※2015/11/15追記 2015年 現在のEscape R3はこちら
我が家のGIANT Escapce R3.1の2010年モデルですが、既に2年半で色々なパーツが変更されている。ホイールをFelt F4のおさがりのWH-RS20にし、タイヤをシュワルベのマラソンに交換、ブレーキをシマノのDeoreのVブレーキに交換などだ。その状態のものが以下の写真である。
見ての通り、クランクのアウターギアは外してシングル化してある。他にも地味にペダルやらシートポスト、サドルなどは交換済みで、お気に入りのカゴを着けたり、スプロケも標準のものよりもクロスレシオのものに交換してあったりする。
BBがゴリゴリになってきたので、クランクを外してBBカートリッジも交換したりしましたが、本当はここでシマノのホローテックなクランクに変更したかったんです。しかし、そこまで弄ってしまうとEscapeデフォルトの8速から9速、10速に変更となるため全面的にコンポをシマノ製に交換しなければならないです。さらに言うと、ホローテックIIなクランクはちょっとお値段が張るので悩ましかったのであります。
ここ半年ぐらいずーっと相場を眺めていたのですが、年末セールでJenson USAがMTBのパーツのOE品を格安で放出し始めました。OE品ってのは新車についてたコンポを取り外したもので、元箱などが付いていない代わりに格安なのです。しかもDyna-Sysと言われる10速化された最新パーツでございますよ。
JensonUSAは買った物に比例して送料が掛かるので、他の業者の方が安い部品についてはWiggleやCRCのような少し買うと送料が無料になる業者で何かを買うついでにオーダーすることにして、気長に部品を買い集めておりました。コンポだけでなくステムとシートポスト、ハンドルといった部品も全部交換して少しでも軽量化するかーってな感じで、いろいろな海外サイトから安い部品を買い集めたのが下のリスト。
【JensonUSA ※送料2919円】 $1=83円で計算 | ||
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Easton | EA30 4 Bolt 31.8 ステム, 90mm | 830円 |
Easton | EA50 2 Bolt OE シートポスト 27.2, 300mm | 2,075円 |
シマノ | Deore M590 OE 42/32/24T クランク(BB付) | 3,320円 |
シマノ | Deore SL-M591 OE シフトレバー | 1,992円 |
シマノ | SLX FD-M661 OE フロントディレイラー | 830円 |
【CRC ※送料無料】 | ||
シマノ | Deore RD-M593 リアディレイラー SGS | 3,347円 |
シマノ | HG74 HGX 10S チェーン | 1,784円 |
シマノ | HG81 10S 11-32 カセットスプロケット | 3,347円 |
【Wiggle ※送料無料】 | ||
Easton | EA30 XC Flat MTB Handlebar 31.8mm x 580mm | 1,600円 |
こうやって見比べてみると、10速のDeoreのクランクがBB付で3000円強ってのは恐ろしく安い。他にもシフトレバーやフロントディレイラーがOE品ってことで激安でした。リアディレイラーやスプロケ、チェーンはCRCでもほぼ同等な値段だったので、そちらで購入。あとはWiggleで何かをオーダーするついでに買っておいたハンドルバーで一通りの部品が揃いました。
先に完成したイメージを乗せておきます。リアフェンダーを取り付けたりしましたが、それ以外はあまり以前と変わってないように見えますな。
今回もっともお買い得だったのが、DeoreのホローテックIIのクランク&BBです。クランク長が175mmしか選べなかったという難点がありますが、私の場合は特に問題ありません。
このフロントディレイラーが10ドルですよ、1000円しないんです。グレードはSLXでございます。ちゃんと必要な部品は全部揃ってました。
JensonUSA以外で購入したコンポはOE品じゃないのでちゃんと化粧箱があります。イーストンのハンドルバーの箱が非常に綺麗でしたな。
