2017/3/25 日没後の若彦トンネルは怖かった

3/25(土) は奥多摩から柳沢峠を越えて、山梨で折り返して河口湖~山中湖~道志みちで帰ってくる予定でサイクリングに行ってきました。

結果から言うと河口湖で走るのをやめたので200kmほど走っておしまいだったのですが、久しぶりにドキドキ感の味わえるサイクリングでございました。

天気予報ではやや気温が低めではあるものの、雨の心配はなさそう。防寒として、先日の宇都宮400で活躍したダウンベストを持っていくことに。一応、念のためにこの前購入したPEKO様謹製の輪行袋をサドルバッグに入れていきます。

まぁ、走行ログから分かる通り輪行袋を持っていかなかったら、輪行で帰ってくることは出来なかったわけですが(笑)

ちょいと寝坊したので、いつもの場所を25分遅れで出発です。6時を過ぎるとすっかり明るくなってきて、夜明けが早くなったな~を感じます。

自転車で快適に走れるシーズンもすぐそこです。もっとも雪国の人からしたら、いまでも十分に快適に走れるだろ?って指摘が入りそうですね。

府中街道をダラダラと走って、連光寺の坂を越えます。いつもより楽に感じたので、今年はやっぱりそれなりに脚が出来ている感じはあります(絶対的には遅いけど)

日野のオリンパスは改装工事なのか、全面が覆われておりました。

この交差点を右折して、道なりを進んで国道16号をちょっとだけ走ったら、いつも通り運動公園を通過します。暖かい時期になったこともあって、人も車通りも多かったですね。

あとはいつも通りのトンネルを抜けたら、奥多摩までは一本道です。

この先は柳沢峠を越えて降りるまでほぼ一本道でございます。車やダンプがそれなりに通るので、ダンプが後ろにきたら路肩によけてやり過ごします。

道幅は狭くはないんですが、たまーにセンターポールなどが立っていて追い抜き出来なそうな場合には、特に後ろはチェックして車は先に行かせましょう。

この橋が見えてくると、本格的に奥多摩方面に入っていきます。天気予報よりも気温は高めでして、あまり寒いという感じはありません。

3連休の宇都宮400で履いていた防風素材のビブタイツのお尻の素材がそろそろすり切れてきて、スケスケおじさんになりそうな状態だったので廃棄しました。なので、手持ちで一番寒い時期に対応できるビブタイツを失いしました。

ということもあって、今回は防風素材ではない内起毛のビブタイツで出走していたのですが、丁度良かったです。ビブタイツは2シーズンぐらいが利用限界ですね。

60kmほど走った所で、奥多摩に向かう最後のセブンイレブンに立ち寄ります。この先は柳沢峠を越えて下界まで降りないとコンビニはありません。

本日はウィダーインプロテインバーやソイジョイ、カロリーメイトなどの補給食をサドルバッグに多めに入れていたので、ここではホットドッグと肉まんを補給します。飲み物は定番である豆乳です。

ここまでで60kmも走っていて、ほどよい疲労感です。ここから折り返して帰宅すると120km走行でお昼過ぎには家に帰れるな~という誘惑がありましたが、それを振り切って進みます。

やはり柳沢峠を登るときの辛さを今の自分がどう感じるか?をこの時期にチェックしておきたいです。

奥多摩駅を越えると、ここからは淡々と進みます。自転車もチラホラ見かけますが、あまり多くはなく快適なサイクリングです。

自分はBluetoothスピーカーで音楽を聴いてますので、回りに自転車乗りが多いと恥ずかしいんですよね。

奥多摩は舗装がよく走りやすいです。年がら年中道路工事をしている印象がありますが、年度末ということもあって片側交互通行で工事をやっている箇所は特に多め。

でも、車の交通量も少ないので快適でした。この辺は登りも緩いので、楽しく走れます。

奥多摩湖の湖畔を走ります。一度ぐらい湖畔でノンビリと観光してみたいもんですが、何故かここはいつも通過するだけなんですよね。

何年か前の甲斐300でここを初めて走った時は雨でしたが、晴れているととても気持ちの良い道です。

暖かくなってきたので、バーミッツを取りはずしてサドルバッグの上のバンジーコードで固定します。脱落しても気がつきませんので、しっかり括り付けておきます。

このバーミッツの付け外し作戦は割と有効でして、やはりバーミッツがついているとハンドルの握れる場所が限られるので、必要ないときは外します。寒くなってきたら取りつければ防寒は抜群ですし。

