2018/4/1 2018 ランドヌ東京 Fleche

2018/4/1 2018 ランドヌ東京 Fleche

2018年もFlecheの時期になりました。Flecheはイースターの金曜日から土曜日に出走すること、という縛りがあります。具体的には春分の日から最初に満月を迎えて、次の日曜日にナイスプレイスにゴールするのが一般的です。

具体的にはAudaxJapanのこのページに記載されています。ランドヌ東京では昨年はゴールデンウィークの時期に開催しましたが、今年は定義通りイースターの週に実施しました。日本では年度末の31日(土)までに出走して、4月1日にゴールとなります。

Flecheはコース審査、ナイスプレイスの手配、特別なブルベカードの発送などもあって非常に運営の手間がかかるんです。ランドヌ東京でももう4年目ですが、色々なノウハウも貯まってきたのでできるだけルールに準拠しているか?を効率よくチェック出来るようになってきました。

今年は昨年より一ヶ月開催が早かったので、全般的な準備のスケジュールも一ヶ月前倒しだったこともあり、その裏で自分のBRMの開催が2本もあって、1月末に仕事で大きなイベントもあっててんてこ舞いだったのが正直なところ。

まぁ、準備の話はこの辺にしておきまして、実際にチーム「R東京吹奏楽部3」として走った内容を中心に語るようにしましょう。

2018年のナイスプレイスは石和健康ランド

2018年のランドヌ東京のFlecheは例年の武蔵小杉から山梨県の石和健康ランドに変更となりました。ゴール地点の標高が400m弱ということもあり、平地ゴールの武蔵小杉よりも難易度は大幅アップです。

その代わりにゴールした後のお風呂と仮眠、懇親会などについては石和健康ランドの協力により快適さは約束されております。これは何とかゴールにたどり着かねば。

という訳で2017年の年末あたりからコースの検討を始めましたが、我々のチームは4年前から新潟スタートを旨としております。理由については田村編集長のBlogの記事を読んで貰うのがよいでしょう。

ちなみに「R東京吹奏楽部3」という名前については、一昨年の2016年に当時のチームメンバーが京都アニメーションの「響け ユーフォニアム」というアニメにハマっていて、その聖地である京都からスタートしたことに由来します。この年は私は走ってませんが、メンバーの弘田カメラマンとYUKI氏が吹奏楽をやっていたことも理由でしょうか。

なぜかこの名前が引き継がれて「R東京吹奏楽部2」は、昨年に新潟から大洗まで走りまして、この時は天候とコース設計の良さで無事に完走したのでありました。

今年もその流れで「R東京吹奏楽部3」としたわけですが、今考えると少し安直だったかな。

新潟スタートで石和ゴールというコース設計の難しさ

ナイスプレイスが石和温泉で、開催が3月末なので雪を警戒して高い標高を避けて新潟をスタートとする、という条件を付けるとコースはかなり限られます。

石和温泉に対して東からアプローチしようとすると、標高1500mの柳沢峠をラストの2時間で超えなければならなくなります。柳沢峠での時刻の証明も困難ということもあり、柳沢峠を越えて石和まで走るチームは居なかったように記憶しています。

ルート的には関東でゴールして電車で石和入りするチームが多く、それ以外だと関西方面からやってくるチーム、伊豆のほうを回ってくるチームがいましたが、これらのチームは最後に登りがくるので、登ってくる途中でゴールして石和に向かってくるチームが多かったです。

我々のように新潟方面からのアプローチだと、最後の2時間は下り基調になりますが、もちろん途中で登りがあります。できるだけ標高の低そうな所を通る様に引いたのが、上のスクリーンショットのコースです。

新潟県内の海岸線の平坦で稼いで、直江津から南下して妙高高原と野尻湖脇を越えて長野県に入ります。長野県内はできるだけ平坦になるように犀川沿いを走って松本を通り、そこからは標高1000mの塩尻峠、富士見峠を越えて、そこから先は下り基調で石和温泉を目指します。

ちなみにRide with GPS(以下、RWG)でルートを引くと、このコースの獲得標高は3900mでした。昨年の新潟から大洗までのコースを同じくRWGで引くと4500mだったのですが、実際に走ってみると獲得標高は2600mしかありませんでした。

という訳で暴露しますが、RWGの計画段階で昨年のコースより獲得標高が少ないなら、そんなに難易度高くないだろう、と勘違いしてこのコースを引いてしまった感は否めません。

冷静に考えると、一番高い標高が500mの昨年のコースに対して、長野で1000m級の峠を越えないといけない今年のコースが、実走で昨年より獲得標高が少ないはずがないんですよね。

というわけであえて言いますが、

Ride with GPSのルート計画の獲得標高のデータはカスです!

