Escape R3のリアホイールが破裂したので、ついでに回転系パーツをオーバーホールした

またもやBlogを2ヶ月以上放置したので、ネタが貯まっています。しばらく、真面目に更新していこうと思います。

Escape R3のリアホイールのトラブル

3月後半のある日、10年以上愛用しているGIANTのEscape R3で近所に出かけてきて、帰宅後に家の前に駐めた自転車からパーン!という大きな音がしたのです。

最初は何が起きたのか?が全く分かりませんでしたが、タイヤの空気は抜けていました。乗る前に空気圧を上げたため、その影響で劣化したチューブが裂けたのか?と思ったのですが、それよりも重傷でした。

リアのホイールのリムがめくれ上がってます。この影響でチューブも裂けてしまって、タイヤもパンクしておりました。

裂けたリムのアップ。たまにリムブレーキのトラブルとして聞いたことがありますが、ブレーキシューに当たるリムが長年の使用で摩耗してアルミが薄くなって、それが限界を迎えたのでリムが破断したという症状です。

思えばこのリアホイールを組んだのは2013年の7月です。以下がそのときの記事ですが、このキンリン XR-240という当時2400円で購入出来た700cのリムは「リムのブレーキ面が柔らかいようだ」と自分でコメントしてます。やっぱり記録は残しておくもんですね。ネットでこのリムについて誰かがレビューでそう語っていた記憶があります。

とはいえ、雨の自転車通勤で五反田や目黒の坂でVブレーキという制動力が強力なブレーキを掛けながら下っていくというような使い方もしつつ、9年近く持ったのですから耐久性は十分でしょう。2020年に新潟に持ってきてからは乗る回数も激減しましたが、それまでは雨ざらし保管で日常の足として使ってましたしね。

手組ホイールのコスト

新たに手組みホイールを組むか?という問題

上の記事にあるように、2013年当時、この手の700cのアルミリムのホイールは3000~4000円ぐらいで購入出来ました。リアハブもシマノ製の10速で32Hのティアグラグレードならクイック付きで2000円以下でいつでも調達出来たのです。自分もよく手組みホイールを組んでいたので、リムを調達したら必要なスポークの長さ計算も慣れたもんでした。

部品がそろったら2時間ぐらいでホイールの1本も組めたので、労力を考えなければリアの手組ホイールとか5000円以下のコストで組めたのです。しかし、コロナ禍以降、自転車パーツの入手性は非常に悪くなり、値段も高騰気味です。幸いローエンドの部品はミドルクラスやハイエンドの部品よりは供給も安定していますが、それでも2013年の頃の様な価格で手組ホイールは組めません。

しばらく手組ホイールを組んでないという事や新潟では日常の足としてEscape R3を引っ張り出す機会は激減しているため、エントリーグレードの完組ホイールにしました。これは時間の節約と雨の日に下りの坂とかでEscape R3に乗る機会もないし、あまり距離を走らないから手組みホイールの丈夫さとメンテしやすさは犠牲にしようという判断からです。

シマノのWH-RS100のリアを7000円強で購入

エントリーグレードのリアホイールであるWH-RS100がAmazonで7200円ぐらいだったので、これを購入しました。クイック付き、10速用のスペーサーも付属する11速対応のハブのモデルです。流石に7200円なら今、自分で手組をするのと価格的には変わらないだろうと思いまして。

注文してすぐに届きました。どうせなならこれを交換するだけでなく、他の回転系のパーツも交換してしまいましょう。

チェーンリング、プーリー、カセットなども交換する

2019年にチェーンやブレーキアウターなどを交換するオーバーホールを実施してますが、そのとき交換しなかったチェーンリング、カセット、プーリーなども交換しちゃいましょう。

9年目のEscape R3の整備

取り寄せた部品類。Vブレーキ用のブレーキシュー、チェーンリング、プーリー、カセットなどです。エントリーグレードの自転車パーツならば意外とモノタロウが安いです。

なのでモノタロウでまず検索してからAmazonで検索するというのがお約束になっています。あとヨドバシカメラの通販も自転車パーツが安いので、近所に自転車パーツを豊富に売っているお店が無い地方のユーザーの強い味方です。

幸い、10速のMTB用やローエンドグレードのパーツ類はあまり値上がりしてませんでしたが、もともとの価格が安いから値上がりを感じにくいだけで、徐々に値段は上がってきてますね。ちなみにチェーンとか4年ぐらいまでの値上げ前に11速、10速とも大量にストックしておいたのですが、10速のチェーンの手持ちはこれが最後です。

