クランクブラザーズのペダルリフレッシュキットとDIXNA ペダルスペーサーを組み込む


ペダルについてはずーっとSPEEDPLAYとクランクブラザーズのキャンディ2を愛用しています。どちらのペダルも左右のフローティングが可能で膝に優しいのと両面キャッチが可能なのがポイントです。

個人的には都市部のような信号の多い所では、シマノのSPD-SLのような片面キャッチのペダルはクリートキャッチでストレスを感じます。という訳でロード用ペダルとしてはSPEEDPLAYを永らく使っています。足元を見なくてもパチンパチンとハマってくれますし。

またSPD用としてもシマノのSLはどうも点で踏んでいるような感じがあって、踏み面がしっかりあって足の裏の力をペダル全体で受け止めるクランクブラザーズのキャンディシリーズが好きです。キャンプツーリングなどのように歩く機会が多い場合にはSPDシューズの方が楽ですし、最近はガチで走るような機会も減ってきたので、2台のメインのロードバイクに両方にキャンディをとりつけることにしました。

純正のリフレッシュキットを入手

2年ほど使っていたキャンディ2ですが、かなりペダルの回転が渋くなってきていたので、そろそろベアリングやブッシュを交換する時期でしょう。という訳で純正のリフレッシュキットを入手しました。

海外通販などでは2000円台前半で入手きますが、国内通販だと3000円近くの価格になりますね。ただ、海岸通販で置いているショップが多くないので、クランクブラザーズのユーザーの人は見つけた時に安ければ購入しておいてストックしておくのが吉。自分は最近、海外通販する機会がなかったのでAmazon3000円ぐらいの時に購入しておきました。

2010年以降のクランクブラザーズのペダル全てに使えるという事だけあって、豊富なブッシュ類にカートリッジベアリング、Oリングなどの豊富な部品が付いてます。銀色の円柱は樹脂のブッシュを押し込んだりするのに使う治具ですね。

着手にあたって色々な工具が必要になります。8mmのボックスレンチは全てのクランクブラザーズのペダルで必要ですが、キャンディの場合、追加でアルミの踏み面を分解するためにT25のトルクスレンチが必要になります。ネジ止め剤でガッチリ閉まっているので、かなり力が掛けられるトルクスドライバーじゃないと回せないので注意です。

それからペダル脱着用の大型のアーレンキー、樹脂のブッシュの打ち込みにゴムハンマーなどが必要です。キャンディの場合、踏み面の固定ネジを再締め付けの時にネジ止め剤を塗布したほうが方がよいかと思います。それ以外は一般的な工具で足ります。

分解する時の注意

まずペダル側面の樹脂パーツを外します。柔らかい樹脂の部品なので、幅の細いマイナスドライバーなどで回そうとするとバカになってしまいますので、丁度この溝にハマって回しやすい板を探します。自分の場合、チェーンリング固定用ボルトを押さえる工具の膨らんだ部分がネジにジャストフットでした。

リフレッシュキットにはこの樹脂のネジも入ってまして、これがアーレンキーで回せるように改良されています。なので、既存の部品は少々汚くても取り外し出来てしまえば、後で破棄しても大丈夫です。

この作業の為に調達しておいた8mmのボックスレンチを差し込んで、ペダル軸の反対側にペダル脱着用のアーレンキーを差し込んで、ペダル先端のナットを緩めます。これでペダル軸が抜けます。

ペダル軸は一部が錆びてまして、ここが回転が渋くなっていた原因と思われます。綺麗に磨いて洗浄しますが2年ほど使いっぱなしだったペダルということもありまして、状態は良くありません。

ブッシュ類も全て取りはずしてみますが、かなりヘタってますね。これらも全部交換します。取り外しに苦労するのは、踏み面の内側のパーツに圧入されている樹脂の軸受けでして、付属の鉄の棒をゴムハンマーで丁寧にコンコンと叩くと外れました。

説明書には10mmのボックスレンチパーツがあるとそれを下にして叩くと軸受けが外しやすいと書いてますが、要は穴より外径が大きいもので支えて反対側から打ち抜けば樹脂の軸受けは外れます。自分はペンチの口を広げた物をパーツの下において、上から丁寧に叩いて樹脂の軸受けを抜きました。

クリートをキャッチするバネの部分を除いて全部バラしたので、せっかくなんで綺麗にしましょう。踏み面の部分やキャッチ部、シャフト、ネジなどをオキシクリーン(っていうコストコで売っている万能洗剤)に30分つけ置きして、綺麗に拭き取ります。

綺麗になったところで、ペダルの内側に樹脂の軸受けを打ち込んでいきます。取り外しと同様に付属の棒を使って、ゴムハンマーでトントンと叩いていけば綺麗に定位置に収まります。樹脂の軸受けの打ち込みが終わったら、踏み面の内側にそれぞれOリングとブッシュの4つを手で押し込んで取りつけて、グリスアップしておきます。

クリートをキャッチするバネの部分を2つの踏み面の部品で挟み込んで、T25のトルクスドライバーでガッチリと締め付けます。ネジには勿論、ネジ止め際を塗っておきましょう。




