人生初の山下達郎のライブ
高校生ぐらいの頃から現在も変わらずにCDを買って聞き続けているアーティストというと、自分の中では山下達郎が唯一の存在です。そもそも30年以上も第一線で活躍し続けているアーティストがごく少数ですし、昔好きだった小田和正や中島みゆきは現在はあまり熱心に追いかけてはいません。
という訳で一度は山下達郎のライブに行ってみたい!という思いがあったのですが、東京などの首都圏の会場でチケットの抽選で当てるのは確率的にかなり厳しいという噂も聞いていたので、そもそもコロナの影響でここ2年はツアーが開催されていません。
その間に自分は東京から新潟に移住しました。今年の5月にMay’n様の新潟へのツアーライブを見に行ってから、新潟は会場が小さくて参加人数も少ないために良い席に当たりやすく、平日の開催でも少し仕事を早退すれば楽に見に行けます。
新潟での開催は2日あるため、ファミリーマートで先行抽選が始まった8月ぐらいに両日とも申し込みして、1日目である10/19(水)が当選しました。流石に2日間の両日とも当選とはなりませんでしたが、会場である新潟県民会館のキャパは1700席しかないので、おそらく1日当選したら同一名義で2日とも当選することはないように操作されてると思います。
コロナの影響が色々とありました
日記には書いていませんが、5月は東京の六本木で開催されたJUNNA様のデビュー5周年記念ライブと前述した通りMay’n様のツアーライブで新潟県民会館でライブを見ております。どちらも素晴らしい内容だったんですが、May’n様の新潟でのライブは距離感が近くて素晴らしい内容でした。
そもそも上京しなくてもいいので新幹線の時間にヤキモキすることはありませんし、終わった後も車であっという間に家に帰れます。なので新潟に来てくれるアーティストのライブは、できるだけ新潟で見るぞ!と考えるようになるのは当然のことでしょう。
5月にAimer様のライブが新潟テルサであったようですが、これは見落としていてチケットを申し込めず。9月にUru様が新潟テルサでライブをするというのを知って、FC先行後の一般抽選に応募して無事に当選しました。ただ、この9月のUru様のライブはスタッフがコロナ陽性ということで11月に延期になってしまいました。
そして9月の頭には渋谷でJUNNA様のホールツアーがあるので、ここも新幹線を押さえて日帰りするつもりでいたのですが、開催3週間前にJUNNA様およびスタッフのコロナ陽性によりリハーサルが出来ず、大阪、名古屋、渋谷で予定されていたホールツアーは全て中止になってしまいました。
10月に入ってコロナの陽性者数もやや下火になってきましたが、演者がコロナ陽性になるとライブツアーとかの予定が全て狂ってしまうというリスクがある日々がなかなか終わりません。いつになったら声出ししてライブが見れる日々が戻ってくるのでしょうか?
山下達郎のライブツアーもご本人のコロナ陽性があって一部の公演が延期になりましたが、新潟公演は問題なく開催されるようです。
当日の会場入り
水曜日という平日の18時半から開演ということですので、18時ぐらいには会場入りしたい。17時に仕事を終えて車で新潟駅まで出て車を駐めたら、BRTで新潟市役所駅前まで移動したら新潟県民会館までは歩いて10分以内です。
May’n様のライブツアーで新潟県民会館に来たことはありましたので、スムーズに18時過ぎに現地に到着しました。
あまりキャパが大きくないこともありまして、そんなに人が並んでいたりはしませんが、階段を上がると入場列が出来ていました。
かなり当選確率が低い山下達郎のライブということもあり、本人確認はしっかり行っています。チケットに記載された名前と顔写真入りの身分証明書をチェックして一致していなければ入場できません。
開演まで30分を切っていますが、物販でパンフレットとライブ会場でしか売っていないCM音楽集のCDを購入したいです。
物販ブースもそんなに混んでおらず、すぐにCDとパンフレットを購入出来ました。
ロビーで最新アルバムのSoftlyを買うと直筆サイン色紙がもらえるので、アルバム持っているのにCDを買ってしまいました。
一緒に竹内まりやのQuiet LifeのCDとレコードも売っておりまして、こちらも購入すると竹内まりやのサイン色紙がもらえるとのこと。レコード買おうかな?と思ったのですが、流石に4000円超えとなると気軽には買えませんね。
