2015/1/24 讃岐うどん巡り2日目 自転車での讃岐うどん巡礼のコツとは?

これまでレンタカーでうどん巡礼を長らくやっていたわけですが、自転車で本格的にうどん巡礼をするのは今回が初めてだったりする。四国を自転車で走るついでにうどんを食べるのと、うどんを食べるための移動手段として自転車を使うのでは大きな違いがあることが、今回の旅で分かってきた。

ちなみに2012年もロードバイクでうどんを食べ歩いているが、あっちは移動がメインでついでにうどんを食べている感じなので巡礼っていう感じではなかったのだ。一人だったから気ままだったし。

2日目は色々とアクシデントもあり、その辺を痛感させられた。そんな訳で自転車でうどん巡礼をするときに気をつけるべきポイントを挙げながら、2日目を振り返ってみようと思う。

車であればレンタカーのカーナビにガイドブックやスマホで調べた電話番号を入れれば近隣まで簡単に行けるが、自転車のナビにそれを望むのは辛い。スマホを取り付けてナビをさせるのが一番だが、やっぱりGarminであらかじめコースは組んでおく方が長い距離も移動できる。

レンタカーの場合、狭い香川では近い店を連続で行くとお腹いっぱいで連食できないので、わざと遠回りのコースを組んだりした。でも、自転車の場合はそういう配慮は不要である。

今回のルーティングは香川県で一番西にある上戸うどんに行く事を優先した。リンク先を見て貰えば分かるが、愛媛との県境にあって非常に遠いので、レンタカーならまだしも自転車で自走していくとなると朝5時とかに出発しないと行けない。

昨晩、遅くまで飲んだこともあって最初の予定では「観音寺まで輪行して、そこから自走」だったのですが「もう最寄りの箕浦の駅まで輪行しようぜ~」ということになった。朝6時にホテルを出て高松駅まで移動して輪行して箕浦に行く事にした。

ここでうどん巡礼で宿をとるなら高松市街が一般的だと思う。以前宿泊したことがあるが丸亀はちょっと選択肢が少なくて夜が寂しい、琴平は料金が高い。そんな訳で宿は自然と高松市街になる。

ただし、高松駅は繁華街から離れていて、ホテルも駅前からちょっと離れている。今回、自分たちが取ったホテルも琴電の片原駅と瓦町駅の間ぐらいだったので、朝はわずか1駅ではあるが琴電で輪行して高松駅まで移動することに。

それからうどんだけが目当てなら一泊二日で十分で、流石に三日連続うどんとなると飽きてきます。日曜日は休みの店が多く、平日しか営業していない店(竹清とか)もあるので、金曜日、土曜日で行くと飛行機も安いです。

教訓その1 トータルで考えたら宿は高松市街。一泊二日で金曜、土曜で行くのが理想的。

実は初めて琴電にのったが、SUICAなどは使えないので切符にハサミを入れて貰うという非常に久しぶりの経験をしました。

高松駅に到着。琴電の駅からはそれなりに距離がある。1/3の朝にもここに来たよなぁ。さて、予讃線でとりあえず観音寺を目指すことにする。通学、通勤列車の時間なので本数は多い。とりあえず改札に入ってしまおう。

ここでYUKI氏が「上戸、今日も休みだ…」とスマホで店主のTwitterのつぶやきを見て愕然とする。ここで上戸という店について語らねばならない。

上戸に初めて行ったのは2008年2月である(リンクは当時の記事)。あまりの美味しさにビックリしたので、それ以降も来るたびに訪問予定に組み入れているのであるが、とにかく休みが多い。自分の記録でも2010年の1日目2日目、2012年の自転車移動の往路復路と4回連続でお休みを食らっている。

とくに2012年の復路の時は、わざわざ上戸のある箕浦の駅まで輪行したのにお休みで、一緒に降りた横浜から電車でうどんを食べに来たという二人組が途方に暮れるというエピソードもあった(;´Д⊂)

