2018/3/18 伊豆大島キャンプツーリング 二日目

伊豆大島キャンプの続きでございます

6時半には一斉に目が覚める

まわりが起き出してくると、その音で起きるので大体みんなが起きる時間が一緒になるのが、キャプ場あるあるの1つでしょう。

昨日は20時過ぎに寝て、夜中にトイレで一度起きてスマホなど見て30分ほど起きてましたが、その後もグッスリと6時半まで寝ました。8時間以上の睡眠がグッスリと取れるのもキャンプの醍醐味です。

家でダラダラしていると0時ぐらいまでつい起きてしまいますが、8時間以上、ひたすら寝れるというのもキャンプの魅力です。特に冬場は寝汗もかかないので、装備さえ適切なら熟睡できます。寒い時期のキャンプは夏場より快適かも?

起きてきた田村編集長。ツエルトは短辺方向に一カ所(ツエルト2ロングは両側二カ所)にしか出入り口がないので、亀のように頭を出して起きてきます。

昨晩の宴会のお酒も抜けてスッキリした様子。いやぁ、いい寝起きです。

トシさんも6時半に目が覚めて起きてきました。トシさんの荷物はいつも軽装なのですが、色々な工夫で補って快適に寝起きしているところが素晴らしい。

愛用のモンベルのツエルトはかなり軽いようですし、キャンプとは思えない軽装でいつも走ってますね。

昨晩、宴会をしたテーブルで朝ご飯を頂きます。主には昨日の残りです。2人ともメインはパスタを茹でてましたが、自分は昨晩のうちに食料品店で買ってきたパンと持参したラーメンがメインです。

海の方に出ている雲がよい感じでキャンプ場の朝を演出してくれてます。ダウンジャケットを着てないとちょっと寒いですが、キャンプとしては快適な気温です。

あさキャン!(主にメシ)

昨晩の残りのウインナーを焼きます。デニッシュパンはバターが含まれているので、トースターで軽くあぶるだけで香ばしく焼き上がります。

残ったパンはビニール袋に入れて2日目のサイクリングの途中の補給食にしましょう。ウインナーも炙って、バリっと皮が焦げると美味しいです。

この手のウインナー、常温でも食べられるのでしっかりと火を通す必要もありません。火力とかクッカーが限られる装備でのキャンプでは大変重宝しますね。

ちなみにまな板は100均で買ったプラのペラペラな物で十分です。クッカーのフタに昨日余ったご飯を載せて取っておきます。この冷や飯、ラーメンの残り汁に入れて玉子と混ぜて雑炊にして頂きました。
昨晩余った食材を綺麗に胃に片付けるのもキャンプツーリングでは重要です。荷物を減らすと共に、折角買ってきた食材を無駄にしないようにという事もありますね。

焼き網&ガスバーナーはこういう食材を美味しく頂くのに大変重宝しました。ですが、ガスが1口だと、これやっているとお湯が沸かせません(コーヒーが飲めない)。やはり2バーナーの必要性を感じますね。

さてメインの私の朝ご飯ですが、マルタイの棒ラーメン、余ったウインナー、玉子を投入して朝ラーメンです。残り汁には前述のご飯を入れて玉子と絡めて雑炊にして頂きました。

昨日10個パックを買った玉子ですが、5個ほど余ったので田村さんと手分けしてゆで卵にします。このゆで卵も補給食としてバッチリです。この玉子はいつも使い切れないので、現地では買わない事が多いんですが、ゆで卵にして行動食にするというのを思いついたのは我ながらヒットでした。

ご飯を食べている合間に自転車にシェラフに掛けて乾かしたり、日光の当たるところでテントを干したりしてました。

朝は起床から2時間ぐらいはウダウダと後片付けをしますので、干し物は真っ先にしておいたほうがいいですね。特にグラウンドシートなど地面と接していたものは結露しまくってますからね。

歯を磨いて、自転車装備に着替えます。今日は暑そうだったので、ミレーの網シャツことMillet ドライナミックメッシュの上に長袖ジャージに2枚で出発することに。このシャツ、汗冷えしないのがとても良いです。

