Garmin Varia RTL510 新型レーダーを旧型と比べてみた

2017年にこの記事で紹介したとおり、自分の自転車ライドで欠かせない装備になっているのがGarminのリアビューレーダーです。

安全にダイレクトに寄与する装備でして、動作精度も十分に高くて信頼出来るものです。もし対応している新しめのEdgeサイクルコンピューターを所有してるならば、導入すると世界が変わります。その割にはイマイチ普及してないんですよね…

追記:リクエストに応えてEdge1030で消灯にする設定画面と裏面の写真を追加しました。

新型が出てバッテリーライフが倍に伸びました

イマイチ普及が進まなかった理由の一つに、バッテリーライフの短さがあります。現行のレーダーであるRTL500は点滅で8時間、点灯で5時間しか電池が持ちません。実際にはEdge側で操作することでリアライトのLEDを完全にOFFに出来ますが、だいたい7~8時間でリアレーダーの電池が切れます。

これだとブルベで使うにしても200kmでも途中で電池切れになってしまいます。なので、USBケーブルをつけて給電したまま使ったりしていたのです。これは結構面倒でしたし、給電したまま使っていて故障したということもありました。

で、新型はバッテリーライフが点滅だと15時間に延びたということなので、新型のRTL510を買ってみました。

今回は国内の正規代理店版のRTL510を通販で購入しました。Edge1030あたりからGarminのアクセサリの箱は銀色に統一になったみたいですね。Edge1030の拡張バッテリーも同じような箱に入ってきました。

前の型のRTL500は出始めのころは国内で購入すると23000円前後、海外通販では15000円ぐらいだったので海外通販で調達しましたが、今のところ新型のRTL510は国内だと24000円ぐらい、海外通販でも2万円近いです。この値段ならば無理に海外通販で買う必要は無いですね。以前、記事にしましたが、この手のデバイスが故障すると海外通販は色々と面倒です。

ちなみに私はYahooショッピングのキャンペーンでポイントが沢山付くときに新型レーダーを国内のショップで購入したので、実質2万円ほどで入手出来ました。

箱を開けてみると、USBケーブルと取りつけ用のマウント、本体とマニュアル、そしてGarminのステッカーがオマケに付いてきました。この辺の同梱物は旧型とほぼ一緒ですね(ステッカーは付いてませんでしたが)。

新旧のレーダーを比較してみる

新旧のレーダーを並べてみましょう。新型は写真だとコンパクトに見えますが、実際に並べてみると旧型より少しだけ大きいです。電池の容量が増えているんだから大型化するはずです。

マウントは旧型と同じEdgeマウントなので、90度捻って取りつけるアレですね。LEDのライト部が大きくなり、照度も旧型より非常に明るくなりました。

旧型の重さを量ってみます。USBケーブルを取りつけた後、グルーガンで固めて防水対策しています。これでUSB給電して使っていたのです。

重さはUSBケーブル分を差し引くと61gぐらいでしょうか。カタログスペックでは63.5gとなっています。

重さは予想通り新型の方が10gほど重くなっています。71gはカタログスペック通りですね。電池の容量増がそのまま重さに反映されたのでしょうか。

スイッチは上部、裏面の下部にUSB充電用のコネクタがあります。リアライトになる部分は勿論、消灯できます。まだバッテリーライフは図っていないですが、13時間ほど持ってくれるならばUSB給電用のケーブルは取りつけずに運用できそうです。

ちなみにEdge1030だと上からスワイプして設定しておくとテールライトとしての動作が簡単に切り替えられるようになりました。

ここでオフにしておけば全くLEDは点灯しません。なおレーダー本体の右下が青く光ってますが、これが動作インジケーターです。電源が入っているとこの青いLEDが一定間隔で光って、電源が入っていることを知らせてくれます。充電中は緑色に点滅しますので、旧型よりも動作状況が分かりやすくなりました。