電話して営業しているか確認してから行けばいいじゃん、とよく言われるのですが、このお店は電話番号が非公開なのである。あまりにも営業が不定すぎるので、店主がTwitterで営業状況を呟くようになったということで今回もそのつぶやきをチェックしていたのだが、後出しのことも多いのである。

この日も前日にチェックして「今週は体調不良で休んでましたが、土曜から営業出来る見込み」というつぶやきがあったので、1/24(土)は営業するだろうという見込みで行くことにしたのですが、高松駅で電車に乗る前に「やっぱり今日も休みます」というつぶやきがあって、頭が真っ白に。

ちなみに自分が出走出来なかった今年のBRM103高松400でも上戸の前を通るのですが、出走者からは「営業してない」というつぶやきばかり。Twitterをさかのぼって調べると年始からしばらくも体調不良でお休みしていたようです。実際、1月は半分も営業してないのでは?

場所が場所なだけに、自転車でそこまで行っても周囲に有名なうどん屋が殆ど無く、自転車ではリカバリーが非常に難しいのです。こういう離れている店をコースに組み込むのは自転車での巡礼でリスクを抱えます。

上戸以外にも谷川米穀店もポツンと離れたところに存在している有名店です。有名なので大行列(リンク先は訪問時の行列)や麺切れで食べられないリスクがあります。美味しいうどんを食べるには午前中が勝負ですから、特に初めてならに迷うことによる時間のロスを計算に入れると、離れたお店は外した方が無難でしょう。

教訓その2 有名店でもポツンと離れた店は諦める!

さて、予定していたルートは上戸で一杯目を食べて、そこから戻ってきて色々とお店を回るつもりでした。それ以外のルートはあまり検討していません。

仕方ないので、二軒目にいく予定のうどん屋の近くの駅である高瀬駅まで輪行することにしました。予讃線から見る瀬戸内海は大変綺麗で、上戸に5連続でフラれた悲しみが少し癒やされました。

高瀬駅に到着して改札を出ようとしたら、SUICA等のICカードの改札がありません。駅員さん曰く「ICカードは高松から宇多津駅までしか使えないんで、香川じゃICカード使えないと思ってくれた方がいいです」とのこと。

ここで高松からの交通費950円を現金で精算して、証明書を書いて貰いました。証明書は次にICカードで乗車する時に、そこの改札で乗車記録を解除して貰うためのものです。それから香川ではファミリーマートでSUICAが使えません。Edyとかは使えるのに何故か交通系電子マネーはNGです。高松空港にあるファミリーマートでもそうでした。

教訓その3 香川ではSUICAの利用は注意が必要。鉄道は切符購入が無難。

ここで自転車を組み立てたら、もう時間は9時です。通常のうどん巡礼ならもう1杯目を食べて幸せになっている時間帯なので、遅れを取り戻すべく高瀬駅から二軒目のうどん屋を目指します。

YUKI氏曰く「この駅の近くに一軒ある。そして当初目的のお店は10kmぐらい先にある。先に一杯食べて、当初目的の店に向かうか直接目的の店に向かうかの二択」ということである。まぁ、10kmならすぐだろうと当初のお店に向かうことに。

少し走るとGarminに入れてきた当初のルートに出ます。後はこのルートに従えば、上戸以外のお店は回れるよな~ということでGarminに従ってひた走ります。あー、腹減った!

しかし、10kmを越えても目的の場所につきません。15kmほど行ったところで流石にオカシイのでは?ということで止まってチェックすると…コース逆走という事が分かりました。Garminのルートに復帰したときに曲がる方向を間違ったという訳です。

行く予定だったお店は須崎食料品店というお店で、近年大変評価の高いディープなうどん屋さんだったので初訪問ということもあり、自分も住所をあまり把握してませんでした。そんな訳で逆走に全く気がつかずに15km走ってしまったと。