チームメンバーも年末から1月末までは忙しいし、私も忙しいかった事もあり、あまり走った事のないエリアのコースを予備知識も無く引いたのが失敗でしたか。明らかに昨年よりもルート検討が不十分です。

昨年、無事に完走出来たことが私の中で慢心に繋がったのでしょう。3月末までに脚も出来上がるさ、という甘い見込みで1月末のこのコースに決めた感も否めません。

我が家で開催される打ち合わせと称した飲み会でも、長野に詳しい田村さんが参加出来なかったり、俺が妙高で「とん汁 たちばな」に寄りたいと組み込んでしまったりと、今考えると反省点が一杯のコース設計でした。去年より練り込み不足が明らかです。

この位で、DNFへの前振りはこの位で十分でしょうか?

スタートは30日(金)の10時に新潟駅前

29日(木)に新幹線で新潟入りして、30日(金)の10時に新潟駅前をスタートします。普通のチームは31日(土)にスタートするのですが、我々のチームはR東京スタッフが参加しているのでゴール受付の作業のため、前日にゴールするように走ります。

メンバーはリーダーのゆんさん、田村編集長、YUKI隊長は昨年から引き続き参加です。今年はキャンプの盟友であるトシさんが加わっての5人フルチームです。

田村さんは今年はあまり走ってはいないものの、先週、上越妙高から松本までのコースを下見で100km以上の走行をこなしており、今年は脚の怪我の不安もないので心配は要らないでしょう。

YUKI隊長は仕事の都合で今年は200kmブルベを一本走っただけ、私とゆんさんは300kmの走行を2本こなしてますが、昨年ほどコンディションは良くないです。トシさんは初フレッシュということもあり未知数ですが、むしろしっかり走ってくれるのでは?という期待があります。

スタートは当初11時の予定でした。なぜなら前日にいつも立ち寄るメイドバーで深酒しても大丈夫という配慮でしたが、上越市にある「とん汁 たちばな」で晩ご飯を食べたかったので、営業時間に合わせて10時に変更しました。

しかし冷静に考えると10時スタートでも遅いです。24時間走るのですから、夜通し走るのは避けられないので何時に出発しても同じと思われるかも知れないですが、普通のブルベは6時ぐらいから走り出すので、夕暮れまでに200km近く走れます。しかし、10時スタートでは夕暮れまでに150kmがせいぜいで、フレッシュの認定に必要な距離である360kmの半分にも満たないです。これは不安になります。

よほど走力があるチームは別ですが、そうでない場合には前夜祭に事情を合わせてスタート時間を遅らせる、なんてことはしない方がいいですね。特に夜が寒い時期には明るい時間に沢山走っておかないと不安になります。

ゴールの石和健康ランドに着替えなどの荷物を送るべく、クロネコヤマトの営業所でダンボールを買って荷物を詰めてまとめて送ります。これは安上がりでナイスでした。

そして新潟駅前のローソンの前でスタート時間である10時を待ちます。スタート時間に合わせて同じ時間のレシートを貰うのに苦労しますが、何とか揃ってレシートを貰ってスタートです。

10時ジャストに新潟駅前をスタートして、ここから海岸線を中心に走っていきます。

天気予報では雨の心配はなさそう。風向きは北西の予報だったんで、新潟県内の海岸線では横風、直江津から南下するときは追い風になりそうです。

後半に上りが控えてますから、前半の平坦区間で貯金しないといけません。

快晴の新潟を走り抜ける

新潟県内は快晴でとても気持ちがいいです。しかし、北風が冷たくて指切りグローブでの走行は無理です。DeFeetのグローブが丁度いい気温でした。

昨年も新潟スタートでしたが、GWで一ヶ月以上後でしたから、昼間は半袖に指切りグローブで十分でした。しかし、この日は冬ジャージとロングタイツ、季節が一つ違いますね。