寒くなってきたら、このシャツの上にモンベルのジオライン M.W. サイクルアンダーシャツを重ね着してジャージを着るのです。

出発! 波浮港を目指す

6時半に起床して、ゆっくりと出かける準備をして9時前にトウシキ野営場を後にします。

無料なのに色々と充実していて、いいキャンプ場でした。ただ、海沿いだけあって普段はもっと風が強くて、こんなに快適ではないようです。ラッキーでしたね。

キャンプ地からすぐ近くなんですが、波浮港(はぶみなと)を目指します。

田村さんが事前にチェックしていた、伊豆大島が舞台のアニメ「ビビッドレッド・オペレーション」で、ここが出てくるそうで。

自分も一話だけチェックしてきたのですが、伊豆大島に予備知識がない状態だと、あまりよく分からず。

朝から漁港の脇でノンビリです。アニメの聖地巡礼好きな2人が色々と見て回っているウチに、一人で景色でも楽しもうと、ノンビリと記念撮影してました。

自販機のジュースでマッタリして、静かなところでノンビリするのって贅沢です。ブルベで普段から時間に追われてサイクリングしているとのとは違った楽しさです。

とにかく海が綺麗です。夏場とか混み合うんだろうな…

のんびりしていると2人が戻ってきて、アニメの舞台を巡るべく移動しましょう!ということに。

「高台へはこの階段で登るのが近いみたいです」とのこと。

この階段、先ほどのアニメでは主人公の女の子がエアバイクでスイスイと登ってましたが、我々のキャンプ道具満載の自転車に階段を登る機能はついていないのですぞ?

男前なトシさんは担いで階段をスタスタと登り出しました。うへぇ、この階段登るの?

自分は大きなフレームバッグを付けた自転車ということもあり、フレーム内のトライアングルに肩を入れて自転車を担ぐことができません。

割と勾配が急な上に、結構長い間階段が続きます。

えっちらおっちらと階段を一段ずつ自転車を押していきます。

思ったより階段の段数があって苦労しました。もっともここを通らなくても、道を普通に走って高台まで上がる事はできますw

大島の有名な鯛焼き屋である島京梵天の前に到着です。

ただし、ここは営業は11時からです。まだ1時間以上ありますね。

ですが、お店の方が出て来て、テイクアウト用の冷たい鯛焼き(餅っぽい生地)であれば販売はできるとのこと。

補給食として明日葉入りの生地の冷たい鯛焼きを購入して、田村編集長としては島で唯一あったアニメのポスターの前でニッコリ記念撮影。

明日葉入りの冷たい鯛焼きはとても美味しかったです。この後、この近くにある灯台まで足を伸ばします。

伊豆大島のネコは人懐っこい

灯台の近くに来たらネコちゃんが2匹居ました。ベンチに座ってマッタリしていると寄ってきます。

やけに人懐っこいネコちゃんでございました。

道ばたに横になっていて、自転車で近づいても逃げる様子がありません。大胆なヤツだぜ。

一見、ネコ好きおじさんみたいですが、ご本人はそういう訳ではないそうです。でもネコが妙に寄ってくるんですよね。

ここでちょっとマッタリしたら、今度は三原山周辺までまた自転車で移動です。

海岸線は快適なサイクリングが出来ます。筆島の絶景を見ていると観光バスもやってきて、ここに停車している間に車窓から風景を眺める乗客達。

こういう絶景スポットが所々にあって、しかもあまり離れていないのが伊豆大島の魅力でしょう。ただ、補給ポイントは少ないので、真夏だと大変かもです。

ここからはゆるゆるとした上りがしばらく続きます。無理はせずにインナーローに入れて、えっちらおっちらと登りましょう。

全般的に勾配がややあるので、メタボには辛いです。でも、私でも登れるんだから、普通の自転車乗りなら余裕でしょう。

250mほど登りますが、舗装が綺麗。車があまり走っていないのがよいですね。島外からの車が乗り入れていない影響が大きいです。

という訳で、サイクリストの天国と言われるのが理解出来ました。

地獄の勾配が続く林道

島を少し北上したところで、東西を横切る林道を通って島の東側から西側に抜けます。

ここは丁度、三原山の周辺を横切るということで標高が更にググっと上がります。という訳で上の写真の左手の林道を進んでいきます。

いきなりGarminの勾配計が10%以上の数字をたたき出します。ずーっとそんな感じの勾配がえんえんと続いて、いやぁ、これはキビシイ…とインナーローで登り続けます。