教訓その4 Garminだけに頼るの危険。おかしいと思ったらスマホなど他の手段でルートの確認を(これはブルベにも言える)。

慌てて引き返して空腹のまま、目的に須崎食料品店についたのは10時半ぐらい。このお店、11時ぐらいで終わりらしいので間に合って良かった。頑張って走ったもんなぁ。

見た目は本当に食料品店なのですが、行列が出来ている。これはちょっと期待出来そうである。

注文はシンプルにうどんの量と熱いのか冷たいのかを選ぶのみ。トッピングは玉子ぐらいしかおいていないし、ダシではなくダシ醤油を掛けて頂くスタイル。お会計は丼を返すときに自己申告である。

食べる場所は店内には特にないので、表に出ておいてあるベンチに座るか、立ち食いというスタイルとなる。立ち食いの場合、熱々のダシより生醤油で食べるスタイルの方が向いているな。

うどん自体は大変美味しかった。エッジの効いたうどんで、今は無き彦江製麺所を思わせるような噛み応えだった。色々とバタバタしたので、これで外れだったらどうしようと思った。

上戸の休み、電車のICカード支払い不可、コース逆走、失われていくうどん巡礼のゴールデンタイム、そして空腹という悪条件が重なって、殺伐としつつあったうどん巡礼の雰囲気がちょっとだけ和んだ。

ただし、空腹な状態の一軒目としては、このシンプルなうどんは美味しいけど物足りない。空腹な一軒目はトッピングが豊富な店が良い。自転車である程度の距離を走って体が冷えた状態だと、暖かいダシが恋しくなる。

教訓その5 長い移動の後は落ち着ける店、短い移動の後はシンプルでディープなお店がオススメ。

さて、当初の予定では9時に上戸、10時にこの須崎食料品店、12時ぐらいに坂出のがもうに行く予定であった。がもうまで30km近くあるので腹も持ちそうもないし、既に1時間押しである。13時過ぎにがもうに付いたのでは、もう食べられない可能性もある。

がもうは香川に来ると外せないお店であったが、今回は泣く泣く諦めることに。須崎食料品店の近隣にはうどん屋が少なく、他に選択肢もない。今回は上戸への巡礼ありきでコースを引いたのが失敗だった。そういえば2年前のうどん巡礼の時はGarminにPOIとしてうどん屋を多数登録していたので、リカバリーしやすかったんだよなぁ。

ちなみにレンタカーだと移動中に助手席に乗った同行者に本やスマホで店を調べて貰いつつ移動が出来るのでリカバリーは簡単である。自転車は止まって作戦会議が必要になるので時間がかかる。

とりあえずのリカバリー案として、うどん屋が沢山あって土地勘のある善通寺の周辺にいくことにした。コブのような丘を一つ越えて、下ってくると実に香川っぽい風景になったのでパチリと一枚。

教訓その6 候補として気になるお店はGarminにPOIで登録しておく。

善通寺の市街まで戻ってきたところで、ちょっと周りをスマホで検索してみる。1km圏内に有名だけどこれまで行った事の無かった宮川製麺所があったので行ってみることに。11時半とちょっとお昼前に入れてラッキーであった。

近隣からは人がわらわらとうどん目当てにやってきている。ここは当たりの雰囲気がプンプンする。

よく水で締めたうどんをドンブリで頂く。流石に腹が減って、ここで1店1玉の禁を破って、2玉をオーダーしてしまう。うどんを暖める場合には自分でテボを使って、貯めてある湯で湯がいて温める。

やはり1月は寒いし、自転車で移動していると暖かい「かけ」を食べるようになる。車移動だと、冬でも冷たい「ぶっかけ」をよく食べたのであるが。

魅惑のトッピング。ちくわ天、ゆで玉子の半熟天、コロッケ、レンコン、ゲソ天…嬉しくなってニヤニヤしてしまうではないか。この瞬間がうどん巡礼の醍醐味でもある。

いりこダシをたっぷりと注いで、かけうどんに半熟玉子天、レンコン天を乗せて、ぞぞぞ~~~と頂く。うどん2玉に天ぷら2個で390円!