Softlyはリリース時にレコードも発売されて話題になったのですが、予約してないとほぼ入手出来ずにその後に追加プレスもされていないので、ライブ会場でも買えません。スタッフに「アナログはどこにも売ってないんだよ」と聞いているファンがいましたが、やはり追加プレスは難しいようです。
ポスターのあるコーナーはファンが代わる代わるに並んでスマホで撮影しておりました。
比較的チケットの席の運だけはいい自分なのですが、今回は残念ながら二階席でした。殆どが座ったまま聴くことになるでしょうから、双眼鏡を持って行きました。
近年、業界的にCDの売上げが落ちてきたので、これからの時代はライブ活動を精力的にやることで生計を立てようと決意したそうで、ここ10年以上全国のライブツアーを続けていたそうな。しかし、コロナの影響で今年は3年ぶりの全国ツアーになったそうです。
トイレを済ませて開演15分前には入場して指定された席に行きます。二階の前から8列目でして、目の前が通路で前の人と距離があります。これはちょっとラッキーかな?と思ったんですが、実は罠でしたw
18時30分に定刻通り開演
時間通りにライブが開演して、一曲目はおなじみのSPARKLEです。この曲はJOYという32年前に発売されたライブアルバムでも序盤に演奏されていた曲で、開幕の曲として定番なのでしょうね。格好いいカッティングギターと生の山下達郎が動いているところを見れるという感動が半端ないです。
長年FMラジオの番組を持っているので、MCも多め。相変わらずの切れ味のトークでしたが「SNSとかには書かないでね」という本人からのお願いがありました。今年で69歳という年齢のネタも多く、本当に来年70歳なのか?を疑ってしまうぐらい動いていました。
おなじみの曲の後は最新アルバムのSoftlyからのナンバーを数曲演奏します。後半の盛り上がりでは半数以上の観客が立ち上がっていましたが、全体の2/3は座ったまま聴くスタイルでした。この辺はステージメンバーがちゃんと指示してくれるのはありがたいです。
双眼鏡を持って行って助かった
前述したとおり今回は二階席の8列目の中央あたりの座席だったのですが、目の前が通路になっており前の人の背中とかなり距離があります。ホールは全員がステージが見れるように階段状に段差をつけて席が設置されているので、前の人の頭が邪魔でステージが見えないということは通常はありません。
今回の座席では座高の高い自分が背筋を伸ばして座っても、通路を挟んで前にいる女性の頭が邪魔でステージ中央の達郎が見えないのです。段差は他の列と同じだけあるのに、なんであまり座高の高くない女性の頭が邪魔になるのだろう?と非常に不思議でした。段差は通常の列と同じだけあるのに、通路を挟んで前の人と距離があるため、通常の列よりもステージを見下ろす角度が緩くなるのが原因でした。
二階席はかなりステージを見下ろす形になるので、より急な角度で階段状に座席が配置されていないと前の人の頭が邪魔になります。これは立ち上がって見ている時でも同様でして、自分と前の人とは身長差が20cm以上あったのにも関わらず見にくいというのは、明らかに角度が足りません。
座席がステージ正面だったことも災いして、前の人の頭の左右の隙間からステージ中央の達郎を見るということも出来ず、何とももどかしい座席でした。前が通路で足下が広くてラッキー!とか最初は思っていたのですが、前の席と間が空くと見下ろす角度が緩くなって前の人の頭が邪魔になる地雷席だったわけです。
もともと二階席だから肉眼で達郎の顔を見ることは叶わないだろう、とニコンの双眼鏡を持って行きました。最近のライブではこの双眼鏡を必ず持って行きます。8倍と倍率は低めですが、その分明るく視野が広いため暗いライブ会場でも問題なく使えます。これで前の人の頭の脇の隙間からステージ上の達郎をバッチリとみることが出来ました。
というか、この双眼鏡がなかったらステージ上がロクに見えないという状態だったことを考えると大型モニター等が設置されていないホールでのライブ鑑賞ではほぼ必須アイテムでしょう。4月のワルキューレのライブも、この双眼鏡のおかげで演者が肉眼でバッチリと表情が分かりましたし、今回の達郎のライブでも1/3ぐらいはこの双眼鏡を覗いていたと思います。
