帰りはほぼ輪行という自転車ライフ
今の品川の家の問題というと、周りのクルマの交通量、道の路肩の狭さ、信号の多さです。朝早い時間に出発してクルマが少ない時間に自転車で走れば問題は軽減できるのですが、帰りの時間帯は深夜になら無い限り交通量も多くてウンザリします。
そんな訳で最近、東京の家から自転車で出かけた場合、帰りは殆ど輪行です。三浦とか江ノ島とかに走りに言って、帰りは京急で戻ってきて新馬場や品川駅で自転車を組み立てて帰宅とか、逗子の駅から横須賀線で西大井の駅まで輪行して帰宅です。ほぼ帰りは輪行というのが定番化してます。
輪行小物を買い足す
そんな訳で自分は輪行する機会が非常に多いです。油圧ディスクブレーキ車でもリムブレーキ車と変わらない所要時間で輪行できますが、それを支える小物には拘ってます。
色々と試してみたいグッズもあったので、ワールドサイクルさんから取り寄せました。昔はサイクルベースあさひに気の利いた輪行グッズが多数あったのですが、所属していた輪行マイスターの社員がワールドサイクルに移籍した影響なのか、サイクルベースあさひの輪行グッズはどんどん廃盤になり、ワールドサイクルの方が現在はグッズが充実しています。
名品だったCBあさひのワンタッチストラップの代わりを調達
自分は縦型の輪行袋をメインに使っています。横型の輪行袋はエンド金具などのグッズを持っていかなくても良いので、輪行の予定がないときにいざという時のために持ち歩くのは横型ですが、今日は輪行すると決めているときは縦型を使っています。
最近、スルーアクスルのディスクブレーキ車ではエンド金具の種類が少なくて、縦型輪行袋を使うのを諦めて横型を使っているひとをチラホラ見かけます。個人的には横型はパッキング時のまとまりが悪いというか、持ち運びしにくく床面積を余計に使うので緊急用と考えています。
自分の場合、輪行で友達と出かけると言うことになると3~4個の輪行袋を社内に置きますが、こうなると少しでも床面積が少ない縦型輪行袋の方が重ねて社内に起きやすいというメリットがありますね。
サドルの座面とハンドルが床に接して安定する横型輪行袋に比べると、縦型はエンド金具とサドル後端とタイヤで自転車を自立させます。特にディスクブレーキ車で使われるオーストリッチのエンド金具は片持ちで鉄の棒が突き出ただけの構造なので、ホイールをフレームにガッチリとストラップで固定して、自転車の自重を支えるタイヤの位置がズレないように支えないと安定しません。
なので自分はガッチリと増し締め出来て緩まないストラップを使ってます。オーストリッチの輪行袋についているストラップで要件は満たせるのですが、いちいちバックルにストラップを通すのが面倒くさいので、サイクルベースあさひが開発&販売していたバックルで脱着出来るストラップを愛用してました(上の写真の下のストラップ)
バックルでカチンと填めてストラップを締め上げるのですが、かなり強い力が掛かってもバックル部が外れたりしません。オーストリッチのSL-100とかに付属するバックルタイプのストラップもあるのですが、こちらは力をかけるとバックルがすっぽ抜けるのでイマイチです。
自分はこのCBあさひのワンタッチ輪行ストラップを大変気に入っているのですが、たまに輪行時にバックル部を踏んづけて壊してしまうんです。後は紛失したりということもあって、3本入りの3セットを買いだめしておいて5年以上こればかり愛用していたのですが、この前ついに最後の買い置きを開封しました。で、このストラップはもうCBあさひで購入出来ません。
同じような製品ないかなぁ、と探してみたらタイオガが4本入りのストラップを販売してました(写真の上の細いヤツ)
細すぎて不安、というレビューを見かけたのですが実際に実物を見てみたい。タイオガなので入手しやすいし安価で4本も入っているので、ちょっと試してみるか?と調達してみました。
写真にあるようにストラップの太さが、CBあさひの製品の2/3ぐらいしかなくて頼りないです。バックル部も小さくて強く引っ張っても抜けないか不安ですね。CBあさひのバックルは向きが逆でもカチンと填まるので作業性がいいのですが、タイオガのやつはこの紐の細さなので捻れて向きが変わりやすそうに関わらず逆で填めることが出来ません。
という訳でCBあさひの製品と比べると全般的に作りがイマイチだな…と思うタイオガのバックルベルトですが、手持ちが少なくなったCBあさひの紐と組み合わせて使うことにしました。具体的には3本のストラップのうち1本だけをタイオガ製にして試してみるということですね。詳細はレポートします。
マルトのゴム紐こと車輪固定フックを横型輪行袋に組み合わせる