市街地を抜けて海岸線に出ます。新潟市からしばらくは本当に平坦基調でして、風向きもよかったので30km/h以上でかっ飛ばしたかったんですが、ここはグッと我慢。

平坦が苦手なメンバーもおりますので、昨年、田村さんから「飛ばしすぎ!」と注意された反省を活かして、30km/hは越えないように走ります。今年は脚が出来てないので、昨年みたいにかっ飛ばすことも出来なかったという事情もあります。

予定では越後七浦シーサイドラインの海岸線を走るつもりでしたが、土砂崩れの影響で迂回しなければなりませんでした。この迂回路にも登りがあり、地味にしんどかったです。

年度末ということもあり、PCにしているコンビニの閉店や改装なども相次ぎ、直前で色々とコースのチェックが必要になりました。これは多くのフレッシュ出走チームが経験したと思います。

年度末は仕事が忙しいということで、DNSとなったチームもありました。イースターに合わせると日本の場合は年度末に掛かってしまう場合があるのですが、フランスからしたらその辺の日本の事情は知ったこっちゃないという事でしょうねぇ。

ちなみに来年は4/21あたりがイースターになるので、今年よりも日取りは良いです。

途中にあった矢川(やかわ)。この先に鵜川(うかわ)という二級河川もありました。なんていうか適当な名前だなぁとノンビリと考えつつ、進みます。

今回は田村さんと自分が先頭を走ってたんですが、この辺から風向きが変わって西風の要素が強くなってきて、向かい風になってきました。向かい風になったら私が前を引きます。

寺泊の手前の大河津分水(おおこうずぶんすい)を橋で越えます。ここは2015年のフレッシュを寺泊でDNFした後に走った道です。

憶えているメンバーは「懐かしいなぁ」と振り返ってましたが、自分は風が強くて前を引くのが大変だった記憶のみ。

PC1 寺泊。新潟県内のセーブオンが全て閉店

当初、PC1は寺泊水族館の脇にあるセーブオンの予定でしたが、2月末に新潟県内のセーブオン100店舗弱が全て閉店し、順次ローソンとして生まれ変わってました、

しかし、寺泊のお店の開店は間に合わず、4/12オープンという看板が掛かってました。

途中の道々でもローソンに改装中の旧セーブオンを3店舗ほど見かけましたが、全て改装作業中でした。この人手不足の折もあり、こういう改装が予定通りに進まないという話もよく耳にします。

という訳で事前にコース沿いにあるファミリーマート寺泊上田店にPC1を変更します。ここは最近出来たばかりでピカピカです。ここまでの53kmですが、我がチームの軍師である知将Zushimiさんが立てた予定よりも少し早めの12時30分に到着です。

この13km手前のコンビニでトイレ休憩で止まってたんですが、やはり止まる時間が増えるとあんまり稼げません。とにかく休憩時間を減らすのが、時間を稼ぐには一番です。

2時間半で53kmしか走れておらず、個人的には平坦でこれだけしか走れてないと焦りがあります。なにせ私は登りが苦手ですから。

カニラーメンでも食べますか?という意見を泣く泣く却下して、コンビニ飯です(泣)

なんとなくメンバーのに心なしか「いいサイクリングしたぜ」という達成感が見て取れたのですが、まだPC1です。ここで飯を食べると、みんなちょっとモチベーションが復活です。

綺麗なイートインでコンビニ飯。とはいえ、レジで待たされたりトイレ利用の都合もあって、気がついたら30分ぐらいこのPCで時間を使ってしまいました。

この辺がグループ走の難しさで、自分とかはPCの停止時間を少なくして貧脚をカバーしているので気が焦るばかり。

とはいえ、ここまでやや追い風という事もあってみんな元気です。

ちなみに、この日はドリンクに粉飴を投入してカロリーを取るという作戦をしていたのですが、確かにあまり空腹感を感じず、これは効果ありそうと思いました。

PC2までの道のりは向かい風

日焼け止めがないとしんどいぐらいの紫外線ですが、風は冷たくて日中になっても指切りグローブの出番がありません。

PC2の上越市は130km地点なので、75km先です。一人なら一気に走る距離ですが、グループ走では途中で休憩を1度入れないといけないでしょう。

この辺は景色も良くて走っていて楽しかったんですが、徐々に西風要素が強くなって向かい風が強くなってきました。

田村さんと交代で前を引きますが、25~28km/hぐらいで引くのがやっとです。それでもメンバーが千切れそうになることがあるので、ペースコントロールして走ります。

というのもこの海岸線、意外とアップダウンがあります。刈羽村の原発あたりは丘になってましてしんどかったです。この海岸線で幹線道路を避けるルートを引いていたのですが、結果的には獲得標高を増やしてしまっていたようです。

