今年の春先にPEKO様からお誘い頂いて、川崎のコストコに連れて行ってもらいました。私はそこでコストコの虜になってしまったのです!
悪魔の会員制スーパー コストコとは?
コストコは年会費を払うことで利用出来る会員制のスーパーです。年会費は4400円(税抜)ですが、入会すると色々なモノが安く買えます。凶悪なほどの量でアホみたいな値段が付いている商品もあり、通い始めるとみるみる太ります。
会員制ですが、会員と一緒に行けば会員以外に2名まで入店可能です。それで輪行袋の神、PEKO様にお誘い頂きまして数回利用したら、気がついたら自分も会員になってました。
入会したら一通りのコストコの定番商品を試してみるわけです。これが一巡するまで、月に2回ぐらい行ってました。自分が通っていたのは川崎倉庫店でして、車でないと利用出来ないです。クルマを持ってない私はカーシェアを契約して、わざわざクルマを借りて買い物に行ってました。
まぁ、そんなコストを書けてでも足を運びたくなる夢のような商品が一杯あるわけですよ。なお自分は主に平日の夜に通ってましたので、コストコ混雑には遭遇したことがありません。
さて今回はコストコと言えば肉の塊!ということで、これまで色々と私が戦ってきた肉塊との戦いの記録を振り返っておきましょう。
牛肉の塊を3回ほど買いました
PEKO様の教えにより、USプライムビーフの肩ロースの塊の真空チルドパックを3回ぐらい買いました。7kgほどの塊で値段は11000~12000円ほどです。100gあたりのお値段は161円でして、牛肉として等級の高いプライムビーフをこの値段で買うには、この単位の塊で買うしかありません(とてもとても安い)。
いきなり!ステーキのダイアモンド会員をこの6月で達成したため、これ以降のステーキは家で焼いて食べるぞ!と意気込んでコストコで塊肉を買ってくるようになった訳ですが、流石に量が多すぎました。更にステーキみたいな大きなサクを取るには肩ロースは不向きですね。どうしてもスジが混じってきます。
7kgもの塊を一心不乱に切り分けます。左上が固まりで取れたステーキやローストビーフに使える塊の部分、左下がちょっと小さいサイズのため焼き肉に使う部分、そして右上がスジと脂です。自分はスジが苦手なので、ややスジの周りにたっぷりと肉が付いた状態になってます。
スジは焼き肉とかのサイズならば食べても気にならないのですが、ステーキとかで柔らかく焼くとスジのゴリゴリした食感とニカワのような風味が気になって自分は苦手でした。いきなり!ステーキのワイルドステーキは肩ロースですが、いわゆるハズレ肉ってスジの部位が多い肉なんだと分かりました(脂は多くてもあまり気にならない)
スジを丁寧に取り去ると、肩ロース肉の可食部位は結構減ってしまいます。ミスジ肉なんかは安くて肉質はいいんですが、その名の通り真ん中にぶっといスジが通っているため、ここを外すとどうしてもステーキとして大きなサクが取れません。焼き肉には安くて最適な部位なんですけどね>ミスジ
肉と脂がタップリとついたスジは圧力鍋ににおい消しのネギとショウガを入れて煮こぼします。大量の脂が出るので、煮た後に一度冷やして脂を固めて除去します。脂は旨味ではありますが、流石にこの大鍋に1~2cmぐらいの白い層になった脂が固まるので、カロリー的に怖くて捨てざるを得ません。
このスジを煮た部分にコンニャクとゴボウを加えて更に煮込んで牛スジ煮込みにしたり、カレーの具を入れてルーを溶かして牛スジカレーにしたりしてました。美味しいですが、一人で大鍋1つ分となると食べきる頃には飽きてしまいます。っていうか、一人で食う量じゃねぇよ ヽ(`Д´)ノ
解体した中でもいい肉の部位が上記になります。7kgの塊のウチ、1/3ぐらいがこれですね。ローストビーフにしてもよし、スライスしてステーキにするにもいいでしょう。
家庭で良い部位の肉が手に入ったら、オススメは圧倒的にローストビーフかな。簡単かつ焼いてから数日間はスライスして楽しめます。味付けはコストコで打っている「ヨシダ グルメのタレ」にホースラディッシュだけで美味しく頂けます。
家でステーキ焼くのが美味しいってホントか?
