15年ぶりにオーディオシステムを一新しました
導入から15年以上経過したオーディオシステムを、ここ2年ぐらいで一新しました。基本的にはアンプ、スピーカー、プレイヤーの3つの買い換えとなります。
上の写真みたいに大きなテレビの脇に置いてますが、5.1chなどのサラウンド環境には興味は無く2chでのステレオ再生だけで組み立ててます。音質を追求すると5.1chというのは、アンプ、スピーカーにお金が掛かりすぎるし、リアスピーカーの置き場にも困ります。
ちなみに2001年に構築して、これまで使っていたシステムは以下の通り
アンプとスピーカーは柏のオーディオユニオンにて中古品を合計10万円ぐらいで買った記憶があります。
オーディオ機器は大事に使われている事が多いので、中古も積極的に検討します。当然、買い換え時にはこれまで使っているものはオークション等で売却します。
オーディオ機器は値段下がらないです
上の写真は、今年の6月まで使っていたB&WのCDM 7NTでして、1999年発売のスピーカーで当時大変人気のあるモデルでした。
たしか2000年ぐらいに秋葉原駅の駅前にあったサトームセン(現在はヤマダ電機)にて、新品をペアで17万円ぐらいで買いました。
3.11の震災の時に倒れてキズが付きましたが、大事に使っていたので綺麗な状態でしたし、梱包用の箱も実家に綺麗な状態で残っていたので、オークションに出したらなんと9万円で売れました。
17万円で買った物を15年使って9万円で売れるって凄いですよ。B&Wのブランド力は未だ健在ってことなんでしょうね。
そして、10年以上前のCDプレイヤーもオークションで3万円ぐらいで売れました。中古で5万円ぐらいで買ったCDプレイヤーが、15年使ったにも関わらず3万円で売れるってのも凄いです。ちなみにアンプは弟の所に嫁ぎました。
アンプはDENON PMA-SX1を導入
まず最初に買い換えたのがアンプです。基本は中古で少し前のプリメインアンプのハイエンド品を探しました。流石にプリアンプとパワーアンプを分けて駆動するほどのオーディオマニアの領域には達してません。
やはり故障とかの修理とかリセールバリューを考えると、国産のモデルの方を優先して選ぶことになります。知り合いからマークレビンソンのアンプを薦められましたが、流石に中古でも100万超えが当たり前となると手が出ません。
プリメインアンプとして販売されている各メーカーの上位機種で、中古でお買い得になっているのがないかな~と、久しぶりにオーディオの知識を仕入れて探してみたのですが、どうもピンと来るのがありません。
オーディオショップで試聴できるものは基本的に新品ですから、いろいろと試聴した中でDENONのフラッグシップのプリメインアンプであるPMA-SX1の音が気に入りました。でも、予算を大幅にオーバーだなぁ…と悩みましたが、結局購入しました。
幸い、新宿のオーディオユニオンで試聴に使っただけのほぼ新品が47万円で販売しておりましたので、それを2015年の2月に購入しました。発売されてまだ数ヶ月の製品だったので、お得に購入出来ましたね。ちなみに2016年12月現在、価格.comで新品で一番安い店でも50万円です。
説明した通り、良い物であればオーディオ機器はあまり値下がりしないので、買う時はリセールバリューなども考慮に入れて、思い切りが最重要です。これは高くない!と自分に言い聞かせます。
最初にアンプを導入したのですが、これを皮切りにオーディオ関係のグッズを入れ替えていきます。
まずラックですが、ハヤミ工産のオーディオラックのベーシックなモデルを2個買いました。1台が2万円ぐらいだったので合計4万円。超ガッチリしたラックで、2台を横に並べて上にテレビを置いています。
