SPEEDPLAY ZeroとKeep On Kovers

2月頭の200kmブルベでの課題。それは都市部でのブルベ特有の信号の多さからくる停止に対して、シマノのSPD-SLの片面キャッチに正直疲れてしまいました。再発進でクリートをハメるためにガチャガチャとやっているうちにまた信号…というのが続くんですよね。個人的にはSPD-SLはペダルの価格、性能&信頼性、整備性の良さ、クリートのランニングコストを考えると優れているとは思いますので、同様なシステムであるLOOKとかTIMEのビンディングペダルを試そうという気にはあまりならないですね。

やはり気になるのは、キャッチ部のメカニズムが足の裏にあるという全く逆のシステムであるSPEEDPLAYのペダルでしょう。ただ、クリートのランニングコストが高いことやペダルそのもののの値段も気になってこれまで手を出していませんでした。ただ、このクリートのランニングコストを安く出来る製品が出たこともあり、試して見ることにしました。

SPEEDPLAY Zero

そんな訳でステンレスシャフトのZEROをWiggleの割引クーポン適用時に購入。うーん、この値段ならアルテグラグレードのカーボンのSPD-SLペダルより高いんだよなー。もうちょっと頑張ればデュラのカーボンペダルが買えてしまうお値段です。やはりコストパフォーマンスは悪いと思いますので、まずは最初のうちはSPD-SLで慣れることをおすすめしますね。

シマノ PD-R670

ちなみにこれまで使っていたのはシマノのアルテグラグレードのPD-R670。F4購入時からずーっとお世話になってましたし、何度も自分でバラしてグリスアップ&玉当たりの調整をしました。上の写真は右側なので綺麗ですが、左側のペダルの見た目はボロボロですし、やや玉当たりでビシっと調整が出なくなってきてます。よって今後はセントラルスポーツジムでスプリズムのレッスンの時に持ち込む交換用ペダルとして使います。

最近のペダルはアーレンキーでも取り付けられるようになってますが、このペダルはペダルレンチでのみ取り付け可能です。これだけコンパクトだと輪行するときに当たらなくて便利そう。構造的にはキャッチ機構の方を足の裏に取り付けて、クリートに当たる爪の部分がペダル側にあるわけです。なので、ペダルが両面でキャッチ可能。これが私がSPEEDPLAYに求める一番の利点です。足下見なくても普通にパチンパチンと填められるのが理想です。

自宅の固定ローラーでポジション合わせしたのですが、噂通り最初は全然填らない。体重を思いっきり掛けて何とか「パチン」と填った。外すのは最初から簡単にクキンと外れるが、とにかく最初の数回はクリートとペダルの樹脂部品のバリが取れるまではスムーズに填らない。裏表とも20回ほどペキンペキンと填めたり外したりを繰り返して、ようやく馴染んできた。後はフローティングの調整をして完了。

SPEEDPLAY ZERO クリート

これが靴の方に付けるクリート側。いかにも金属の部分が滑りそう&削れてネジがバカになりそう。シマノのSPD-SLのクリートだってプラスティックだからガリガリと削れるんだけど、あっちは両足分で1500円ほど。このクリートは1個で5000円ぐらいするのに金属剥き出しでいかにも削れそう。このコストパフォーマンスの悪さがSPEEDPLAY導入に二の足を踏んでいた理由。また雨の日にこの金属のクリートでコンビニの床を歩いたらスケートのように滑るだろう。

Keep On Kovers

それを解決してくれるのが、カバーをしたままクリートの取り外しが出来るKeep On Kovers。全面を覆うクリートカバーについては以前からあったが、これをくり抜いて自作しているユーザーが出現。こりゃいつかどこかが製品化するなーと思っていたら出ましたよ。ちなみにアメリカの業者であり、日本の代理店は無いけど代理で輸入して販売している店もあるみたい。

もっともPaypayのアカウントをもっているのであれば、メーカーのサイトから日本にも送ってくれる。送料が$13ぐらい掛かるので複数個をまとめてオーダーした方がお得だな。私は予備も含めて2個オーダーしたが、円高の影響もあり送料込みで4000円。一個2000円ならば十分納得の値段だ。普通郵便でオーダーから1週間程度で自宅に届いた。ふーむ、これなら大量に輸入すればYahooオクで…と思ったが、どうせ同じように考えている人は多いだろうから止めておきましょう。

Keep On Kovers

付けているとやや高下駄的な高さになりますが、SPD-SLにクリートカバー無しより上記の状態の方が歩きやすいですな。ネジは完全に隠れるのでクリートの寿命は大幅アップと思われる。このカバーがあっても全く違和感なく付け外しが出来ます。キッチリとハマるので脱落して落とすことはなさそう。ゴムというより堅いプラスティックのような部品なので、あっという間に削れます。2時間のライドでカバーの表面の突起部分は半分以上削れてしまいました。これはヘルの早そうなので、予備を買っておいて良かった(というか、もう一個オーダーしても良かったな)。

ペダル自体については一発で気に気に入りました。SPD-SLと同様に面で支えている感じがあって安定感があります。填めやすさについては流石両面キャッチであり、足下を見る必要はありません。軽くペダルに足を乗せて踏む混めばペキンと填ります。SPD-SLよりも軽い力で外せるのも200kmを越えるロングライドではありがたいです(後半は足をひねるのも疲れるから)。今後使い込んで行ったときに初期の性能が維持出来るか? メンテナンス性はどうか?などを色々と試して見たいと思います。特に構造的にクリート部のE状のバネのトラブルが多そう。この部品はロングライド時には予備持って歩いたほうがいいかもなぁ。

あ、ちなみにシューズの裏の土踏まずの部分には100円ショップで購入した家具の滑り止めっぽいスポンジを張ってます。これだとペダルの踏み位置を間違っても剥き出しのカーボンソールが当たって滑って踏み外すを防ぐと同時にソールの傷対策にもなります。ちょっとヘタってきたらどんどん張り替えればよいので重宝しています。

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