キャンディ2の場合、踏み面のパーツに左右とか上下面の刻印がなく、どうも左右対称っぽいのですが、脱着を繰り返す左側の方がペダルの踏み面の方が傷みやすいように思います。分解する前に踏み面にマジックなどで元々左側だったか右側だったかをマークしておくと作業性が良いでしょうな(自分は後から気がついた)

あとシャフトそのものにも左右の刻印はありませんが、右シャフトは正ネジ、左シャフトは逆ネジですので、踏み面を取りつけるときに意識しておきましょう。

ベアリングと樹脂シール部品を取り付け

最後にペダルの外側に付属のベアリングを手で押し込んでシャフトを通す準備は完了です。ベアリング自体は内径6mm、外径13mm、幅5mmですので、型番的には汎用品で調達は可能で、1個200円以下です。ただし、このリフレッシュキットには上位モデル用の高品質なベアリングやブッシュが採用されているので、低位グレードのペダルを使っているなら性能アップが期待できます。

分解した感じではカートリッジベアリング以外のシールや樹脂の軸受けの方が痛みが激しく、カートリッジベアリングだけを交換しても効果が薄そうな予感。なのでメンテするときはリフレッシュキットでブッシュ類も全交換した方がてっとり早いかな。

ただし、ベアリングの交換だけならば、ペダル外側の樹脂部品とナットを外すだけで交換できるので、1組だけベアリングの予備を買っておくことにしました(2個で400円ぐらいだし)。

ちょっと脱線しましたが、組み立てに戻ります。ペダルのシャフトにゴムのブッシュを2つ組み合わせて取りつけて(この辺は説明書に丁寧な図解がペダル毎にされていて迷うことはないです)、グリスアップしたシャフトをペダル本体に通して、シャフトを固定するナットを締めます、最後に上の写真の樹脂部品をペダル本体に締め込んで完成です。

前述した通り、単なる溝が掘ってあって舐めやすい樹脂シール部品ではなく、写真右側のアーレンキーが使えると樹脂部品が付属するので、これに交換して締め込みます。これをちゃんと締め込まないと、ベアリングが所定の位置に納まらずにシャフトが左右方向にガタが残るので注意です。

完成!DIXNA ペダルスペーサーを噛ませて取りつける

そんな訳でリフレッシュキットの組込が完了です。下にあるのは全て外した部品です。左にある鉄の治具は次に作業するときの事を考えて残しておきますが、後は廃棄ですね。ベアリングは小さな物ですが、あまりへたった様子はなく、主にブッシュなどのシール類の劣化により回転が渋くなっていたようです。

分かりやすいグリス注入口のあるスピードプレイのペダルに比べると、どうやってグリスアップするんだ?と疑問だったクランクブラザーズのペダルですが、構造が分かってしまえば簡単です。樹脂シール部品を外して、ナットを緩めてシャフトを抜いてグリスアップするだけでOKです。カートリッジベアリングなのでシャフトの脱着はやりやすいので、たまにバラしてグリスアップしようかな。

以前買っておいたDIXNA(ディズナ)の2mmのペダルスペーサーを入れてペダルを取りつけましょう。自分、大柄なもんで、クリートの取り付け位置で可能な限り幅広く設定しているんですが、それよりもちょっと広げたかったんですよね。

そんな時に便利なのがペダルスペーサー。流石にあんまり重ねすぎるとペダルみたいな力の掛かるところは問題が出そうなので、2mmのものを左右それぞれ1枚だけ挟むことに。

ペダルのシャフトにグリスを塗って、固着しないようにしてクランクに取りつけます。

ちなみになんでQファクターを広げたほうがよいか?と思ったかですが、自分が使っているパワーメーターの中にGARMIN Vector2というペダル型のものがありまして、これがリアルタイムでペダルの内側、外側のどっちに力が掛かっているか?を表示してくれるのですが、自分は常にペダルの外側を力が掛かっているのですね。

Qファクターは乗っているライダーの骨盤の幅に左右されると思うのですが、小柄な人はQファクターを狭くするのに苦労すると思いますが、大柄な人は広げる手段があるのが救いでしょうか。ロードバイクって規格的にはやっぱり大柄な外国人向けだなぁ、と思いますね。

ペダル用のアーレンキーで締め込んで取り付け完了です。正直、この手のアーレンキーでしかペダルが脱着できないペダルは嫌いでして、ペダルレンチが使えるペダルの方が好きです。にも関わらず、最近はペダルレンチが要らないとかいうことでアーレンキーで脱着できるペダルを歓迎する傾向があります。

携帯工具のアーレンキーでペダルの脱着とかやっているとトルクが足りなくて、取り外しに苦労するので結局ペダル用の大型アーレンキーが必要になるので、結局ペダルレンチを持ち歩くのと変わらないですし、作業性もペダルレンチの方が良好です。

気に入っているクランクブラザーズのペダルではありますが、飛行機輪行とかでペダルの脱着をするたびに「ペダルレンチ使える仕様にして!」といつも思いますネ。おっと、このスペーサー、ペダル脱着時に紛失しそうなので木工用ボンドで接着しておくとか、なんか対策しておいたほうがいいかな。



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