OPPOのユニバーサルプレイヤーBDP-105を2台買う
スピーカーの買い換えは一番最後に回して、プレイヤーをまず買い換えます。しばらくオーディオから離れていましたが、SACDは規格としては普及しなかったようなのでSACDプレイヤーは見送りです。
現在、高音質な音源はハイレゾ配信等でダウンロードしたデータをHDDに入れて、それをネットワーク越しに再生するというネットワークプレイヤーというジャンルの製品が気になります。
そんな中でOPPOというカリフォルニアのオーディオメーカーが出しているユニバーサルプレイヤーが、多機能かつ音も良いというレビューをネットでよく見かけます。
このOPPO BDP-105というプレイヤーは、Blu-rayやSACD、CDなどの再生はもちろん、ネットワーク越しにPCに撮りためたMPEG-2のファイルを再生したり、PCとUSBで繋いでDACとして使うことも出来ます。
ファームウェアをネットで配信したり、USBメモリに入れたありとあらゆる音楽フォーマットのファイルを再生出来たり、スマホのアプリで実用的なリモコンがあったりと、非常に現代的なモデルです。
アンプを買って1ヶ月後の2015年3月に、初代BDP-105が型落ち品としてヨドバシAkibaで展示品処分をされていました。お値段は10万円と、現行品であるBDP-105Dよりもかなりお安い。音質的には105も105Dも回路は一緒っぽいので、これを購入します。
音はユニバーサルプレイヤーとしては悪くないよね、というレベルでしたが、それでもこれまで使っていたCDプレイヤーよりも明らかに音が良いです。
このBDP-105を2015年3月から1年使いまして、現在は上の写真で上段に映っているBDP-105D JAPAN LIMITEDという音質向上モデルに買い換えました。
このJAPAN LIMITEDですが、BDP-105の進化版であるBDP-105Dをベースに、オーディオ的なアプローチでノイズ対策やボディの剛性アップ、インシュレーターの追加など、音質的に徹底的にチューニングしてブラッシュアップしたモデルです。
ちょっと試聴させて頂いて、これまでのBDP-105とはレベルが違う!と感じたので、今年の3月に清水の舞台から飛び降りて、メーカー直販で新品を248,000円で購入しました。現在はもう部品が全部捌けたようで生産完了になってます。
基本的にはBDP-105もBDP-105D JAPAN LIMITEDも型番から分かる通り、出来ることはほぼ一緒です。ユーザーインターフェース、端子の数も完全に同じです。お値段的には大幅にUpdesuga、それに見合うだけの音質向上はありましたし、動作自体もキビキビしてます。
正直、プレイヤーというのは一番コスト投下の差が実感しにくいのですが、流石にこのJAPAN LIMITEDモデルは明らかにノーマルの105とは音が違います。2台並べてつなぎ替えて聞き比べたりしていました。
ちなみに1年だけ使ったBDP-105はオークションで9万円で売れました。購入時が10万でしたから、1万円で1年使えたと考えると十分に元は取ったと思います。
ケーブル類もオーディオ的に最低限の物を揃えました
オーディオのケーブル関係の価格は一般の方からは、なんでただの電線がそんなに高いの?とオカルト扱いされていますね。自分も盲信する気は無いですが、オーディオグレードの最低限のところはクリアしておきましょう。
自転車で言ったらデュラエースに105のチェーンでも問題なく動作するでしょうが、気分的にはデュラにはデュラグレードのチェーンを合わせたいみたいな感じ?