ちなみに旧型の動作LEDはちょっと照度が低くて、日中だとちゃんと充電出来ているのか?電源がちゃんとOFFになっているのか?が分かりにくかったので、これは良い改良です。

ちなみにテールライトをONにするとこんな感じで光ります。かなりの明るさでリアライトとしても申し分ない明るさです。キャットアイの乾電池のリアライトよりも明るいぐらいです。

しかし点灯モードにすると電池の持ちは6時間になってしまいます。ちなみに点滅では消灯している時間の方が長く、たまにピカっと光るような間欠的な動きとなります。ちなみに点滅は日本の法令上ではリアライトとして認められないので注意ですね。おそらくは点滅と消灯はあまり電池消費的に差はなさそう。

新型もドイツだとRTL511という型番になるようでして、旧型のRTL501と同様に点滅モードがないみたいですね。ドイツは国内の法律でリアライトの点滅は違反になるので、点滅モードのあるリアライトは販売していないのです。日本もそうなればいいのに…と思うんですが、カタログスペック上の電池の持ちが長くなるのと「点滅の方が目立つ」という勘違いがある限りは無くならないのでしょうね。

ちなみにジテツウで毎日のように点滅のリアライトを付けた自転車を見ていますが、消灯している時間の方が長いような点滅ライトは視認できないタイミングが長くて危ないです。点滅のほうが目立つという思い込みはどこから来ているのでしょうか?

バッテリーライフについての考察

新型は旧型に対して約2倍のバッテリーライフとなりました。旧型の時にはUSBケーブルを繋いでモバイルバッテリーで給電しながら使うか、2つ持っていって電池が切れたらもう一台に交換している間に、サドルバッグの中でUSBバッテリーでレーダーを充電して使ってました。

これが旧型の場合、6~7時間で電池が切れるので、以下の様な運用になります

【旧型のみ2台】
BRM 200km:7時間+7時間(2台満充電で充電の必要なし)
BRM 300km:7時間+7時間+6時間(途中で1台を充電する)
BRM 400km:7時間+7時間+6時間+6時間(途中で2台分を充電する)
BRM 600km:7時間+7時間+6時間+6時間+6時間+6時間(途中で4台分を充電する)

いやぁ、実際に400kmまでやってみましたが、2回目の充電で面倒くさくなってしまいました。なので、600kmではUSBケーブルで10000mAのモバイルバッテリーで繋いで運用してみたら、途中で故障しちゃうし…。

新型のバッテリーライフはまだ未確認ですが、仮にカタログスペックの一割減で13時間持ってくれるとしたら、以下の様なローテーションで充電出来ます。

【新型+旧型の2台】
BRM 200km:13時間(新型のみ1台だけ)
BRM 300km:13時間+7時間(2台満充電で充電の必要なし)
BRM 400km:13時間+7時間+10時間(途中で新型を充電する ※満充電の必要なし)
BRM 600km:13時間+7時間+12時間+6時間(途中で新型、旧型をそれぞれ1回づつ充電する)

充電回数が半減するのが分かりますね~。新型が2台になると、400kmまで充電無しで走れます。うーん、これはいいんでないか?

縦型になったことについて

新型のレーダーは形が縦型になりました。横型だと上のような位置に取りつけると、少し脚と干渉するんですよね。縦型ならばそんな心配は不要です。

レーダーはライトと違って後方に水平になるように取りつける必要があるので、シートステーには取りつけられず、シートピラーなどに取りつけます。大型のサドルバッグなどと干渉する位置ですが、レーダーの上を覆うようにサドルバッグをつけてもレーダー自体は機能します。

という訳で確実に進化した新型Variaレーダーですが、ちょっと使った限りでは機能的な面では旧型と全く変わりません。後方から車が来てないことが把握出来ていると、ツーリングが非常に楽になりますので、試せる機会がありましたら是非試してみてください。

レーダーがあると世界が変わりますよ!