さて、次は横型の輪行袋に使うアクセサリーを紹介します。横型は縦型と違って、外したホイールの両輪で自転車の重さを支える必要がありません。なので、輪行時にホイールが動いてフレーム等に接して傷を付くのが防げれば良いので、あまり固定力の強いストラップは要らない、というのが勿論です。
これまではスニーカーの靴紐とかを100円ショップで調達してきて使ってきていたのですが、スニーカーの紐とかマジックテープは増し締めができないのが難点です。というのも3点で固定すると、最初に締めた紐が緩くなってしまうのですが、紐とかストラップは一度外して取り付け直さないといけないからです。
という訳で、結構便利だとSNSで見かけるマルトのゴム紐を調達してみました。使ってないのでどうぞ!と進呈してくれたゆーさくさん、ありがとうございます。
縦型用に紹介した増し締めが可能なストラップよりコンパクトで作業性が良さそうです。ゴムの場合、伸縮性があるのである程度は自動的に締まるのがいいですよね。ショルダーストラップとこのゴムの紐をPEKO様のウルトラ軽量輪行袋と組み合わせます。上の写真のセットをペラペラな輪行袋に入れれれば、ジャージの背中のポケットにも十分に収納出来ます。
横型輪行袋の実際の使い方は、以前使ったときの記事に詳しく書いたので参照ください。
なお、自分はこのゴムのストラップを縦型輪行袋で使う気がありません。自分はフレームサイズが大きいことやハンドル回りに色々と取りつけるので自転車自体が重いこともあって、このゴムの固定力ではタイヤが地面に接地して自重を支えることが出来ません。人によってはこのゴムで縦型輪行も固定力は十分という人がいますが、自分にとっては不足でした。
PEKOの縦型輪行袋の紐を交換する
以前はオーストリッチのSL-100という軽量輪行袋を使っておりましたが、ここ2017年の年初にPEKO様の縦型輪行袋を入手してからは、ずーっとそれを愛用しています。
自分は主に即売会に足を運んで購入してますが、定期的に通販されているようです。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
自分は2017年に購入した縦型輪行袋をスッカリ気に入ってしまい、コンパクトなのにSL-100よりもサイズが大きいので56サイズのフレームも余裕で入ります。ペラペラなので穴は空くのですが、穴が広がらない素材なので驚く程長く使えました。
この2年の間、即売会に足を運ぶと改良されてより軽くなった縦型輪行袋が出てくるもんですから、気がついたらPEKO様の縦型輪行袋が軽量モデルも含めて4つになってしまいました。最初に買ってヘビーに使ったものは、流石にボロボロになりすぎたので引退させましたが、まだ3つも手持ちがあります。
自分の輪行仲間のトシさん、YUKI隊長もPEKO様袋を愛用していますが、みんな縦型が大好き。縦型は高い位置に輪行袋の紐が来るので、これを手すりに結びつけて輪行袋が倒れないようしたりしやすいんですよね。
標準の紐はごらんのように袋と同系色で、非常に軽量な素材が使われています。コンパクトさを追求しているのでコードストッパーもありません。これでも十分に役割は果たせるのですが、前述したように縦型輪行袋を素早く手すりとかに結びつけて安定させるには、もっと紐の色が目立ったほうがよくて結んだり解いたりしやすい紐がいいんですわ。
トシさんから聞いた話ですが、長野新幹線で帰る途中に酔っ払った某氏が軽井沢で降りてもっと飲んでいこう!と下車しようとしたときに、この紐がなかなか解けず、降りられなくて助かった!という事があったそうです。
なもんで、自分はオーストリッチの輪行袋と同じように紐を交換してコードストッパー取りつける改造をします。今回引退させた輪行袋は改造済みだったのですが、残りの3つの縦型輪行袋に紐を通します。
なお横型は緊急用なのでコンパクトさを優先して紐は交換しません。そもそも床面積をとる横型の場合、紐を手すり等に結びつけて置かなくても安定しておけますからね。
100円ショップで手芸用の紐(3m)と紐を通すための治具を調達してきます。コードストッパーは以下の製品をAmazonで調達しましたが、モンベルショップやアウトドアショップでバラで販売されてますね。
作業自体は簡単で、デフォルトの紐を切って抜いて、治具に交換用の紐を通して紐を入れます。通し終わってコードストッパーを通したら、脱落防止に結び目を作ります。だいたい3mの紐で30cmほど余ります。
コードストッパーを使う理由ですが、上記のような紐の両端を取り出して電車の手すりとかに結ぶわけですが、コードストッパーがないと輪行袋の開口部を閉じることができないので中が見えてしまうからです。