まずは電源タップ及び電源コードもオーディオグレードのものを調達します。上の写真の電源タップとか鋳鉄でガッチリとシールドされたもので、電源プラグもちゃんとしたオーディオグレードのものを使います。
このタップ、鋳鉄の塊なので猛烈に重いです。確かPRO CABLEさんで1万円ぐらいで購入しました。
アンプに電源供給する電源ケーブルもPRO CABLEさんで7000円ぐらいのものを調達しました。かなり太いケーブルでございまして、最低限このくらいのケーブルは使わないとアンプのPMA-SX1に申し訳ないという感じ。
電源ケーブルも上を見るとキリが無いので、流石にこれより上のグレードのケーブルを買うお金はありません。
プレイヤーとアンプはバランス接続します。バランスケーブルは安い物でも5000円以上します。とりあえずオヤイデの8000円ぐらいのケーブルをヨドバシで買ってきました。
普通のRCAのピンケーブルなら、ちゃんとしたケーブルの手持ちがあったのですが、バランス入力出来るアンプなんて生まれて初めて買いましたからね。
OPPOのプレイヤーもPMA-SX1もバランス接続出来る端子がちゃんと用意されていますので、出来ればバランス接続したかったんですよね。
BDP-105とアンプの接続状況の写真。背面パネルの内容はBDP-105もBDP-105 JAPAN LIMITEDも全く同一です。紫色のバランスケーブルでアンプとプレイヤーを接続しているのが分かるかと思います。
BDP-105はPCとUSB接続してDACとして使ってます。PC上でハイレゾ音源のファイルをデジタルで信号をUSBで出力して、それをDACでアナログ化してアンプから音を出します。
この接続用のUSBケーブルですが、最低限のグレードとしてフルテックの6000円のUSBケーブルを使ってます。デジタルの規格にオーディオグレードのものを使うなんて意味分かんない!とよく言われますが、まぁ、最低限のオプション品は使いましょうという事ですね。
なおアンプとスピーカーはバイワイヤ接続します。2本のケーブルを使って、スピーカーの高音部と低音部を別にケーブルを繋ぐことで音質アップを図るという定番の手法です。
このスピーカーケーブルは特に高いものではなく、1メートルで1000~2000円ぐらいのものです。
ラック、電源タップ、ケーブル類はこんな感じで最低限のものを揃えました。設置場所も色々と検討しました。
そして今年の6月にスピーカーB&W 804D2を導入
2015年は、BDP-105+PMA-SX1にこれまで使っていたCDM 7NTをスピーカーを接続して音楽を楽しんでいました。
やはりアンプの性能がこれまでと段違いということもあり、CDM 7NTも生まれ変わったのかのように音を奏で始めます。
ただ、惜しいことに7NTという機種はウーハーが1つしかないこともあり、低音があまり出ないスピーカーなのです。当時、9NTというウーハーが2発ある機種の方がベストセラーだったのですが、予算の都合もあり自分は7NTで妥協したのでした。
BDP-105を今年の3月にBDP-105 JAPAN LIMITEDに買い換えたら、やっぱりアンプとプレイヤーのグレードに比較すると、スピーカーが役者不足です。
という訳で、スピーカーも買い換えてフルにこの機器の力を発揮したい!という思いが強くなった2016年の春でした。
おりしも仕事が忙しく、それなりの休日出勤の対価もありましたし、自転車で遠征もしてなかったのでお金的にも余裕もありました。。
しかし、スピーカーの買い換えというのは非常に面倒なのです。中古も含めると選択肢はもの凄く広くて決めきれません。音の傾向なんて試聴しなきゃ全く分からないのに、試聴が出来るようなお店も減っています。
予算的には中古も考慮にいれてペアで30万ぐらいのスピーカーを狙っていたんですが、中古だとこのくらいの予算のスピーカーでは試聴は難しいです。そもそも試聴先で家のプレイヤーとアンプと同じものを揃える事も無理ですから、私はあまり試聴は重視してないんですけどね。
買い換えを決意してからは、仕事の忙しさを縫って週末に都内のオーディオショップを回って、現行モデルの音を聞き比べてメーカーの傾向を掴んだり、中古の品揃えや相場をチェックしたりしておりました。
自分はそれまで愛用していたB&Wの音の傾向が非常に好きなんで注目して調べてました。しかし、15年の間にB&Wはもの凄く値上がりしていてびっくりです。特に予算が30万ぐらいだと、新品でも中古でも丁度よいグレードの商品がないのです。
現行のCMシリーズあたりが新品だと丁度よい価格帯なんですが、CMシリーズって基本的にこれまで使っていたCDMシリーズとグレードが一緒なんです。15年ぶりの買い換えですから、少なくとも10年使うことを考えて、1ランク上が欲しいです。
ということになると、あこがれの800シリーズとなるわけです。800シリーズは2016年に3世代目が発表されたばかりでして、自分が狙うならトールボーイ型の804となります。
しかしですよ、この804の三世代目(804D3)は、なんとペアで140万円という恐ろしい越える値段となってます。おいおい、いつの間にB&Wってこんなに高くなったの?