いやぁ、汗が出る出る。伊豆大島じゃGARMIN読み10%以下の勾配は坂じゃない!と島が語りかけてくるかのような厳しい仕打ちです。

まぁ、涼しい時期だったことが幸いして、何とか足をつかずに登り切ることが出来ました。

正面にゲートあるところの頂点まで登ったところで田村編集長とトシさんが待ってました。

田村編集長は折りたたみの椅子を組み立てて寛ぐという余裕っぷりなのはいいんですが…

「登ってくる林道を間違えました!」

という悲しいお知らせがありました。ぐはぁ、一気に200mを登ってきた俺の努力を返せ!と言いたいところですが、フレッシュ前の走行としてはいいトレーニングになりましたわ。

ここから少し戻って、当初予定していた林道に戻る道を探します。

なんとか当初通る予定だった林道に戻れる道を発見。斜度10%越えの下りで一気に標高約200mを下ります。

あまりにも酷い勾配の下りでしたが、ディスクブレーキのおかげで安全に下りきることが出来ました。やっぱり油圧ディスクは素晴らしいですわ。

当初予定していた伊豆大島を東西に横切る林道を通ります。ここは斜度の変化が少なくて、景色もよくて最高でした。

自転車乗りは外周の大島一周道路を走っていることが多い様で、ここでは自転車乗りとは誰にも出会わず。逆に我々は大島一周道をはあんまり走ってないナ。

とにかくクネクネとカーブが多かったです。自動車も殆ど通らないため、とても快適。この林道はまた通りたいです。

なお、途中に補給出来る場所や休む場所は一切ありませんw

天気も良くなってきて、快適なダウンヒルで西海岸に向かって下っていきます。

キャンプ道具満載で思い自転車ですが、バッグ類、特にサドルバッグはしっかりとパッキング出来ているので、揺れたりと不快な印象はなくサイクリング出来ました。

なんだかんだでアピデュラのバッグ類は優秀だなぁ、と思うばかりです。

西海岸が見えてきました。ちょっとだけダートもありますが、普通のロードバイクでもこの林道は通れますね。

海沿いまでもどってきたら、大島一周道路で北上して時計回りで岡田港まで戻るのですが、途中でお風呂に入っていきましょう

露天風呂サイコー!

林道の後、平坦基調の気持ちのいい道を飛ばしていきましょう。いやー、上りばっかりだったので、平坦好きな私としては非常に気持ちよかった。

天気はとても良かったし、物凄い追い風だった。ひたすらこのまま走り続けていたかった。

ちょっと市街を通ったりもしたけど、いつも吸い込まれるコンビニは見当たらず。ひたすら走るのみ。海の向こうに伊豆半島と富士山が見えます。伊豆大島と伊豆半島の位置関係がよく分かりました。

風は強いけど、完全な追い風だったから非常に気持ちよかったです。多分、こういうサイクリング的な楽しみが伊豆大島の王道なんだろうネ。

大島町の元町港あたりの栄えた町並みを越えると、目的の温泉があります。昨日のキャンプ場の周辺はお風呂がなかったので、早くサッパリしたい!

元町 浜の湯は露天混浴だぞ!

目的のお風呂に到着です。利用料金はなんと300円で、タオル、水着のレンタル料も含みます。なんてリーズナブルな!