あまりペースが上がらずに私は焦ってました。でも、これ以上飛ばせないし…でも、景色は最高でした。

いや、正直に言うと100km以上海岸線を走り続けているといくら景色が良くても飽きます。しかも向かい風ということもあり、少しウンザリしてきていました。

10時スタートの影響で、夕暮れの雰囲気を醸し出してくる時間になっても100kmちょっとしか走れていないことが心理的な焦りを呼びます。だってまだ6時間ぐらいしか経過してないので、この4倍の時間を走るのか~とネガティブに考えてしまいます

夕暮れになって気温が下がってくると、この後の寒さと登りを考えて弱気になってきます。夕暮れの心理的効果を考えると、やっぱりスタート時間は夜明けと共に走り出すというのが理想ですね。

PC2 久しぶりの直江津に到着(132km)

途中、新潟棚田200でPCに使った柏崎のセブンイレブンで休憩したものの、何とかそれなりのペースでPC2のある直江津市街に到着です。
ランドヌ東京の2014年の目指せ日本海200でゴール受付に使った直江津駅前の旅館の近くを通ります。

ゆんさんと私はゴール受付をしましたので、この風景は懐かしかったです。ちなみに今回のコースはこのブルベで事前に走っていたことから、妙高高原の登りは楽だったという記憶から計画したのでした。132km地点のPC2 セブンイレブン上越五智1丁目店には16時50分に到着です。

約7時間で132kmですから普通のブルベなら2時間近くの貯金です。しかし、Flecheの場合にはもうちょっと時間的に厳しいので、約1時間強の貯金ってところでしょうか。この後は追い風になりますが、20kmほど先から登りが待っています。

田村さんの試走の結果からも「この先は時間的な貯金が出来るコースではない」というのは分かっていました。

正直に申しますと、ここまでの平坦区間で1時間強の貯金しか作れなかったことで、私の中では「今回の私の完走は正直無理だな」と思い始めてました。登りが苦手、平坦と休憩を減らす事で稼ぐというスタイルですから、ちょっと貯金が足りません。

ここで選択肢として晩ご飯をどうするか?となります。この15kmほど先に今回の個人的な目標でもある「豚汁のたちばな」があるわけです。

田村編集長に「豚汁行くんですか?」と問われたので「もちろん行きましょう」と私は即答します。前述のように私の完走は無理かも?という弱気に取り付かれていましたから、メンタル的に疲弊していたのは明らか。

ここはしっかり座ってご飯を食べて仕切り直したい、と考えたのです。こういうきっかけで流れが変わる可能性もありますし。ブルベは長丁場ですから、途中で何か拍子が変わって復活することもあるわけです。

他のメンバーも迷ってましたが、自分が行くぞ!と強く主張したことで、結局寄ることにしました。

とん汁のたちばなまでの追い風と不安

PC2から進む方角が変わって、長野に向かって南下していきます。ここは思いっきり追い風になりますので、苦労せずに30km/hぐらいで走れます。

上越市外の幹線道をを走るので、回りは賑やかです。上越妙高駅、漫画喫茶、ホテルα-1、ルートイン上越など、DNFにはもってこいの施設が沢山ありまして、メンタルを揺さぶってきます。

上越の市街を走っている間はご覧の通りの追い風でして、この辺はちょっとメンバーのモチベーションも回復していたかと思います。

自分もとん汁を楽しみに、この区間は頑張って付いていきます。

上越市の桜の名所といえば、高田公園です。あいにくまだ桜は咲いていませんでした。

この辺で時刻は18時前になり、走り始めて8時間弱が経過しました。日中15℃近くまであった気温がみるみる下がって一桁になり、8℃ぐらいになっていました。

そういえば朝の天気予報で今日は低温注意報が出ていたと誰かが言っていました。フレッシュのメインのスタート日である土曜日はもう少し気温も上がるようですが、木曜日の夏のような気温はどこにいった?という冷え込みです。