色々と苦境を伝え聞く、現在のいきなり!ステーキの経営状況ですが、それに対して「家で良い肉を買って焼いた方が美味いし、マズイから流行らなくなったのだ」という意見をネットでは耳にします。ステーキについては家で焼いた方が本当に美味しいか?というと個人的には疑問です。
上の写真は一つ上のステーキの部位で美味しそうに見える箇所ですが、これを家でスキレット等の分厚い鉄板で焼いたモノが上記です。えっと、まぁ、美味しいんですけど、個人的にはいきなり!ステーキでカットステーキを焼いて貰った方が美味しいかな。というのも肉の中までほんのりと暖かくジューシーに仕上げて、表面をカリっと香ばしく焼くって難しくないですか?
上記のような牛肉の新潟の実家に持って帰って炭を熾して庭でBBQ状態で焼くと、それはもうしっかりと中まで暖かいけどレアで、表面は炭の火力でパリっと焼けてます。これならば確かに家で焼いた方が美味しいといえますが、家で炭を熾して牛肉焼ける人がどれだけいるでしょうか?
いきなり!ステーキで100kg食べた経験から、ワイルドステーキは当たり外れがありますがカットステーキはちゃんと焼いて提供されてくるので、個人的にこれまで不満らしい不満はないです。やっぱりお店で焼いて貰った方が個人的には美味しいと思います。
もっとも、自分は肉マイレージを100kgを達成した後、目標を失ったことと流石にステーキに飽きたこともありまして、最近はお店に行ってません。流石に代わり映えしないステーキを日常的に食べるという魔法が解けてしまって、普通にご馳走としてたまに食べるという利用頻度になりました。この常連離れが苦境の一因では?
家でステーキ焼いて食えば安上がりだぜ!っていう計画は今のところ上手くいってません。多分、肩ロースを家で美味しくステーキとして焼くのは自分には無理でして、サーロインとかの部位を買ってこないと駄目でしょう。
牛肉は焼肉スタイルで食べるのが一番お手軽
バラした肉の残りの1/3はサクが小さくて、ステーキやローストビーフいは使えませんが、焼肉にしたりビーフシチューの具にしたりという用途にピッタリです。
これはスライスして焼肉にします。新潟の実家に持って帰ってカットして、プルコギのタレに付けて炭火でBBQするのも大体はこの部位です。焼肉はどうやっても美味しく食べられるので、コストコの塊肉は焼肉にするのがオススメです。
結論から言うと、7kgの牛の塊肉を一人暮らしの男が一人で食べきるのはかなり無理がありまして、半分以上を新潟に持って帰って炭火でBBQして消費したのでした。
さくらどりの胸肉は調理バリエーションに困った
コストコの定番品といえば美味しいさくらどりの胸肉ともも肉でしょう。特に胸肉は2.4kgで1000円ちょっとという激安価格。4パックに小分けしてありまして、1パック内に胸肉がだいたい2枚入ってます。
胸肉としては非常に高品質なのですが、所詮、胸肉は胸肉。唐揚げやチキンカツなどの揚げ物にすれば、それなりに消費できますが、サッパリした味に飽きが来ます。もも肉>胸肉の図式は崩しがたく、胸肉ばかりを食べているとジューシーなもも肉が恋しくなります。
ヨシダグルメのタレとか、胸肉を軟らかくする粉とかで下味を付けて照り焼きに仕上げた胸肉。2~3切れまでは「うまっ!これでご飯が何杯も!」と勘違いしますが、それ以上食べようとすると飽きます。
まとめますと、この2.4kgの鶏胸肉を一人暮らしの男が消費するのは無理がありました。2回ほど購入しましたが、まだ冷凍庫に眠っているのが2パックほどあります。
カナダ産豚肩ロースはサッパリ味が身上
牛肉、鶏肉ときたら豚肉。コストコはカナダ産の豚肉が安いです。特にチルド真空パックで数kgの塊にあっているものは、肩ロースだと100g70円台で販売されていることもあります。
なお、コストコの真空チルドは一度も冷凍せずにチルド温度で日本に運んできますので、一度も冷凍してません。なので冷凍による肉の味の劣化は最小限で抑えられています。
これがそのカナダ産肩ロース。脂が綺麗に取り去られて、上記のような筒状で真空パックされています。とんかつ用、生姜焼き用と厚さを変えて包丁でカットして、小分けにして冷凍しておきます。
これも4kgほどの塊で売られているのですが、牛肉より安い分、冷蔵庫の中を占領しがちです。とんかつ用の厚さの肉はトンテキにしたりもするのですが、脂が無くてパサパサでイマイチです。解凍も面倒くさいし、豚肩ロースって意外に使い道が限られるかも?