以前、開口部からゴミを入れられるというのをトシさんが体験してますし、防犯を考えると輪行袋の中はしっかり閉じて見えないようになっているほうがいいですね。これがコードストッパーを使う理由です。
ちょっとだけ嵩張るようになりますが、自分はこの改造は必ずやります。紐が目立つので乗車してすぐに輪行袋を置いたら結びつける事が出来ますし、降りるときにもサッと解いて下車出来ますしね。
200円程度で出来る改造でしますし、最近のPEKO様の縦型輪行袋の収納袋は余裕があるサイズになっているので、これ改造をやって前述の3本の固定用ストラップ、ショルダーストラップを輪行袋に来るんでも収納袋に入れることが出来ます。ちなみに自分はこの輪行袋の収納袋の口を締めるために、ここにもコードストッパーを付けてますね。
ディスクブレーキ車の輪行のコツ
自分はしっかり輪行するときには以下の写真のグッズを持っていきます。
左からオーストリッチのエンド金具、フレーム保護用のクッション2枚、スプロケットカバー、オーストリッチの汎用ディスクブレーキスペーサー、サドルカバー、そしてストラップ類を巻き込んだPEKO様輪行袋です。
青い袋はワールドサイクルの輪行袋用の収納袋だけ買ってみたんですが、ちょっとサイズが大きいですね。上記の輪行袋と道具一式を入れても余裕があります。サイクルベースあさひで販売していたポチットっていうPBシリーズで売っていた輪行袋の小さいヤツが、サイズ的にPEKO様輪行袋にピッタリなのですが、これまた廃盤ということで非常に残念です。
シマノのブレーキを使っているとディスクブレーキのスペーサーは安価に入手出来るのですが、SRAM eTap HRDのスペーサーの入手ですが、パーツとして販売してないのでは?というぐらいに入手難です。オーストリッチの汎用ディスクブレーキスペーサーは安価かつちゃんと役割を果たすので、3セットぐらい買いました。SRAM純正品を無くすと前述の通り入手不可なので持ち出してません。
自分はローターを外側に向けてホイールをフレームに縛り付けるので、スプロケットが内側に来るのでスプロケットカバーは必須です。リムブレーキ車の時はスプロケットカバーは付けずに、スプロケットを外側にして輪行袋に入れてましたので、ディスクブレーキ車になってから必須アイテムになりました。
ブレーキスペーサーの上にあるのがサドルカバー。自分が愛用しているフィジークのアリオネのような後端が尖っているサドルの場合、尖っている部分が地面に接するのでカバーが必須です。サドルカバーを輪行時に使う人は少ないですが、自分ああったほうがいいと思ってます。ただし、このサドルカバー、Y’s Roadで1000円で購入したのですが、現在、このサイズのカバーの製品は皆無です。レインカバーみたない大柄なカバーは要らないので、これを無くしたらどうしよう…古びた靴下でも半分にカットして被せるかな。
オーストリッチの片持ちエンド金具のズレない取り付け方
ディスクロードで使われているスルーアクスルシャフトですが、リムブレーキで規格化されていたクイックリリースに比べるとディレイラーを輪行時に保護するエンド金具の製品で良い物がありません。
その中でも自分はオーストリッチの片持ちエンド金具を使っています。Amazonのアフィリエイトを貼ってますが、そちらのレビューを見て貰うと「ズレて固定出来ない」という悪評価ばかり。
自分も最初は上手く固定できなくて、これはダメだわ、と思ってたのですが、締め付け方を工夫したら全くズレなくなりました。
このエンド金具、レバーを倒して締めるだけは十分締め付けられずにバイクの自重を支える黒い金具がパタンを倒れてしまう、という問題があります。上の写真のように、輪行中にズレてしまうとディレイラーが地面に接して無理な力が掛かって変速がおかしくなったり、ディレイラーが破損したりします。
で、ズレないように締め付けるコツですが、最初に締めるときに黒い金具を上の写真のように上にズレた状態にして、固定ネジを締め付けてなんとかレバーが倒れる状態にして締め付けます。
次に黒い金具を上から押して、正しい取り付け位置に動かします。この時、黒い金具の左側の締め付けネジが金具と一緒に共回りするので、レバーを倒して締め付けられる固定力以上の力でネジが締まります。
この方法を思いついてから、ネジがしっかり締まるようになり黒い金具が倒れるということは全くなくなりました。ただ、この方法だとかなり強いトルクでネジが締められるため、無理にやるとカーボンフレームを痛めてしまう可能性がありますので、締めすぎには注意です。
そういえば、今年のサイクルモードでオーストリッチから両持ちのスルーアクスル用のエンド金具の新製品が発表されましたね。ただ、自分はこの方法でこのエンド金具に不満はないので、今後も使い続ける予定です。