最近、自分の中で悩んでいるテーマが「汗冷え」でして、登りとかでちょっと負荷を掛けただけで汗をかいてしまって下りで冷えて耐えられなくなる、というのを何度も経験してます。これは高血糖から来る水分摂取の多さの影響なんです。

できるだけハイテクなインナーウェアを着ているんですが、それでも対処しきれない汗に悩まされているのでした。この日も、夜になってからの登りということで不安が募ります。

なんやかんやで18時にとん汁 たちばなに到着です。幸い、晩ご飯で混み始める前だったのですんなりと入れました。

お取り寄せ王子の漫画で知ったお店なんですが、正直かなり楽しみにしておりました。ある意味、ここが個人的に今回のフレッシュのハイライトです。田村さんとトシさんがとん汁ラーメン、ゆんさんが豚汁定食 小、YUKI隊長が定食の並、私が定食の大盛をオーダーします。

定食の量が結構多いなぁ…と最初にやってきたゆんさんの小を見て、YUKI氏が不安がります。自分は更にその上の大盛りだけど大丈夫かな…

豚汁定食大盛ですが、ラーメンどんぶりぐらいの大きさの容器にガッツリと豚汁が入っていました。具はタマネギと豆腐がメインです。タマネギが煮溶けて、トロトロでした。

お腹が減っているので正直何を食べても美味しいのですが、私は好きな味でしたが、わざわざいくほどか…と言うと……、家の近所にあったら嬉しいかな?ぐらいの感じ。

ということもあって、結果的にとん汁に寄ったのがよくなかったという判断が出ても仕方ないと思いましたが、これは人それぞれの価値観ですから。私は寄れて良かったと思ってます。

妙高高原への登り…寒い、寒いんじゃ!

40分ほどの滞在で店を後にしますが、19時前ともなると気温がガッツリ下がって5℃を切ってました。

この先は登りがあって運動強度が上がるとはいえ、持ってきた防寒装備を身につけないと厳しいです。自分はネックウォーマー、イヤーウォーマー、真冬用の手袋とシューズカバーを装備します。万全の冬装備でこの後の登りに備える我々。初めてのフレッシュのハズのトシさんは終始淡々としていて、弱音を吐かないです。

お店を出るときには元気だった田村編集長。この先のルートを先週走っているだけあって、この先のペースメーカーとして心強い限りです。

この店が143km地点なんですが、ここから先は平均勾配4%ぐらいでゆるゆると30kmほどで標高700mまで登ります。

登りが苦手な私ですが、平均勾配が4%ぐらいなら何とか他のメンバーにもついて行けます。田村さん、トシさんとかは余裕がありそうでしたが、ここは他のメンバーに合わせて平均15km/hぐらいで登ってくれます。

しかし日暮れと標高アップが同時に来ると、一気に冷えます。いや、登っているので運動強度が高めなんで身体は温かいんですが、止まると強烈に寒い。回りにはまだ残雪が一杯あります。

ペースが上がらないメンバーもいて、少ない貯金をどんどんすり減らしていきます。どんどん下がる気温に予定外の休憩などもあり、このまま長野まで走っても辛いだけでは?という考えが支配的になってきます。

時折出てくる標識には、コースの脇を通っている北しなの線の鉄道の駅の名前が出て来ます。

スタートから160kmぐらいの関山の駅の入口のセブンイレブンで少し休憩しますが、この辺でYUKI氏と「正直かなり厳しいんじゃね?」で語り始めます。

ちょうどこの辺でGarminの気温計が氷点下を示すようになりました。止まっていると寒い寒い。真冬装備を持ってきてはいるんですが、最近の暖かさに慣れた身体はこの寒暖差についていけません。長野を舐めてました、ハイ。

そして168km地点、妙高高原駅が左という標識が出た所で遅れたメンバーを待つために停止したところで、誰が言ったかあまり記憶は定かではないのですが

「ここから駅はすぐです」

時間は20時をすぎたばかり。田舎だから電車はもうないかもしれません。でも、調べるだけしらべてみようかな…とスマホの乗り換え案内アプリで長野駅までの電車を検索したのは私でした。