しかし店頭で聞く804D3の音は素晴らしく、ダイヤモンドツィーターが奏でるキンキンした透明感のある高音、しっかりとした質感の低音が素晴らしい。でも、新品はまったく手が出ません。
他のメーカーのスピーカーではKEFのReferenceシリーズも気になったんですが、B&Wはきっとリセールバリューも高かろうということで、このB&W 804の1世代前のモデルであるD2の中古を探すことにしたのです。
幸い一つ前のモデルである804 D2もベストセラーモデルだったので、都内の中古ショップでもYahooオクでも常に出品があり、相場は把握しやすかったです。たぶん新型のD3への買い換えで手放す人が多い時期だったんでしょう。
価格的には程度のよいものはペアで70万ほどします。ちなみにピアノブラック仕上げだと、他の色より5万ぐらい高いです。
オークションだと50万円台からあるのですが、明らかにコンディションが悪いです。D2から採用されたダイヤモンドツィーターは破損すると修理が10万円コースという噂を聞いたので、コンディションが悪いものは避けたいです。
結局、中野のアバックでピアノブラックの中古が60万円で出ていて、実際に見てコンディションが良かったこともあり、えいや!と買ってしまいました。D2はモデル末期だと新品は80万ぐらいで買えたそうなので、今のD3はちょっと高すぎますね。
専用の箱に入って我が家に届いたB&W 804D2ですが、サイズはCDM 7NTと似てますが、重さが全然違います。エンクロージャーのガッチリした感じ、ツヤツヤとしたピアノブラック仕上げの表面、ちょんまげの様に鎮座するダイヤモンド素材のノーチラスツィーター!
専用の箱からの取り出しも注意書きに従って慎重に扱います。ぶっちゃけ一人で開梱するのは、スパイクの設置などを考えと、かなり困難なので誰かお手伝いの人を呼んだ方がよかったかも。
D2まではミッドレンジのスピーカーがB&W伝統のケブラーコーン(黄色の奴ね)なんですが、新型のD3からメタルコーン似変わりました。ただ、それ以外の基本要素はD2も一緒です。
スパイクを取りつけ、自作のスピーカーボードのスパイク受けの上に設置し、アンプと接続します。B&Wのスピーカーは基本、スパイクでの支持となりますので、設置は慎重におこないます。
とりあえず鳴らしてみると、高音のキラキラした華やかな感じに加えてしっかりとした低音が出てます。傾向としてはD3と同系統の音でして、CDM 7NTとは特に低音の量感のレベルが違いますね。
それから音場の広さがこれまでのスピーカーと全く違います。ちょっと中心から外れていても良い音が聞こえるのです。これは意外でした。
そんな訳で、この環境を音が好きな人に自慢したくてたまらない、というモードに自分でも突入しちゃってます。文章で表現するのはちょっと難しいですからね。
システムの入れ替えが2年を掛けて完了しましたが、ラックやケーブルを考えるとトータルで考えると150万円ぐらいかかってしまいましたが、それに見合うだけの音が出るようになったと思っています。
あまりこの辺の値段を赤裸々に書くとドン引きされそうですが、自動車一台分より安いですし、私にとっては自転車一台分以上の価値のあるシステムが構築出来たのでした。
興味のある方は是非、自分の好きなCDや音楽をUSBメモリに入れて、我が家まで聴きに来てくださいませ!