3台用カーポートと庭の全面コンクリート化が完了

令和元年のGWに建替が完了した阿賀野市の実家ですが、最初は家に近い方に自動車3台分のコンクリートを敷設しただけにとどまりました。この状態で3年使っていたのですが、少々不便なところもありました。

という訳で、令和4年の6月に残りの敷地のコンクリート敷設とカーポートとテラス屋根を設置しました。これで当面の不満は無くなりましたね。

今回の工事の計画について

この実家に移住したのが2020年の夏なのですが、その次の21年の冬の大雪が酷くて、正月休み中は毎日除雪してたというような感じだったのです。

2021年の1月は記録的な大雪

まずはこのときの経験から、こりゃ庭をもう少し扱いやすく改良しないと大変だぞ、ということで色々と計画を練りつつコツコツと工事費用を捻出します。

残りの敷地のコンクリ化とカーポートの設置

ウチの敷地は大体100坪あるのですが、大雑把に言うと1/3に建物が建っていて、残りの1/3がコンクリ敷設の露天駐車場、残りの1/3が土のままという状態になっています。

まず土の部分で車を転回して駐車するため、どうしてもタイヤに土がついて車がよごれます。更に雑草も酷いですし、コンクリ敷設されているところと高さが合っていないため、土の部分の方が高く盛り上がっています。

下が土になっていると除雪の時に地面ギリギリまで雪を取り除こうとすると、土の部分が引っかかって邪魔です。そもそも自動車の上に積もった雪を降ろしたり、その周囲を除雪して車が出せるようにするのも一苦労だったので、3台用の耐雪カーポートを建てて残りの敷地の大半をコンクリート化することに決めました。

テラス屋根の取り付けとコンクリ敷設

家の脇には室外機、上下水道の点検口、エコキュートのタンクなどを置いているスペースがありまして、ここもそれなりに広いスペースなのですが、下が土になっていることと親父殿がガラクタを置いていたりしたことなどもありまして、有効活用出来ていませんでした。

という訳でここもコンクリート敷設してもらって、家の壁に取り付ける形で大きめのテラス屋根を設置することにします。ここにはゴミなどを置いておいたり、ロードバイク以外の自転車を駐車しておくスペースにします。

この辺を計画しつつ2021年の夏ぐらいには工事しちゃおうと思って見積を取ったのですが、ちょっと都合もありまして2022年の春以降に工事することにしました。2022年の冬は2021年ほどの雪は降りませんでしたが、それでも除雪を3~4回ぐらいはやらないといけないぐらい降りましたね。

資材や人件費の高騰

2021年の春に見積を取っていたのですが、結局2022年の春以降に工事することで同じ業者さんに再見積をして頂きました。2022年の春というとロシアのウクライナ侵攻の影響でいろいろな物の価格が上がってきています。資源不足によるアルミやセメントの価格、人件費の高騰などの要因もありまして少し見積りの金額が増えています。

とはいえ、これは待っていても工事費用が下がることはないでしょうから、今年の夏前に工事することにしました。

2022年5月末に工事開始

工事の流れとしては、以下のような感じで業者が入れ替わり立ち替わりやってきて、2週間ぐらいで完了です。

  1. 最初の4~5日で庭のメイン部分の土の除去とコンクリ敷設
  2. その後、別の業者が1日でテラス屋根を設置
  3. そこから2日でカーポートを建てる
  4. 最後にテラス屋根のスペースにコンクリ敷設と仕上げが1日半ぐらい

工事をしている間、家の近隣の原っぱの空きスペースに車を駐めさせていただけるように交渉して、車を待避しておきました。車を待避するスペースがなかったり、庭が狭くて重機の出し入れに苦労するような場所だと工事費用がアップすると思います。ウチの場合はそういう面倒は無かったようです。

土を掘り返して鉄筋を打って、生コン車がコンクリートを流す

5月末に工事が始まりました。初日にコンクリを敷設する箇所の正確な確認や、テラス屋根とカーポートを建てる位置などを最終調整します。調整内容はそれぞれの工程で記載しますね。

今回はコンクリは物置の周囲を囲むように敷設して貰うので、物置はそのままです。また現在、庭の出入り口がアスファルトになっているため、そこを剥がしたり土の除去の作業があります。これが大体3日ぐらいかかるので、全体の工程で一番時間の掛かるところです。

工事開始。最初は重機1台でスタートでした。取り去った土をダンプに積んで、運ぶというのを繰り返しているのを2Fの窓から見てました。こういうときは在宅勤務で良かったです。

実家の建替の時には、解体作業は休みを取って東京から見に来ていたのですが、家を建てている所はロクに見れなかったんですよね。現在、コンクリが敷設されているところも気がついたら工事が終わってましたし。

古いアスファルトを破壊して、重機2台で土を雑草ごと取り去ってダンプで搬出するのを繰り返すのを2日ほど続けていたようです。一緒に処分に困っていたコンクリ片や石なども持っていってもらいました。