バーミッツの利点として、薄手の手袋で走れることが挙げられます。今年、メインのGPSはタッチパネルのOregonを使っていますが、これが快適に使えている理由として手袋が薄手だからということもあります。

0度対応の分厚いグローブの指先では、自由にGPSが操作できないのです。他にも補給食を手袋したまま食べやすいとか、薄手の手袋で済むということのメリットは多数あります。

いつもの赤い橋を越えます。なんか必ず写真撮影しちゃうんですよね。この辺は気持ちいいサイクリング向きの道ですわ。

山梨県に入ります。山梨に入ると舗装の質がガクンと悪くなります。東京都と神奈川県は道路補修予算が沢山あるのか、どこを走っても舗装はそれなりに良好なんですよね。

この辺りでも斜度はまだ緩いので、余裕余裕と登っていきます。

このルートは寒い時にばかり走っていたのですが、ちょっと汗ばむような陽気の中で走ると印象は一変しますね。心細いということもなく、淡々と進んでいきます。

新しいトンネルを建設中のところに遭遇。いずれこの道はこのトンネルを通すようになるのでしょうね。

いつもの休憩スポットで自販機休憩。ここと、この先の商店に自販機がありますので、ここは多くの自転車乗りが休んでいくポイントでしょう。

ミネラルウォーターをボトルに詰めて、その場でオレンジジュースを栄養補給として飲み干します。この先、ちょっとだけ斜度は上がりますが、大体は5~6%ぐらいで淡々と登るだけなので、そんなに辛くないです。

Garminの高度グラフではこんな感じ。ホント一定の斜度で登っているので、脚を回していれば頂上までは何とかたどり着けます。

標高1300mを越えてくると道ばたには雪が残っていますが、路面には雪もほとんどないです。気温も体感的にはそんなに寒くはなかったです。

いつものわらび餅の茶屋は通過。まぁ、寄ったことは一度も無いんですが。道の駅たばやまの鹿ウインナーカレーも一度食べてみたいものだ。

時間は13時半ぐらいだったので、お腹が減ってます。補給食をモグモグ食べて、先を急ぎましょう。

頂上手前が一番雪がありました。たま~~~にダンプが通るのですが、交通量は少ないので何とか抜いていってくれます。

1472mの柳沢峠の頂上に到着。ここでちょっとSNSに呟いて、ダウンベストを羽織ってダウンヒルに備えます。

下りはDefeetの軍手グローブだとちょっと寒いですが、バーミッツを付けちゃうと下りで下ハンが握れないので、ここは我慢です。

ここからは一気に下っていきますが、路面はドライなので凍結の心配はなさそうです。

ダイナミックな景観を楽しみつつ、ダウンヒルをしていると自転車から何かが脱落しました…キューシートホルダーでした。

GarminEdgeのマウントを両面テープで止めただけだったのですが、この前の400kmブルベでは問題はなかったものの、下りの振動で外れてしまいました。帰ったら、やっぱり強力な接着剤で接着することにします。

キューシートホルダーの脱落時の停車時に、この前、目黒で開催された自転車のセミナーに参加したときに試供品として頂いた補給用のゼリーを飲みます。

あ、甘~~い!。しかし、なんか色々と入ってるみたいで非常に効きそうな味です。事実、この後、しばらく補給せずに脚も快適に回りました。やっぱり専用品でちょっと値段が高いものは違うなぁ。ということで、今後は積極的にこの手のゼリーも持ち歩こうと決めました。

一気にダウンヒルで市街地まで降りてきます。130kmほど走ったとこで時間は15時に近くなってきて、ランドヌ東京的には馴染みが深い石和温泉を通ります。

今日は石和健康ランドのゴールドカード忘れてきたけど、ここで走るのをやめて石和温泉でのんびりして中央線で輪行して帰ったら最高だろうな~という欲望を堪えつつ、先に進みます。

予定している折り返しポイントはまだ先ですが、かなりの向かい風です。下り基調だったこともあって、あまり気になりませんでしたが、石和から折り返しまでは平坦な川縁を走ることもあって、向かい風の中を頑張って走ります。