うまい、うますぎるヽ( ´¬`)ノ ワ~イ

いりこのダシが甘くなく、ハードで実にいいお味でだった。うどんもやや柔らかめで一軒目の須崎食料品店とは傾向が違う。がもうに近い感じだ。

この店でしっかり食べてお昼を迎えて、何とかリカバリーできた感じである。空腹で走ると殺伐として良くないので、慣れないウチはリカバリしやすい地域を回った方がよいだろう。

具体的には高松市街、坂出、丸亀、善通寺あたりの有名店を回るように組むと、5km圏内にだいたい有名店があるのでリカバリーしやすい。あと観光地である金比羅山の周りに 旨いうどん屋は少ないので、観光するつもりがないなら外してもよいだろう。

善通寺より西側には三豊市があり、行くべき美味しいお店がポツポツあるのであるが、離れていることもあって慣れないウチは避けた方がいいと個人的には思う。なお高松市街から東側の東讃地域もお店は少ないので外して良い。やはり人口の多いところにお店は多い。

有名な山越うどんは一回は行ってみても良いと思う。空港から高松市街に向かうルートの途中に寄り道出来るので、空港についた直後に行くのがよいだろう。

有名な谷川米穀店、日の出製麺は店内でしか飲食が出来ず、回転が非常に悪いので行列が出来る。こういったお店では高価なロードバイクを駐輪しておくのが心理的に辛いので避けた方がいいと思う。これらの店は以前訪問したときにレンタカーを停めるのも苦労したし、お店の近くに駐輪出来そうな場所もない。

がもう、山越は行列は出来るが、屋外で立ち食い出来るので回転はよい。山越の行列も一時期ほどではないという。るみばあちゃんで有名な池上製麺所は移転前は非常に行きにくい店だったが、移転した所には自転車ラックもあるそうな。

水曜どうでしょうで有名になった八栗寺の麓の山田家も自転車ではオススメしない。割と登りがあって他のうどん店と離れている上に、時間によっては行列必至だからである。

教訓その7 慣れないうちは高間市街、坂出、丸亀、善通寺あたりのお店を回る。回転の悪い行列店は避ける。

ここまでは巡礼のリカバリーに必死でノンビリ出来なかったので、宮川製麺所で一息ついた後は善通寺市街のファミリーマートで休憩。ヤマト2199の抽選クジの景品が投げ売りしていたのでGet。

うどん巡礼では、うどん屋でまったり出来ないので、のんびり出来る場所も計算に入れておいた方がいいだろう。時間に余裕がなくてコンビニしか寄れなかったが、腹ごなしに観光地を回ってもよいだろう。

レンタカーで回るよりは自転車では腹ごなしは出来るのだが、それでも限度がある (〃▽〃)

最後の一杯をどこで決めて幸せになるか?というのは大きなテーマである。締めくくりは訪れた事のある店の中から選択して、満足した上で巡礼を締めくくりたい。

時間もお昼を回っているため、名店は続々と閉店していく時間である。この時間帯で善通寺から自走で行きやすい名店か…坂出まで行くのはちょっと遠いな~という事で選択したのが丸亀の麺処綿谷の肉うどんで幸せになろう。

YUKI氏もそれで納得という訳で丸亀に自転車を走らせる。写真は丸亀城。

人気店故に広大な駐車場があるが、車で来たときに駐車に苦労する店でもある。道がちょっと狭いのと駐車場が複数あって、初めてだとわかりにくいのだ。自転車なら店の脇のフェンスに立てかけて地球ロックできるので余裕だ。

店内は非常に広く、14時までやっているしトッピングも豊富。今は高松市街に支店も出来たので、丸亀まで来なくても食えるのであるが、やはり締めには本店がふさわしい。よく考えると、今までの巡礼で3回がこの綿谷で締めている自分に今、気づいた。

肉ぶっかけの冷たいのを頼むのが、綿谷での定番である。小でも写真の通り、たっぷりとやってくるので注意すること。レモンを搾って頂く。

うまいな…(´ー`)フッ

冷たいうどんにコロッケは合わなかったのは、次回以降の反省材料としよう。めしばな刑事タチバナの影響でトッピングのコロッケの摂取頻度が上がっているなぁw

教訓その8 〆のうどんは非常に重要。確実に利用出来て、外れのないお店を選ぼう。

さて、大混雑ながら素晴らしい回転の速さで客を捌く綿谷を出たのが14時半ぐらいで、お腹はもう一杯である。丸亀から高松空港までまっすぐ走って50kmであり、飛行機は18時半に飛ぶ。