この辺の作業が素人だとちょっと無理かな?と思います。何せ面積が広いですし。

物置の周りを掘り下げます。境を埋めていた古いコンクリ片なども処分してもらいます。3日目は雨でしたが、雨でも土を除去してました。

4日目に重機などを駆使して、整地と砂利撒きの後、鉄筋の敷設と木の型枠の設置などが完了します。あとはいよいよコンクリを流すだけです。

生コンミキサー車と生コン圧送車

さて、今回の工事のクライマックスはやはり5日目のコンクリートを流し込む作業でしょう。

コンクリを流す前の状態です。物置の周囲がちゃんとブロックで覆われてます。

朝8時台から生コンミキサー車と圧送車がやってきた。生コンの圧送車ってシン・ゴジラのヤシオリ作戦で使ってたヤツだ!と少しテンションがあがります。

生コンミキサー車から生コンを圧送車に注入し、コンクリを型枠の中に流していきます。この2台、ウチの敷地でギリギリ駐車出来たみたいだけど、普通の家の庭の敷地だと駐車するの無理なのでは?

生コンミキサー車は2台やってきたのですが、2台目の生コンミキサー車がちょっと大きくて側道を通る車を捌くのに苦労していたようです。とはいえ、午前11時ぐらいにはコンクリートを流し込む作業は終了したようです。

生コンミキサー車と圧送車が退出した後、職員さんがコンクリにめり込まないように橇(かんじき)のようなものを履いて、コンクリの上に乗って表面をならしていきます。

この状態で5日ぐらい経過して乾燥したら、車が乗っても大丈夫だそうです。

テラス屋根の取り付け

次はテラス屋根の設置です。テラス屋根はいわゆる庇(ひさし)タイプのもので、片側は家の外壁に固定して、もう片側を柱で支えるというタイプの物です。

カーポートに比べると部品点数も少ないので、1日目で作業は終わるようです。テラス屋根の取り付けについては、屋根を掛ける位置をどこからにするか?、屋根の高さをどうするか?というぐらいです。

というのも柱をカットしたり取り付け位置で微妙に調整が出来るからです。あんまり奥まった所に屋根をかけても仕方ないので、やや手前寄りに屋根を掛けて貰う事にしました。

テラス屋根の周囲の土地も今回はコンクリートを敷設しますが、ここはテラス屋根を設置した後にコンクリを流し込んで固めて貰います。柱はモルタルで固めて貰っていますが、この上に鉄筋を並べてコンクリートを流して固めると綺麗に仕上がりますよね。

なお写真に写っている上下水道の点検口はコンクリを打つときに、コンクリートの面とツライチになるように調整してくれるようです。

屋根の片側を外壁に固定して屋根材を取り付けていきます。カーポートは耐雪100cmのものですが、このテラス屋根はポリカーボネートなので耐雪50cmです。とはいえ、ここに屋根からの雪は落ちてこないですし、周囲が家なので雪がそんなに積もることはないでしょう。

外壁にガッチリと取り付けられたテラス屋根。黒い配管は二階のエアコンから室外機ですが、そこは躱して綺麗に取り付けて頂きました。写真に見えている窓は脱衣所の洗濯機の上の窓です。ここは開放しておいても雨が入ってくる事はなくなります。

やはり屋根がポリカーボネートだと明るくていいです。なかなかいい感じに仕上がってくれました。

3台用カーポートの設置

今回の工事で一番の目的といったら、カーポートを設置することです。冬に車に積もる雪を落とすのも一苦労でしたし、真夏に車内が焼けるように熱くなるのも辛かったです。

やはり自動車は露天駐車だと傷みます。鳥の糞の爆撃もよく受けましたし、洗車しても雨が降ると乗ってない車がよごれていくのにはウンザリでした。やっとその苦労から解放されます。

今回のカーポートの設置は1日半ぐらいで完了しました。1日で大体の組み立てを終えて、2日目は樋や各種部品を取り付けて半日ぐらいで作業が終わってました。

カーポートの柱を立てるための穴を空けていきます。コンクリ面を削って土の上にブロックを置いて、そこに柱を突っ込んでモルタルで固めるようです。

カーポートはLIXILのSTという100cm耐雪の折板屋根のものにしました。丁度、横に3台並べて車を駐められるので、3台用のカーポートを検討していたのですが耐雪タイプだと両端の柱で支えるモデルは梁と柱に高い強度が要求されるので、かなり価格が高いです。

そこで2台用と1台用を組み合わせたみたいな途中に支える柱が入るタイプにしておくと、かなりリーズナブルな価格になります。積雪地帯でなければ、もっと安価でおしゃれなカーポートを選べるのですけどね。