その他感想
自分は今回は調達を忘れていたんですが、おなじみの「Let’s Dance Baby」のクラッカーを観客が鳴らすところでは「3年よく我慢した!」と達郎からのコメントがすかさず入りました。今後行く時は絶対に忘れずに準備していこう。「クリスマス・イブ」も生で聴けて感動しましたし、。そして自分も大好きな「さよなら夏の日」は本当に良かったです。
セトリの中で驚いたのは、近藤真彦の「ハイティーン・ブギ」をカバーしていたこと。他の公演でも今回のツアーでは必ず演奏しているみたいですね。懐かしかったです。「アトムの子」ではリズムパートの演奏にアニメ版のアトムの主題歌を合わせるというアレンジが秀逸でした。
ここでアンコール前の演奏は終了。そういえば今回の新潟では達郎はオレンジ色のシャツを着ていたけど、サッカーのアルビレックス新潟のカラーを意識していたのかな?(特にMCで言及はなかった)。軽快なMCと素晴らしい演奏で夢のような時間は終わりに近づいていきます。
そしてアンコール後は「パレード」「RIDE ON TIME」とおなじみのナンバー。特にRIDE ON TIMEはライブならではのおなじみのパフォーマンスがあります。「もう年寄りの自分にはこの後の数分間が無事に乗り切れるかが心配」ってな感じのコメントをしてから、いよいよアカペラの独唱パートへ。それはもう見事すぎる歌声で最後まで無事に声を張っている山下達郎が生で見れるとは、長生きはするもんだ、と思いましたね。
アンコールパートで「自分で言うのもあれだけど、今日はとても出来が良いと思います」というコメントを残しておりましたが、本当に見事すぎる演奏パフォーマンスでした。これはもう絶対に来年もチケットを取れるように努力したいですね。
あと今回の新潟公演は2日間ありまして、どちらも応募しましたが1日目しか当たらず。キャンセル待ちでも2日目のチケットは取れませんでした。ただ、内容と満足度を考えると1日だけで良かったかな?と今は思います。セトリはほぼ同一でしょうし、演奏が完璧だっただけに2日の公演で違いはMCぐらいでしょう。なので、一人が二回みるよりも二人が一回づつ見れた方が全体としては幸せだと思います。
帰宅の途に就く
21時20分ぐらいにライブは終了し、ささっと退場して最初の臨時バスに無事に着席出来まして、新潟駅に20分ほどで戻ってこれました。
首都圏のアリーナ開場のライブとかだと退出して帰宅するのも一苦労ですが、新潟県民会館からの帰りはとても楽ちん。この後、駅の南口に駐めてある車に乗って、途中マックのドライブスルーで晩ご飯を買って22時半には自宅に到着しておりました。
ライブ終演から1時間で自宅に楽に着くというのは地方公演ならではでしょう。11月には新潟テルサでUru様の延期になったライブがありますが、やはり新潟に来てくれる好きなアーティストのライブは出来るだけ新潟で見たいと思いますね。
あと新潟県民会館のホールは流石に音響が優れていて、耳の後ろに手のひらをかざして前方からの音だけを聴くようにしたときと、普通の後からの反射音が聞こえる状態にした時を比較してもあまり音に差がありません。これは後方や側面からの反射音をちゃんと壁材が処理しているからで、こういう箱だと反響も少なくて音がいいんですよね。
小さめのライブハウスやアリーナ開場などでは音質は二の次になってしまっていることが多く、やはりその辺にこだわりがある山下達郎はアリーナでライブをする気は毛頭無いと言い切っていた理由がよく分かります。そういえばマイクもワイヤレスじゃなくて有線マイク使ってました。
ちょっと話が脱線しましたが、やはりライブを見に行くと明日からの仕事や生活のための活力になりますね。来年は誰かを誘って一緒に見に行くかな。山下達郎なら行きたい!って人は多いだろうし。
物販で買ってきたもの
今回はライブのパンフレット、CMコレクションのCDのVol1と2、それからサイン目当てで持っているSoftlyのCDを買いました。当初はパンフレットだけ買おうと決めていたのですが、やはり現地にいくと色々と買ってしまいます。
ライブの個人的な感想とかは紙の日記にも書き留めたので、それを見ながら「ネットには書かないで」と達郎がコメントした話は割愛して記事を書きました。