鉄板はとんかつです。でも、油で揚げるのって衣付けて揚げて…と手間が掛かります。普段から揚げ物とかしないので、揚げ鍋の使用済みの廃油の処分も大変です。
でも、あまりにも冷蔵庫の肩ロースが減らないので、以前、10枚分一気にとんかつにするという流れ作業やりました。「きのう何食べた?」で卵1個でとんかつの衣何枚付けられるか?というネタがありましたが、水でのばしても1個で5個が限界でした。
この時は流石に一気に10枚も揚げるんじゃなかった…と反省したわけです。会社に持っていく弁当の中にとんかつとソースだけを入れた「ザ・男のとんかつ弁当」みたいなのも作りました。
一緒に前述の鶏胸肉もチキンカツにしたりして、もうね、部屋の中がしばらく揚げ物臭くなって大変でした。揚げ物には限度がありますね、ということを悟るのと同時に、肩ロースは使い道が限られる事もあり、一人暮らしの男が消費するにはレパートリーの限界を感じました。
よろしい、ならば豚バラ肉はどうだ?
肩ロースの汎用性の低さに絶望した訳ですが、豚肉で汎用性の高さを期待するならバラ肉でしょう。カナダ産の三元豚バラ真空パックはセールだと100g85円という驚異の安さです。流石コストコ!
バラ肉は肩ロースよりも単価がちょっと高いですが、やはり豚は脂が美味しいんだよ、脂が!
こちらも売っている単位が4~5kgでして、上記の塊は約5kgあります。これで4000円強っていうのはビックリ価格ではありますが、その大きさと重さもビックリサイズです。
我が家のまな板に肉が収まりきらないので、木のお盆の上で大ざっぱに割ります。この辺の手順はコストコジャンキーのバイブル、コストコ通の切り分け方を参考にしましょう。
6等分して塊の部分、小分けにした部分をピッチリとラップして冷凍効率を高めるためにアルミホイルで来るんでジップロックに入れます。勿論、アルミホイル、ラップ、ジップロックの全てをコストコで調達しており、強烈に量が多いので全然減りません。バンバン使いましょうw
全部を綺麗に解体して冷凍する準備が出来ると一仕事終わった感があります。最初の頃は上の写真のように小分けにした細い部分を大量に切り出していましたが、現在は大きな塊に切り分けてます。
電動スライサーがあると塊がデカイ方が無駄なくスライス出来るという事情もありますね。この辺の大きさは各自の使いやすい大きさがあると思いますが、バラ肉はレシピのバリエーションが豊富ですから、牛肉、鶏胸肉、豚肩ロースよりは消費しやすいです。
まずは自家製ベーコンだよ!
バラ肉はやはりベーコンにして美味しく頂きましょう。脂の多い部位じゃないとベーコンは美味しくないのです。そういえばベーコン作りを始めてから、1年ほど市販のベーコンは買ってません。
切って塩コショウをまぶして刷り込んで、ソミュール液に漬けて乾かして熱燻という面倒くさい手順を経て1週間以上かかります。できるだけ大量にまとめて作った方が面倒がなくてよいです。
ウチはSnowPeakのステンレス製の密閉できるスモーカーで40分ほど熱燻してベーコンを仕上げてます。で、これを電動スライサーでスライスするのですが、上記ぐらいのサクだとスライスするときの両側にパンの耳ともいえる肉のあまりが出てしまうので、今度はもっと巨大な塊で燻製する事にします。
こうやってしっかりと燻製したベーコンは香り豊かなだけではなく、一ヶ月以上の保存が余裕で可能です。
豚の角煮っていうかチャーシューっていうか
手間が掛かるベーコンに比べて簡単なのが煮豚。タコ糸で肉を縛らずに圧力鍋で煮ると、煮豚というより角煮みたいな仕上がりになります。これも1週間ぐらいは持つかな。
醤油、酒、みりん、砂糖、ローリエ、ショウガ、葱の青いところを突っ込んだタレを準備しておいて、豚バラ肉の全面をフライパンでこんがりと焼き固めてからタレに投入。あとは圧力鍋でじっくり火を通すだけで上記のように仕上がります。
煮汁が冷めるときに味が染みるので、完成したら一晩放置して味を染みこませます。タレから肉を引き上げたらタッパーに詰めて保存し、残りのタレを冷蔵庫で冷やします。タレの上層に貯まる固まった脂を取り除き、煮汁は取っておきます。この煮汁は角煮を食べるときのタレになりますし、次回また煮るときに煮汁として使えます。
この角煮、簡単な割りに美味しく出来ますし、ちょっとカットしてラーメンに入れたり、ご飯の上に載せて美味しく頂けます。このバラ肉は3回ほど買いましたが、今のところは順調に消費出来ています。スライサーで薄切りにすると応用範囲は大変広いので、やはり豚はバラ肉が至高!と言いたくなる汎用性の高さです。
コストコ肉編は以上です。次回はこれが原因で半年で10kgも太ってしまったのでは?という炭水化物編をレポートします。