耐雪タイプのカーポートは屋根が折板鉄板なので、非常に丈夫で台風などでも安心なのですが、ポリカーボネートなどの樹脂の屋根に比べると下が暗くなります。うちは玄関が北向きなので、カーポートを建てる側から明かりを採ったりしないので、暗くなってもあまり問題は無いんですけどね。

柱などの部品が運ばれてきます。カーポートは2本の柱で支える物と3本の柱で支える物がありますが、3本の柱にすると車のドアを開けたりするときにに真ん中の柱に干渉する場合があるので、2本の端で支えるモデルにしました。

柱の高さは標準だと220cmでして、少しだけ費用を追加すると250cmというロング柱に出来ます。これより高い柱にしようとすると価格が大幅にアップしますが、250cmまではそんなに価格差はありません。

あまり柱が高すぎると屋根と車の間に隙間から雨が吹き込んできてしまうので、高すぎるのも考え物なのですが、うちは家の方の軒先の高さが250cmだったため、そこに高さを合わせるために250cmのロング柱にしたのでした。

1日で柱と梁と折板屋根の取り付けが完了。モルタルが完全硬化するまで、斜めに木材を置いて支えておくようです。1日目の作業はここで終わりです。

文章だと分かりにくかったかと思いますが、間に柱がある2台+1台のカーポートというのは写真だと一発で伝わりますね。

2日目の午前中に飾り板やら樋を取り付けて、モルタルをコンクリ面と綺麗にツライチになるように馴らすしたら、カーポート建築は終了です。

250cmのロング柱にした理由はこの写真だとすぐ分かると思います。カーポートの屋根が家の軒先よりも低いとかっこ悪いですからね。上手い具合に高さが合いました。

家とカーポートの間はギリギリまで寄せて貰ったので5cmぐらいしか隙間がないので、雨は殆ど落ちてきません。カーポート自体は前方に傾斜しているので、雨は前方に流れていって樋から排出されます。

カーポートの工事が終わったのですが、最初にコンクリを敷設したところの型板の除去が終わらないと敷地に車が駐められません。ここで数日のインターバルがありました。

テラス屋根の下のコンクリ敷設でおしまい

雨予報が出ていたため作業順延の可能性があったのですが、コンクリ敷設の業者さんが雨の合間に作業しにきてくれました。

という訳で再び生コンミキサー車の登場です。今回は圧送車は無しです。生コンミキサー車からコンクリートをテラス屋根下のスペースに流していきます。

カーポートが建て終わったので、二階からの景色が全く変わりましたね。

投入されたコンクリートを丁寧に馴らして平らにしていきます。カーポートの柱ですが、6本のうち4本はコンクリを削って建てたのですが、もう2本は土の上に立てて貰いました。

どうせ柱の下は車は駐めることはありませんから、もともと敷設してあったコンクリートのスペースを有効活用出来たと思います。

数日後、このコンクリのスペースの型枠を撤去して、エアコンの室外機の下などに砂利を敷いて貰うなどの仕上げをしてもらって工事は終了でした。トラブルもなく予定通りに進行して本当に良かったです。

念願のカーポートとコンクリ敷設工事が完了!

という訳で完成したカーポートとテラス屋根の外観です。今のところ車は2台だけなので、1台分のスペースが残っています。ただ、屋根があるスペースというのは夏場は助かりますね。

カーポートの屋根で日光を遮るため、確かに玄関と土間は少し暗くなりました。しばらくしたら慣れましたけどね。駐車も1台スペースの方は自分の車を駐めて、あまり運転が上手でない母上のソリオは広い2台スペースの方に駐めています。

屋根があると車は乗らない限りよごれないので、洗車がとても楽になりました。また屋根があるので、とりあえず外で何か作業したりするのも楽ですね。雨でもBBQが出来ます。

物置の周囲も綺麗に仕上げて貰いました。今度、砂利を買ってきて雑草対策として敷き詰めておこうと思います。レンガも大量にゲットしてきたので、それを並べてもいいかも。

テラス屋根も完成。これまでウッドデッキに置いてあったゴミ箱などはここに移動して、この屋根の下でゴミの分別を出来るようにします。何せ自販機を置いている関係で、飲み物の空き缶とかペットボトルのゴミが大量に出ます。

このスペースは見た目より全然広くて、自転車も数台置いておくことが出来ます。実はこのテラス屋根は見積で見た時に結構な値段だったのですが、これだけ屋根の面積が広ければやむを得ないでしょう。

このスペースは回りから目に付きにくいので、ロードバイク以外の自転車などの駐車スペースとして活用してますが、エコキュートのタンクや室外機も雨ざらしよりは長持ちするでしょう。

そんな訳で工事は思惑通り終了です。家関係で気になっていた所は大体手を付けたので、これでしばらくは大きな工事はしなくて済みそう。令和元年に建て替えた我が家ですが、令和10年を超えたら外壁塗装とかをしないといけないでしょうから、お金は貯めておかないといけないですね。


 

家関係の最新記事8件