先ほどのゼリーのパワーのおかげか、下りでたっぷりと足を休められたおかげか、向かい風でも25km/hぐらいで巡航できました。

折り返しのコンビニに到着。16時ぐらいだったのですが、風が大変強くて気温が下がってきました。日中のポカポカした陽気は何処に行った?という感じ。

ここはコンビニ飯ではなく、ガッツリと食いたいなぁ、ということでチョコバーなどの補給食と水分を買っただけでコンビニを出ます。

ここでバーミッツを取りつけます。風が強くて体感気温がぐんと下がってます。電池を交換したり、股間にメンタームを塗ったりして帰路に備えましょう。

コンビニの向いにはショッピングモールっぽいものがあって、その角の良く見える場所にすき家がありました。止めた自転車が見える席に着席して、一息つきます。

やはり座ってしっかり食べるご飯は体力は勿論、精神力も大きく回復しますので重要です。

豚汁セットの大盛をオーダー(610円)。注文したらあっと言う間に出て来たので嬉しゅうございます。時間は16時半を回ってますから、遅い昼ご飯兼晩ご飯です。

ここからの帰路は補給出来るところが限られるのでしっかりと食べましょう。

折り返すと追い風になったので、体感的には少し暖かく感じるようになりました。ダウンベストを脱いでサドルバッグに突っ込んで走るます。

ここから広域農道に入りますが、あまりアップダウンはありません。広域農道というと、つい身構えてしまうような酷いアップダウンの多い道を想像してしまうのですが、ここは穏やかです。

標高が上がってくると、甲府盆地に町並みを見下ろせます。あまり山梨には馴染みはないですし、サイクリングで走るのもこのコースばっかりだなw

精進ブルーラインを通って、若彦トンネルを通って河口湖に抜ける予定だったのですが、あらら、通行止めですか。

工事の人に聞いたところ、4月中も続くようで自転車も通れないそうな。ここは仕方ないので、広域農道をそのまま通って迂回路を回って、精進ブルーラインに復帰することにしましょう。

迂回路の広域農道ですが、まぁ、ちょっとしたアップダウンがありましたが、全般的には走りやすくて良い道でした。

みたまの湯というのが途中にあり、ここで温泉につかってノンビリして、甲府方面に降りて輪行で帰ろうかな?という誘惑を振り切って先に進みます。

このコースはほんと温泉の誘惑がハンパないですな。

迂回路の途中ですが、左右口(うばぐち)の交差点を右折して、ここから交通量が少し多い国道358号で南下して予定していたコースに戻ります。

国道358号もそれなりにアップダウンがありますが、斜度は緩いので問題なし。電光掲示板に通行止めの情報が出ていました。

時間は18時が近くなってきて、日没がちかくなってくると急に暗くなってきます。車は夕方ということもあって、それなりの交通量があります。

とはいえ、道路の舗装はよくて走りやすかったです。この後、緩やかな登りで長めの片側交互通行の工事区間があり、自転車の私が通行し終わるのを待っていると車を長時間止めないといけないので、誘導員の案内で車が通らないパイロンの内側を走って通過しました。

この辺は予習してないルートですが、どうみても「これってトンネルだよな?」というまっすぐな線形の道が、この先のルートとしてGPSに表示されています。

すっかり暗くなってきましたので、リア尾灯、ヘルメット尾灯などの点灯を確認してから、トンネルに挑むことにしましょう。

やや長めの右左口トンネルの入り口。このトンネルがGPSでまっすぐな線形となっているトンネルですね。幸い、こちら側からだと緩い下りでしたし、交通量も多くなかったので無事に通過できました。

このトンネルは落ち着いて走れば、路面も荒れてないのであまり怖くはないです。ただ、長いですね~。

トンネルを抜けて精進ブルーラインに復帰した頃には完全に真っ暗です。時計ではまだ19時ぐらいで、まだ慌てるような時間じゃないんですが、気温がグンと下がって寒くなってきました。

このあたりは公共交通機関が皆無なので、走るのを止めても輪行で帰る事は出来ません。最低でも若彦トンネルを越えて河口湖まで出ないと帰れません。

ただ、この区間を走ってると雨ポツリポツリと落ちてきたり、雪がチラっと降ってくるんですよ!。雨具が必要な程ではなく普通に走れるのですが、心理的なプレッシャーは半端ないです。

