチェアを処分で無料で引き取って頂きました。

アーロンチェアは通常、カーペットなどの柔らかめの床にフィットする硬めの樹脂キャスターがついてますが、これをフローリング用のDC1キャスターに交換すると1万円強の追加費用がかかるので、今回は手持ちのエレコム社のウレタンキャスターに自分で交換しました。

やっぱりミネラルカラーは綺麗で良いですね。という訳で今、ウチには2台の新品のアーロンチェアがあります。

アーロンチェアのサイズについて

アーロンチェアにはA、B、Cの3サイズがあり、汎用性が高いのがBサイズで、Aサイズは女性や小柄な人向け、Cサイズは大柄で横幅が広い自分のようなデブ向けです。

左が新型のリマスタードのCサイズ、右が旧型のCサイズです。座った感じでは寸法的な違いはほぼ感じません。

リマスタードのグラファイトカラーは写真だと黒っぽく見えますが、旧型に比べると真っ黒というわけではなく、かなり濃いめのグレーに感じます。もっとも見る角度によっては黒く見えるのですが。

BサイズのミネラルとCサイズのグラファイトカラーのサイズ比較。背もたれと座面の大きさの違いがかなりある事が写真からも分かると思います。

Cサイズは座面の横幅だけでなく座面の前後方向も長いので、背が高い人でないと脚の膝の裏と座面の前縁が当たって痛いと思います。背もたれについてはアーロンチェアは完全に寄りかかるわけではないですが、これは広い方が少しだけ快適な印象です。

アームレストの横の感覚も結構違うので、Cサイズだとアームレストを内側に振るように可動させないと、よっぽど肩幅が広い人以外は広すぎて肘が乗らないと思います。自分もアームレストは目一杯内側に振って使っています。

自分は身長178cm、体重3桁に到達しているデブなのですが、Cサイズは横幅方向がかなり余裕があるように感じます。座面が明らかにBサイズより広いんですよね。これに対してBサイズは座ったら横幅は少しタイトに感じるのですが、それはあくまでもCサイズと比べたからで単体なら十分かな。

集中しているとはBサイズは強制的に正しい姿勢になるので、ワークチェアとしてのベストは自分のような体型でもBサイズかもしれません。ただ、ダラダラと座って仕事するならCサイズのゆったりした感じも捨てがたいです。

Cサイズは肩幅が広い人でないと肘掛けの幅が広すぎますし、座面の前後長が長いので身長は175cmぐらいは最低ないと膝の裏が椅子の前縁に当たっていたくなると思います。

という訳で現在は気分に応じて使い分けしたりしています。あと来客者が作業する時の椅子としては、Cサイズは大きすぎるので、そういう時はBサイズを貸し出します。

アーロンチェアの向き不向き

色々なオフィスチェアを試してきた身としては、アーロンチェアはユーザーの向き不向きがハッキリした椅子です。

まずオットマンやヘッドレストがありません。アーロンチェアは仕事のための椅子なので、椅子で寝たり寛いだりすることは考えられていません。メッシュの張りがキツイ座面はクッション性もないですし、安楽的に座れる椅子ではないのです。

骨盤を立てて、腕を前に出すのではなく肩からまっすぐと降ろして、肘掛けに肘を乗せてキーボードやマウスを操作するように座ります。背もたれにはしっかりと背中をくっ付けて、理想的な座面の高さにしていないとお尻がすぐに痛くなります。

アーロンチェアは集中して何か作業するための椅子でして、定期的に立ち上がって体を伸ばしたりして使ってます。眠いときや休憩したいときは、椅子から降りて休憩すべきなので、その休憩スペースがなく椅子で寝たりする人にこの椅子は向きません。

自分は紙に文章を書いたりするときは、アーロンチェアの座面を前傾にして体を机に近づけて作業してます。PCでキーボードを打つときは前傾にしたまま少し背もたれにもたれかかって、腰を背もたれに預けるようにしています。

腰の調子が悪いときなどは、前傾モードを解除するとアーロンチェアはやや座面が後傾した感じになるので、それで椅子に深く座ると腰が背もたれと密着して楽になります。ただ、この状態だと太腿の裏側が前傾モードよりやや圧迫されます。いずれにせよ1時間ほど作業したら、たまに立って背伸びでもするべきなんでしょう。

お高いけど悩みがなくなるという意味で良い選択でした

アーロンチェアは高価な椅子ではありますが、自分にはこの椅子が合っているので2台買いました。ガスシリンダー以外は12年の保証がありますので、保証が切れるころには流石に仕事も引退していると思います。

旧型のアーロンチェアは腰のサポートが弱いこと、肘掛けの調整幅が狭いこともあって理想の姿勢を取ることが出来ませんでした。新型はその辺が全て改良されていて、非常に気に入っています。

何よりもこれまで色々な椅子を試してきて、合わなかったりとモヤモヤしていることがありましたが、とりあえず悩みはなくなりました。

今後、この手の海外ブランドの製品はどんどん値上がりしていくでしょうから、高くても必要なものは今のうちに買うべきでして、そういう意味でも良いタイミングだったなぁ、と自分でも思います。

 


 

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