RAMマウントを改造してOregon600をEdgeマウント化しよう

ハンドル回りの取りつけを全てGarmin Edgeマウントに統一したいということで、これまで色々と工作してきました。その最後の砦が乾電池で動くGPSであるOregon600のEdgeマウント化します。

工作が難しい理由としては、その本体の重量があります。Oregon600は電池を入れた状態で216gもあります。Garmin Edge1000は116gしかありませんので、ハンドル回りに付けるものデバイスとしては重めなのでしっかりした工作が必要となります。

eTrexはOregonよりも軽い上に電池蓋が樹脂なので、Garmin DogEarsを付属の木ネジで電池蓋にねじ込むだけで簡単にEdgeマウント化が出来ます。Garmin純正のOregon、eTrex用の自転車マウントは使い勝手があまりよくないですから、eTrexをEdgeマウント化するのは良い改造だと思います。

Oregonは裏面の白い部分が樹脂ではなくアルミの部品になっているので、ここに木ネジでDogEarsのマウントを取りつける事は難しいです。本体が重いので、しっかり加工しないと走行中の振動で脱落してしまうでしょう。

という訳で、Edgeマウント化したくてもOregon本体にDogEarsのマウントを取りつけるのは加工の難易度が高く、なかなか手を出せなかったのですね。それに本体に大きな改造をしてしまうと、使わなくなったときに売却するのが難しくなります。

ここでちょっと発想を切り替えて「Oregon本体にDogEarsのマウントを付けるのではなく、Oregon用のマウントにDogEarsのマウントを取りつければよいのでは?」というアイディアにたどり着きました。

Garmin標準のOregon用のマウントはサイズが小さくてEdgeマウントの取りつけは少々難しいので、RAMマウントのOregon用マウント部品を改造してEdgeマウント化することにしました。

さっそくという事でAmazonでRAMマウント用のOregon用マウント部品を取り寄せました。

本来はいろいろなRAMマウントの部品と組み合わせてハンドルに取りつけるのですが、今回はこのマウントに直接DogEarsのEdgeマウントを取りつけます。

Oregon本体をRAMマウントへの脱着はGarmin純正のマウントよりもスムーズで使い勝手も良好です。電池交換でブルベ中に取りはずす必要があるので脱着しやすさは重要です。Garmin純正のマウントよりもスムーズに脱着出来る上に、全体を覆う様な構造のため、振動で脱落することもなさそうです。

お値段は約2000円弱でしたが、なかなかよく出来てますね。

届いたOregon用のマウントの裏面はこんな感じ。RAMマウントのパーツを取りつけるマウント部の穴を利用してDogEarsのマウントを取りつけます。上の穴と下の穴のどちらに取りつけるか?はハンドルの位置関係を見て決めてください。

使うのはEdgeの爪折れの補修用ではなく、アクセサリをEdgeマウント化するための裏面がフラットなIndoor Accessory Platesの方を使います。

ちなみにDogEarsの2カ所のネジ穴を通るネジのサイズはM3です。M4だと太くて通りません。またネジの頭がマウント側に飛び出ているとEdgeマウントにねじ込むときに当たってしまうので、ツライチになるように皿ネジを調達しましょう。

手元にあったM3のビスと、M3の木ネジを使って取り付けをしてみます。本当は木ネジの頭が皿ネジだと良かったのですが、手持ちがなかったので後で頭を削ってツライチになるようにしましょう。

まずは穴のあるところにM3のビスとナットで仮固定します。Edgeマウントは取り付け時に回転させるので、ビスで一カ所を止めただけでは強度的に不足です。

接着剤で固定してしまうのも手ですが、やはりもう一カ所ネジ留めしたい。という訳で、DogEarsの下のネジ穴に、長めの木ネジでRAMマウントに直接ねじ込むことに。

あー、そうだ。M3のネジとナットは緩まないように緩み止め剤を塗っておきます。自転車でもねじ緩み止めがあったほうがよい箇所がありますので、工具箱に入れておくと意外と重宝しますよ。

加工に戻ります。木ネジをそのままドライバーでねじ込むと取り付け位置がずれたりしますので、RAMマウント側にピンバイスでガイド穴を空けてから木ネジをねじ込みます。

プラモ用に調達したこういう部品が、自転車での工作で役立ってますね。ちなみに最近、全然プラモ作ってないな~~~。

なお用意した木ネジですが、RAMマウントを若干貫通して頭が飛び出てしまいます。このままだとOregonの裏蓋に傷が付いてしまそうなので、飛び出たネジの先をドリルツールに研磨用のビットを取りつけて削っておきます。

鋭いものが飛び出ていると色々と危険ですから、削って先を丸くなるように加工します。この後、エポキシ系接着剤を表面に盛って滑らかに仕上げます。

これでOregonを取りつけても裏蓋にこの飛び出たネジが干渉することはありません。

用意した木ネジの頭が皿ネジじゃなかったので、ネジの頭も削ってマウント面がツライチになるようにします。見た目はすっかり皿ネジになりましたね。

で、念のためにエポキシ系接着剤をRAMマウントとDogEarsのマウントの隙間に盛って補強とします。Edgeマウントにねじ込む側には接着剤が付かないよう注意しましょう。

とりつける自転車のハンドルからGarmin純正のOregon用マウントを外して、そこにEdge用のマウントを新設します。これでハンドル回りにはEdgeマウントのデバイスが4つ取りつけられます。

Garmin Edgeサイコンだけでなく、Edgeマウント化したアクセサリーとしてこれまで自作したものは

  • Bluetoothスピーカー
  • キューシートホルダー
  • アクションカム用自由雲台

などがありますが、これにOregon用RAMマウントが加わりました。その日の目的に応じて好きなものが取りつけられるところが気に入っています。

さっそくブルベ時の装備を取り付けて見ました。ステム上の空いているEdgeマウントにはアクションカム用の自由雲台かBluetoothスピーカーを取りつけます。

Oregon600の重量にRAMマウントの重量が加わって、ハンドルの上に輪ゴムで止めただけのEdgeマウント受けでは少し重量オーバーかもしれません。ハンドルの上にもガッチリと固定出来るEdgeマウント受けがあると良いのですが、今のところ見かけません。

Oregonにはストラップを取りつけて、使用時にはハンドルに必ず通しておきます。これで何かあってOregonが脱落しても紛失することが防げます。

強度的な心配はありますが、RAMマウントはOregon本体の脱着もしやすいので電池の交換も純正マウントよりも楽です。これでちょっとブルベ距離を走ってみて、強度的なテストをしてみます。

一時期はその大きさと電池の消費量から利用してなかった時期の長かったOregonですが、eTrexより大きな画面でサクサク動作するところは便利ですね。電池の持ちは横のボタン操作をカスタマイズしてスクリーンOFFに割り当てて、必要ないときは小まめにスクリーンをOFFにして節約してます。

真冬用の分厚い手袋だと操作できない弱点があるのですが、バーミッツを利用するようになって真冬でも薄手の手袋を使うようになったことで使いやすくなりました。

ブルベではeTrexを使っている人が主流で、自分も以前はそうだったのです。ただ老眼が始まった私の目にはeTrexの小さな画面は少々しんどいので、今年はもっぱらOregonばっかり使ってますね。

この後、実走してみてテストしてみますので、そのレポート結果は後で追記します。あと参考にする場合、工作自体はat own riskでやってくださいね。