輪行の手間や空港でお土産を買う時間を考えると17時には空港に着いておきたい。2時間半で50km、しかも空港前は登り基調である。ブルベペースなら十分に間に合うはずだが、満腹と朝の計画変更ですっかりやる気は無くなっている俺たち(´д`)

「もう空港までシャトルバスでよくね?」という考えが支配的になってきたところで、どこから乗るか?が問題だ。高松駅前から乗るのが鉄板だが、丸亀から高松まで1時間ちょっと走るのもかったるい。料金的にも大差なく、あまり混んでないと思われる丸亀→坂出→高松空港行きのバスがいいんじゃね?ということになった。

綿谷を出る前にシャトルバスの会社に電話して、聞いてみたら輪行袋に入れた自転車はもちろんOK、丸亀から900円、坂出から800円という料金、所要時間は1時間ほどだそうだ。坂出からの方が便が多いそうなので、時間潰しも兼ねて駅の近くにファミレス ジョイフルのある坂出駅前から乗ることにした。

丸亀から坂出は30分も走れば着く。途中の宮脇書店で次回のうどん巡りに備えてガイドブックを更新し、坂出駅前のバス乗り場を確認。後は坂出駅前でゆっくりと輪行の準備をして、16時のバスに乗ることにする。

結果的に2日目のルートはこんな感じ。なんと60kmも走ってないのに、メンタル的にはヘロヘロだった。ルートラボの方で開くとお店の場所が分かるようになってます。

坂出駅前のジョイフルは嬉しいことに店内に輪行袋を置かせてくれて、その近くの席に陣取って約40分ほどの今回の反省会をYUKI氏とする。この坂出駅前で時間潰ししてリムジンバスで帰るのは、なかなかのYUKI氏の英断だったな、と個人的にも思う。単にゲンナリして楽をしたかったのだ、とも言えるが。

ジョイフルからバス乗り場まで5分ほど歩いて、時間通り16時に来たバスに乗る。乗車率は1割ほどだったのでガラガラ。広く席を使って1時間ほどバスに揺られて、すっかり寝てしまった。

教訓その9 高松空港までは登り基調。満腹ならリムジンバスをオススメ(特に坂出から)。

高松空港に17時に到着である。自分は既に坂出駅前で飛行機輪行に対応したパッキングをしておいたので、のんびりを空港内でお土産を物色する。写真は空港内にある製紙会社がやっているというファミレスの「エリエール」である。

自転車をパッキングするときの注意だが、羽田とか成田とかは係員が忙しいこともあって手荷物として預ける自転車のチェックはそんな厳しくない。レントゲンでちょっと通して終わりだ。ただ、地方空港や係員が暇なときは割と厳重なチェックを受けることがある。

ジェットスターはペダル外しを推奨しているので、ペダルは外しておくこと、サドルバッグやフロントバッグの中身は目視されると思っていた方がよい。最終的には輪行袋の隙間に入れるバッグ類も取り出しやすい状態にするか、先にチェックを受けてから袋に入れるのが良いだろう。

ゴム糊やチェーンオイルなどの液体は上記のような厳密なチェックを受けると、確実に没収されてしまうので注意が必要である。自分は千歳からの帰りに現地で購入したチェーンオイルがたっぷり入った状態のものを没収された。

さて、帰るときの高松からのお土産であるが、有名なうどん屋さん(山田家とか日の出製麺とか善通寺の山下とか)のうどんのお土産はほとんど空港内で買える。こんぴらさんの「灸まん」も「かまど」も、くつわ堂の瓦せんべいも全部空港で買える。じゃこ天も醤油豆も買える。なお日本酒の品揃えはイマイチ(4合瓶しかないし)。