「今から30分後に長野にいく電車がまだある」

とメンバーに周知して、後は田村編集長のBlogに詳しく書いてあるとおりです。

この妙高高原駅への分岐の看板の下で、2018年の俺たちのフレッシュはDNFで終わりました。

あまりにも電撃的な撤退の速さ

自分はDNFした時の様子をカメラに収めようと、フロントバッグからカメラを取り出そうとしたら

「やった~~~!!」

と大喜びで駅に向かっての下りを下っていくチームメンバー。一瞬あっけにとられて、みんなを見失うところでした。

そのあまりにも早い撤退行動に「ああ、もうみんなしんどかったんだ」としみじみ思います。
ここから妙高高原駅までは1kmもありませんが、下り基調になってまして、この下りが強烈に寒かったです。こりゃあと100m登って長野方面に下ったら、汗冷えしまくってる私はかなりヤバかったと思いました。

ちなみに道の両側にはタップリと雪が残ってまして、気温は完全に氷点下です。

この後、輪行のためのボトルを空にするために粉飴を溶かした水を飲んだのですが、濃度の高い水溶液の凝固点の低下もあり、水の温度が-2℃ぐらいになってまして、飲んだ瞬間にあまりの水の冷たさに頭がキンキンして悶絶しました。

いやぁ、昨年のGWに暑いよ~と言いながら走ったフレッシュとは大違いです。

妙高高原駅に到着です。まだ何本も長野駅に行く電車がありました。みんなホッとしているのは勿論なのですが、田村編集長の嬉しそうな笑顔が忘れられません。

そういえば2014年に中止となった北海道1200でも、美幌峠の道の駅で笑顔の田村編集長と一緒に撤退してきたっけ。あの時よりも嬉しそうでした。

自分はお守り代わりに持っているPEKOさんのウルトラ軽量輪行袋の出番が、これで3回目となりました。この輪行袋はDNFの時にしか使わないのですが、これで3連続の利用です。

やや自分の不甲斐なさを呪うと共に、またDNFか~と悔しさが募りますが、待合室の暖房の暖かさには勝てません。何とか輪行袋に自転車を詰めるのですが、先に詰め終わって口笛を吹いて嬉しそうな田村さんの喜びようは一生忘れられません(笑)

トシさんは初フレッシュだったんですが、ここは割り切ったような様子。YUKI氏は今年、あまり走り込めてなかったのと寒さにヤラれていたので、安堵した様子でした。リーダーのゆんさんは悔しいともホッとするともつかないような神妙な感じでしたが、トータルとしてはDNFの判断を支持してました。

フレッシュのルール的にには二人までDNFしても、残りの3人が走るのを継続して認定も取れるんですが、ウチのチームは「一人でも掛けたら意味を失う」というワルキューレの歌にもある通り、仲良く全員でDNFでした。

正直、この時点は自分が一番悔しがっていたかもしれませんが、実はPC2の時点で完走は難しいとちょっと分かってたんですよね…チームの皆様、なんかスミマセンでした。

思わぬ長野泊~大反省会~

鉄道で長野駅に到着したのは、22時前です。既にホテルの部屋を田村編集長が電話で押さえたのですが、R東京スタッフで明日、石和入りするのに長野までやってきた軍師Zushimiさんと合流です。

という訳で6人で長野で大反省会です。自分は汗冷えが酷くて電車に乗っているときから震えが来ていましたので、他のメンバーは部屋に荷物を置いたらすぐに反省会会場の居酒屋に出かけたのですが、自分だけはお風呂で身体を温めてから反省会に参加する事に。

木曜日の晩は新潟の古町のメイドバーで前夜祭だったのに、金曜日の夜は長野駅前で大反省会です。チェーンの居酒屋「花の舞」で反省を始めているということだったので、自分は30分ほど遅れて参加しました。