MTB 10速のチェーンですが、幅はほぼロードの10速と同じです。ただ、強度優先なのか低グレードだからなのか分かりませんか、チェーン軽量化のための肉抜きがありません。持った感じも明らかに重い。
11-32のスプロケット。ワイドな方だとローが34だか36のスプロケットがありますが、流石にそこまで要らないだろうということでロー側が32のややクロスレシオなスプロケにしました。これでもロードよりはワイドなギア比なんですけどね。
リアディレイラーとハンドルバー。今回、ステムのハンドル外径31.8mmのものにしたので、ハンドルバーもそれに合わせます。リアディレイラーはロングゲージ対応のSGSモデルです。
それじゃ、作業開始ってなことで元々付いているクランクを再び外しましょうということで、シマノのコッタレス抜き工具をクランクに差し込んで、モンキーレンチで回します。
このように外れます。ちなみにコッタレス抜きですが、地味にヨドバシの自転車コーナーが1000円ちょっとの価格で最安値でした。あまり使う工具ではないのですが、お店に頼む工賃よりは安いだろうと調達したのであります。
一度バラしたらフレームを清掃して、ついでにコーティングWAXを塗り込んで綺麗にしましょう。自動車用のコーティング剤ですが、自転車の場合は塗膜が薄いのでホワイト車用は避ける事です。一般的に車のWAXはホワイト車用のものは研磨材が多く入ってますので、メタリック車向けのものを選ぶのが吉。
んでもって、早速BBの取り付け。これは実は思いっきり間違った例でして、MTBのBBはロードのそれよりも幅が広いので、3枚のスペーサーを入れる必要があることにここでは気がついてません。
これがスペーサーを挟んでBBを取り付けた正しい状態。チェーンリング側にスペーサーを2枚、反対側に1枚挟んでBBは取り付けるんだそうな。
クランク周りの取り付け完了ー。ここでペダルとフロントディレイラーっも取り付けちゃいましょう。ダウンスイングのFDだとボトルゲージが使えなくなりますね。まぁ、今回安かったFDはダウンスイングのものしかありませんでしたが、選べるのであればトップスイングのものにしときましょう。
一部の部品が届いてなかったので、この状態でしばらく放置されていました。
8速のスプロケを外して10速のスプロケを入れます。スペーサーは特に要りません。
リアディレイラーを入れてチェーンををつなぎましょう。チェーンの長さはシマノ式で計測しました。チェーンをプーリーに通さずアウターローにセットした状態から2リンク長めにカットするというヤツね。
今度はハンドル周り。580mmの長さは少し長すぎるのでパイプカッターでカットします。
シフターを組み付けます。今まで使っていたステムより短めなのでブレーキのアウターワイヤーなどはカットしてテンションを調整します。カゴがあるとブレーキレバーが前に出せずに下方向にレバーを配置することになります。ちょっとシフター周りが窮屈かなー。
今回、ステムの径を31.8mmにアップしましたが、これに合わせたハンドルバーだと真ん中が太いテーパー状になります。しかし、これだとシフターやブレーキレバーがあまり真ん中に寄せられないので、ハンドル径と操作系の取り付け位置はよく調べて買わないと厳しいですね。自分的には可能な限り真ん中に寄せても、もう少し真ん中に寄せたいなーというのが素直な感想。
雨上がりに乗ることもあるので、リアだけフェンダーを取り付けました。サイクルベースあさひのハネンダーという泥よけの幅が狭いモデルですが、28Cのタイヤでも問題なく使えますね。見た目も悪くないです。
フロントディレイラー周り。今までのモノに比べると変速が圧倒的に軽いです。クランク長がこれまでより5mmほどUpしておりますし、見た目もゴツイ感じになりました。という訳で無事に完成です。
やはり10速化しますと、今までよりもギアのつながりが良くて快適です。微妙に勾配が多い横浜だとギアはこまめに変更して走るので、10速化の恩恵は素直に受けられます。ただ、殆ど真っ平らだった千葉に住んでいたら10速化してもあんまり関係ないんじゃないかなーと思ったりします。
さて、ここまで弄りましたから今年は家から近いスタート地点の200kmのブルベはこの自転車で出てみようかなと計画中です。