カセットは11-32TのCS-HG500-10で4月の購入時で3860円でした。これまでは11-34Tのカセットを使っていて摩耗が進んでいたので、新品に交換です。34Tは都内のジテツウで五反田の坂を登ったりするには必須でしたが、殆どが平地な新潟では34Tまで要らないです。あと32Tのカセットと34Tのカセットでは、値段が1000円ぐらい違って32Tの方が安かったというのもあります。

チェーンリング、BBも交換しますので、クランクを久しぶりに外します。最近、ロードバイクはROTORのシャフト30φのクランクばかり使っているので、シマノのホローテックII対応のクランクの分解とか久しぶりですが、工具類は全部持ってますし、何度もやった手順なので問題ないです。

チェーンもかなり錆びてますので、チェッカーで測ったら当然のように伸びていたので、こいつも勿論交換です。

クランクを取り外します。BBはかなりドロドロになってまして、回転にゴリゴリ感はなかったですが交換しちゃいましょう。BBもホローテックIIのBB-RS500Bをモノタロウで1590円で購入したものに交換します。

ちなみに、これまではロードバイクで使ったBBのお下がりをEscape R3に取り付けていたのですが、ロードバイクのBBがねじ込みではなく圧入BBになってお下がりは発生しなくなっちゃいましたね。。

チェーンリングはモノタロウでFC-R350 39Tを1090円で購入しました。フロントシングルなのですが、チェーンガードとチェーンリングを一緒にクランクのスパイダーに取り付けていきます。

チェーンリングの交換はこのクランクに変更してから初めてでしたが、そろそろ予防的に交換しておいたほうが良いだろうというのもありました。こいつは部品代も安いですしね。ついでにクランクとチェーンガードも綺麗に洗って組み直します。

 

フレームを洗浄してグリスアップしたら、BBをねじ込んでクランクを取り付けます。ついでにストックしておいたペダル軸がありましたので、ペダルのベアリングなどもセットで交換しました。

あとはチェーンも新しいものに交換して、リアディレイラーのプーリーを交換するついでに徹底的に洗浄しておきました。今回買ったプーリーはシマノのDYNA-SYS(MTB 10速のブランド名だっけ?)のもので1619円でした。

ロード用はもっとこまめに交換でしょうが、クロスバイクに取り付けるMTB用のプーリーとか、樹脂の歯がすり減って歯飛びしそうになってから交換ですね。これも前回交換した記憶が無いので一新しました。

泥よけをEscape R3の純正品に交換してメンテ終了

これまでEscape R3にはサイクルベースあさひのブランドの泥よけであるハネンダーという製品を取り付けていたのですが、それがかなりボロボロになってきていたので交換したいです。

Escape R3にはGIANTの純正の泥よけがあるのですが、これだとフレームのダボ穴等に固定出来るので、ハネンダーのようにフォークやシートステイに取り付ける必要がなくなってスッキリした見た目になります。

ただ、GIANTの純正品というのは通販では購入出来ないことで有名。武蔵小山に住んでいた時なら、都立大学駅前にあるGIANTストアに電話して在庫あったら、自転車で20分で買いに行けたのですが、新潟県内にGIANTストアはありません。

お値段は5000円ぐらいするのですが、スタリッシュな見た目を得るために腹に背は変えられないです。このことをTwitterで呟いたら新発田のT氏が「ウチに使ってないR3純正の泥よけあるよ」というありがたい申し出を頂きました。渡りに船とはこのことです。

新発田のT氏から進呈頂いたR3純正の泥よけを取り付けてメンテ完了です。平地ばかりの新潟仕様ということで、見た目もスタイリッシュになりました。

部品交換が無事に終わったEscape R3です。購入してから10年経過したバイクです。しかし、未だに快調で普段乗りの自転車として不満はありません。シマノのフロントのハブダイナモも好調ですし、この自転車との付き合いはまだまだ長いものになりそうです。

今回はエントリーグレードのパーツが中心で値段を吟味したため、あまり費用はかかりませんでした。ただ、ロードバイクのミドルエンドやハイエンドの部品の高騰や入手難は続いており、メインのロードバイク使っているSRAMのeTapなどのコンポの値上りと入手難は酷いレベルになってします。

この10年でロードバイクの価格は緩やかに上がっていましたが、コロナ禍と円安により急激に価格が高騰しています。今は手持ちのバイクを大切に乗っていこうと思いますネ。