そんな訳でお酒も入って、忌憚ない意見とぶつかり合いという大反省会です。更に明日の夕方に石和温泉入りするまでどうしよう…というところも決めないといけません。

23時過ぎまで居酒屋で反省しますが、昨晩、あまりよく寝れてなかったこともございまして、私とか眠気が限界でした。

ビジネスホテルに戻る我々。長野駅前は大変に寒く、長野市在住のSNSのフォロワーの方が「今日は急に冷えました」と教えてくれました。ほんと寒かったです。

明日の朝8時にホテルの朝食会場に集まって、どうするか?を話合おうと決めて、今日はこれで解散です。お疲れ様でした。

データで振り返る2018年のフレッシュ

これがガーミンの走行ログです。気温は最終的には-2℃まで下がりました。平均パワーが昨年のフレッシュより20Wぐらい低めでした。

正直、平坦をかなりセーブして走っていたので、走行後の筋肉痛とかだるさはあまりありませんでした。やっぱりチーム走って難しいですね。

ちなみに平坦基調と思われる前半パートを途中、妙高高原まで登ったとはいえ獲得標高が1399mもあります。昨年の全行程の半分以上の獲得標高がありました。いやぁ、正直、アップダウンが多めで私にはキツいコースでしたね。

やはりルートラボで一度コースをトレースしてみて、誤差のない獲得標高を出しておくべきでした。結果的には昨年よりも全然登りが多かったです。

ゴール受付前日は車で観光してから、電車で石和健康ランド入り

朝、ホテルの朝食に8時に集合し、本日の予定を確認します。田村編集長とトシさんは、新幹線で東京まで戻って、立川に「宇宙よりも遠い場所」っていうアニメのイベントを見学してから、石和入りするとのこと。正直DNFしたおかげで、心おきなくイベントを楽しめたようで、怪我の功名です。

Zushimiさん、ゆんさん、YUKI隊長、私の4人はとりあえず何も予定はありません。自転車で少し走りに行くか?とか考えてみましたが、そういえばZushimiさんが借りているレンタカーがあるんだよね。

ならばホテルに自転車を預かって貰って、お昼ぐらいまで車に4人で観光してくるかということなりました。Zushimiさんには頭があがりません。

絶景の嶺方峠までも車ならあっと言う間です。途中、日本橋のフレッシュのゴールを目指すチームを鬼無里の集落前で見かけましたが、どうもWATさんのチームだったみたいですね。