もしここで本格的な雨が降ってきたら、雨具を持ってない自分はどうするんだ?、とメンタル的にいきなり押しつぶされそうになりました。

予定通りならこの辺は日が落ちる前に通過する予定だったのですが、迂回したこともあって完全に真っ暗な時間帯に通過することになってしまったのも不安になった理由です。

上九一色の湯の所で一度止まって、スマホで状況をチェックします。俺を不安にさせたポツリと来た雨や雪は、今のところは本格的な降りにはならなそう。ここは勇気を振り絞って前に進んで、何とか若彦トンネルを越えて河口湖に降りよう!と決意します。

この辺はよっぽど緊張していたのか、写真も撮らず休憩もせずにひたすら頑張って走りました。本来であれば、標高1000mの若彦トンネルまでの登りをヒイヒイ言いながら登る予定だったのですが、もう緊張感がハンパなくて辛いとか尻が痛いとかいう事も忘れて「とにかく雨降る前に若彦越える!」とペダルを回してました。

若彦トンネルに向かう途中の道なんか、ごらんの通り真っ暗。Volt1600の明るいライトと、心を支える音楽を鳴らしながら走ったおかげで乗り切れました。

この区間、自分以外の自転車は全く見かけず、歩行者も全く見かけませんでした。たま~に車が通るだけです。いやぁ、何やってるんだろうね~俺、と少しでも自分を客観視して、不安に押しつぶされないように走ります。

若彦トンネルは最後の1kmのアプローチで斜度が一気にあがりますが、そこまでは緩く登っているだけです。ただ、気温が寒いんだよね。回りの温度計は2度とか表示されています。

若彦トンネルはこちら側からだと下りで快適に走れるんですが、冷蔵庫のように中が寒いので、下る前にダウンベストを着込みます。いやぁ、息が真っ白です。日没後にこのトンネルの周囲を走るとか、想像してなかったので怖すぎる!の一言です。

時間は19時半ぐらいだったので、先ほどの右左口トンネルからは2時間も経過してないんですが、もの凄く長く感じる時間でしたね。

若彦トンネルを下っても、しばらくは湖畔の寂しい道を通ります。雨の心配はなさそうですが、この後、山中湖畔を通って山伏峠越えて道志みちで帰ろうとすると、途中で雨が来そうです。

河口湖の市街地に近づいてきて、久しぶりにコンビニの明かりを見たときのは心底ホッとしました。というわけでコンビニでこのあとどうするか?を検討します。

もうメンタル的に「今日はもうお腹いっぱい!」という感じでしたし、200kmで獲得標高は3000m越えたし、ここからは市街地&交通量の多い道志みちだからチェックしなくても大丈夫だろう、ということで走るのはここで止めようと決意。

富士急ハイランドからのバスに輪行袋に入れたバスを乗せて貰えると楽なんですが、幸い富士急の電車で大月に接続して中央線に乗り換えるとギリギリ本日中に帰宅できそうということも分かりました。

このコンビニから河口湖駅まで2km、今の時間は20時15分で電車は20時50分である。撤退するには、丁度良い時間だ。この辺、3時間後ぐらいにこの辺は雪になるという情報も貰ったので、これを逃すと色々と面倒である。

そんな訳で河口湖駅まで向かいます。バスは既に終わっています。観光客がチラホラといますが、時間が遅い事もあって人は少ないですな。

ここから大月、高尾で乗り換えて23時半には新宿に到着出来るので、そこから山手線で目黒で降りて組み立てて自走して帰宅かな。

駅前で自転車をバラして、輪行袋に自転車を詰めて、電車の乗れてやっと一安心です。久しぶりに走っている最中に「これってヤバいかも?」という感覚を覚えたサイクリングでした。

雨具を持っていたとしても、若彦トンネルの回りは0度ということもあって不安なサイクリングだったはず。うーん、想定外のことがあると慌てちゃいますね。

この後、予定通りに乗り換えて「電車快適過ぎる!」と土曜日のウチに自宅に帰ってこれましたが、終電近くの山手線はラッシュ並みの混雑でして、輪行袋を持って乗るのは辛かったなぁ。無事に家に帰ってこれたことを感謝です。

翌日の日曜日、山中湖と道志みちが一面の雪景色になっていて、夏タイヤで行楽に行った車が道志みちでスタックしまくっているというニュースを見て、ああ、早めに判断して帰路についてよかったな~と思いました。

今度、無事に走りきれるようにリベンジしてきますw