自転車から着替えを取り出して、自転車を施錠したら早速お風呂です。ちなみに船は岡田港から16時10分に出るので、15時には港に到着しておきたい。

という事もありまして、お風呂は30分ぐらいで出ないといけません。

露天で混浴なので、水着着用必須です。私みたいなメタボでもデカパンサイズの水着があるので大丈夫です。

いやぁ、ここの露天は最高ですな。女性も数名入ってました。いやー、海も見えて開放感がたまりません。もっとノンビリしたかった。

風呂上がりにサイクルウェアを着替えて、岡田港までは残り10kmほどのサイクリングです。

海の向こうに見える富士山と伊豆半島をバックに記念撮影でございます。流石に補給食だけでここまで過ごしてきて、14時を回ったのでお腹も減りました。

とりあえず港に着いたらラーメンでも食べましょうっていうことで、港に向かってエンゲージ!

全員がグラベル対応のタイヤを履いた自転車だったので、一番海岸線に近い少し荒れた道を走りますが、ここが景色が最高でした。

内側の舗装路を走っていたのでは分からないような場所に名所があるもんですね。

ここに来て伊豆大島の絶景を満喫します。ああ、帰るのが切ない。もっと遊んでいたい!

しかし、帰りの船が出る岡田港が徐々に近づいてきて、この旅もそろそろ終わりです。

岡田港には東京に行く高速船、館山に行く高速船などが既に入ってきてまして、椿祭で賑わう港で続々と乗船が始まってました。

ちなみに我々は帰りも熱海港行きです。それだと東京に戻りより1時間ほど遅くまで伊豆大島にいられるからです。

お土産と名物を食べて帰路に就く

15時ぐらいに何とか岡田港に到着。自転車を輪行袋にパッキングして一息ついたら、ターミナルにて名物を食べましょう。

田村編集長はミニべっこう丼とラーメンのセットです。

トシさんはべっこう寿司と別に明日葉ソバを頼んでいました。

私は島のり醤油ラーメンとライスの組み合わせ。島のりでご飯をいただきました。

普段、こういう所であまり食事はしないんですが、ここの島のりは大変美味しかったです。

職場にお土産を、ということでターミナルの外にあるお土産屋さんで牛乳せんべいを購入。自分のお土産としては島とうがらしの醤油を1本買いました。

お土産もばっちり買って、あとは船の乗船を待つというまったりした時間。回りには人が一杯なんですけどね。

一日中、リュックの再度ポケットに入れていたゆで卵。朝、キャンプ場で茹でた物ですが、潰れて見事な扁平に。この後、スタッフが美味しく頂きましたw

玉子が余ったらゆで卵作戦はとても良い感じですた。

ゆるキャン△に影響されて買った椅子で寛ぐ しまりんおじさん。うーん、実に気持ちよさそう。

私は大人気のゆるキャラ「あんこ猫」と記念撮影。こうやって並ぶと私が小さく見えるというおまけ付きである。

名残惜しいが16時10分の高速船で伊豆大島を後にします。ああ、また来るよ~~~!

一時間ちょっとして17時半に熱海に到着。高速船はあっという間に到着しちゃって余韻がないですね。

いやぁ、楽しかった伊豆大島での2日間を思い出すともに、心は熱海からの電車での宴会で飛んでいます。

熱海港からは路線バスで熱海駅まで230円で移動できます。この路線バスは袋に入った自転車なら乗せても良いとバス内に記載されています。

熱海駅で東海道線の時間を調べて、グリーン車で帰京することに。約2時間ほどの電車旅です。これもまた楽しみですね。

熱海駅からのグリーン車は混んでいましたが、何とか3人が座れる席をキープ。ホームで買ってきたビールを美味しく飲み干して、旅の思い出を語り合うのも輪行旅の良いところです。

21時前に最寄り駅まで無事に帰ってきて、徒歩で何とか帰宅して後片付け。いやー、楽しい伊豆大島のキャンプツーリングもこれで終了です。

これでやっと2回目の自転車キャンプツーリングでしたが、今のところは100%目論見通り楽しく過ごせてます。さっさとブルベでSR達成して、週末はキャンプツーリングをメインの生活にしたいものですな。


 

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