嶺方峠は2014年の白馬木崎湖600以来ですが、あのときは土砂ぶりの深夜に通過でしたから、こんなに綺麗にアルプスの山々が見れる場所なんだな~、と少し感動です。

これもDNFしたからこそ、と前向きに捕らえましょう。

そして白馬側に降りて、木崎湖に立ち寄ります。

いえーい、木崎湖は最高だぜ!。午前11時ぐらいということもあって、人も少なくてマッタリ感がたまりません。

Zushimiさんは初の木崎湖ということもあり、今度はBBQやりたいッスねと盛り上がります。

桟橋にやってくる猫ちゃん。人なつこくて大変可愛いです。

ここで少し癒やされまして、ここで美味しい蕎麦を食べたいというZushimiさんのリクエストにYUKI氏が堪えて、近くにある有名な蕎麦屋さん「山品」に案内します。

美麻に抜ける途中の集落にある山品ですが、週末ということもあり11時半ぐらいで結構お客さんが入ってました。これは期待出来そうです。

大盛の蕎麦を頂きましたが、歯ごたえも香りも申し分なく、蕎麦をあまり食べ慣れていない私でも大変美味しく頂きました。

木崎湖のワカサギの甘露煮も頂きましたが、これも実に雑味のない味で最高でした。蕎麦好きのZushimiさんも納得の蕎麦でございました。

この後、車で長野駅前のホテルまで戻って、Zushimiさんとゆんさんはレンタカーで石和温泉入りで、私とYUKI氏は電車で石和温泉まで移動となります。

というのもレンタカーがスズキのスイフトでして、後部座席を倒してゆんさんの自転車を載せたら、車は2人しか乗れないからです。

でも、工夫したら自転車3台詰めるんじゃないか?と試行錯誤したら、輪行袋から取り出してフレームとホイールを別々にすることで3台が二台にスッポリ入りました。

これで私とYUKI氏は自転車を持たずに電車で移動出来ます。これは凄く助かりました。

13時過ぎに車で石和温泉入りする2人と分かれて、YUKI氏と特急で石和温泉まで移動します。

この日の昼間は昨日と比べると暖かく、今日スタートしたチームも問題なく走っているようです。

長野駅で石和温泉までの切符を購入して、お土産とか長い移動に備えてパンなどを買い込みます。約3時間の電車の旅で、石和温泉には17時には到着出来そう。

折角なんで、駅にて名物の七味を買います。自分、ここの七味大好きなんだよね。一番大きいステンレス容器のものと焙煎七味などを買い込みます。

特急2本を乗り継いで、まったりと石和温泉までのYUKI氏と二人で電車の旅です。

いやー、本当なら走り終わって温泉に入って仮眠しているハズが、思いがけぬ旅になりました。

石和温泉駅では移動してきた他のランドヌ東京のスタッフと一緒になりまして、先に石和温泉入りしていたスタッフの車で石和健康ランドまで送迎して貰います。

前夜祭が19時から開催なので、新潟から送った荷物を受け取って石和健康ランドの快適なお風呂で疲れを癒やします。

ここからは宴会で大はしゃぎですが、明日は9時ぐらいからゴールにやってくる参加者を迎えるというスタッフ業務があります。

前夜祭。ビールと料理を満喫しました。スタッフと一緒に走った参加者も一緒に飲みます。一足お先に懇親会ですね。宇都宮スタッフのはじ~さんとも久々の再会です。

石和健康ランドでカラオケは定番ですが、この日もカラオケではっちゃけてました。

この後、部屋飲みに移行しますが、自分は0時で限界を迎えたので、前夜祭参加者専用の仮眠室で朝5時までぐっすり寝ました。

田村さん達はその後、健康ランド内の居酒屋で飲んで、カラオケも歌って3時ぐらいまで騒いでいたそうです。うーん、元気だなぁ。

ナイスプレイスでのゴール受付

日曜日は朝風呂の後、6時半から朝食です。これで3日連続バイキングです。帰宅して体重計に乗ったら、もちろん増えてました。

スタッフチームに参加して無事に完走したコーヘー君からみのぶ饅頭を頂きました。ゆるキャン△のおかげメジャーとなった身延名物ですね。

ブルベでは深夜に通り過ぎただけの身延ですが、一度遊びに行きたいものです。

7時半からスタッフで集まって、本日の段取りや役割などを再確認します。石和健康ランドでのゴール受付は初なので、懇親会に参加する人、しない人など、色々と案内が分かれるので、その辺の説明文章を作って、セブンプリントで印刷。それをチーム毎に配ったりしてました。

晴れ晴れとゴールしてくる参加者を受け付けるゴール受付。石和健康ランドのご協力で、また横断幕を作って頂きました。

本当に石和健康ランド様には頭が上がりません。この日は舗装されたばかりの駐車場を貸し切って頂いて、ゴール受付として使わせて頂きました。

12時からは懇親会もあるのでゴール受付が完了したチームから、この後の予定を聞いて懇親会に参加する方で飲酒される方は輪行袋に自転車を入れて貰って、後からスタッフが駅までピストン輸送しました。

ちなみに我々と同じようなコースで石和温泉を目指したチームもありましたが、松本でDNFしたそうです。パンクなどのトラブルもあったようですが、この時期の新潟方面からだと寒すぎるようですね。お疲れ様でした。

懇親会で2018年のフレッシュも終了

12時からは懇親会の開催です。お風呂に入ってサッパリした出走者がお互いの検討をたたえ合います。

石和健康ランドは料理も沢山出してくれるので、腹ぺこな参加者の旺盛な食欲にも応えられたようです。各チームの代表から、チーム紹介をしてもらって親睦を深めました。

この後はYUKI氏と2人で14時53分に石和温泉駅を出る中央線の鈍行で帰ってきました。18時前には帰宅できたので、衣類を洗濯したり、後片付けをして21時には一息つけました。

しかし、やっぱり悔しいなあ、DNF…まぁ、この反省は次回に活かしましょう。

来年は田村編集長のチームと私のチームの2チームに分けて、どっちがちゃんと完走するか争いましょう!、という酔っ払った勢いでの案も飛び出したりしました。

よし、脚質を揃えるために平坦番長なメタボリックなメンバーを集めて、平坦基調なコースで完走を目指すかな、という案が冗談で終わるか、それとも現実になるか?は今の私にも分かりません(笑)