なぜか愛媛のポンジュース関係とか、バリィさんのマスコットもあった。宮脇書店もあって、うどんのガイドブックもここで買える。つまり普通にお土産を買うにあたって、荷物が運びにくい自転車で途中で何かを買う必要は皆無である。マイナーな製麺所の生麺とかでも買わない限り、手ぶらで空港に帰ってくるのがよいだろう。

最初のうちは有名店のうどんのお土産をバカみたいに沢山買っていたが、お店で食べるものと別物だと思った方がよい。値段も高いのでいずれ買わなくなってしまった。ダシ醤油とか醤油豆のたぐいも、結局はネットでお取り寄せしたほうが確実だったりする。

どうしてもうどんが欲しいのであれば、製麺所タイプのお店でゆでる前の生麺を譲って貰うのがよい。日持ちはしないが、持って帰ってすぐにゆでて食べるならばかなりの再現度である。以前は、今は無き彦江製麺所に電話で予約しておくと、格安で生麺が持ち帰れた。あれはお土産として大変優秀だったのだが…閉店してしまったのが非常に残念だ。

彦江以外でお店で買った持ち帰り麺が美味しかったのは飯山のなかむら。ここの麺は空港では買えないが、お店の通販で購入可能だ。お店で出ている麺と少し違うような気がするが、なかむらの麺はもともと細めで柔らかいコシなので再現しやすいのかも。

買った中で美味しかったうどんのもう一つがSIRAKAWAのお土産うどん。ここは営業時間が短い上に離れているので自転車での巡礼は辛いけど、レンタカーで行った時に食べたうどんは大変美味しかったし、購入したお土産うどんも美味しかった。ちなみにSIRAKAWAのお店のBlogがこちらであるが、お土産うどんはいつもあるわけではないようだ。

上記の2店のうどんは空港では買えない。でも、自転車で頑張ってこれらのお店から持ち帰るよりも「また巡礼に来ればいいや」ということで、今の自分は普通のお土産しか買わない。お土産としては自分はくつわ堂の瓦せんべいが定番。今回はポンジュース!マニアにポンジュースのチロルチョコも空港で買ってきた。

教訓その10 普通のお土産なら殆どが高松空港で買えるので、途中で買う必要はない。

往路でも書いたが、手荷物を預けるときに「また非常席前の席に変更しますか?」と聞かれた。足元が広いのは歓迎なので勿論OK。いざという時に非常ドアを開閉する作業を担当するため、体力のありそうな人を選んでいるような気がする。

ジェットスターでは手荷物を預けたりしない限り、係員と会話する機会が無く、JALやANAと違って手荷物を預けるのは有料なんで、手荷物利用者が少ない。そんな訳で自転車を預けに行くと、割と非常席前に席を変更してくれる事が多い。自分はこれまでにジェットスターを7回利用しているが、4回ほど非常席前に案内されている。

そんな訳で足元が広い席がいいなら、ジェットスターでは早めに自転車を預けるのが良いだろう。2人居るときは一緒に預けにいって、並びで変更してもらうように手配しよう。

18時半の定刻に飛行機は出発し、20時前に成田空港に無事到着。成田でYUKI氏と別れて、武蔵小山までの帰路につく。2時間近くかかるので家に着くのは22時ぐらいかな?と思いきや、三田駅で乗り換えるときに京急の車内に背負っていたリュックを置き忘れて下車しちゃった。

最後の乗り換えで痛いミスが出たが、すぐに三田駅で忘れ物コーナーに駆け込んで相談すると、2つ先の品川駅であるかどうか確認してくれるという。幸い、品川で無事確保されたそうな。財布などは身につけていたが、家の鍵が入っていたので危なかった。家に着くまで油断しちゃいかんね~。

YUKI氏も成田空港の駅の改札にお土産を置き忘れて取りに帰ったということがあり、お互いに「上戸のお休みでリズムが狂った」という事にして今回の巡礼は終了である。

ちなみに次回はジェットスターのセールで松山空港に行って、道後温泉と今治~しまなみ街道を堪能するのをやりたいと思ってます。