Garmin vivosmart HRの心拍計の精度とHRブロードキャスト時の電池の持ちについて

土曜日はちょっと200kmほど走ってきたのですが、その時に心拍センサーとしてGarmin vivosmart HRから心拍数をANT+で飛ばして、Garmin Edge520Jで受信して記録を取ってみました。

1/17追記 300kmでのロングライド時のテスト結果も記事にしましたこちら

だいたい12時間ぐらいで200kmを走ったのですが、その時の心拍ログは以下の通り。コンビニで15分程度の休憩とか、お昼時に食事で40分休憩などがありましたが、これまでの経験から言うと休憩時でも心拍は100bpm前後、走っている時は130~170bpmが記録されるはずです。

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ログから言えることは所々で心拍が70bpm台にガクンと下がってます。Garmin vivosmart HRで心拍センサーが心拍を検出出来なくなると、この状態になるようようです。

光学式心拍センサーはその構造上、肌に密着させていないと心拍が正しく計れません。これまで所有していたPULSENSE PS-500BもFitbit ChargeHRも心拍センサー部は出っ張っており、少しでも腕に密着するようになってます。vivosmartHRも、勿論そうなっています。

自転車での走行の場合、ハンドルを持ち替えて手首をひねった時や、走行時の衝撃で心拍センサーが肌から離れてしまって、心拍を見失ってしまう事があるのでは?と推測しています。ちなみに先日、ローラー台での4時間半テストした時は心拍を見失う事はあまりなかったのですが、実走ではないので走行時の衝撃を受けたりしないからでしょう。

PULSENSE PS-500Bでは自転車での走行時でも心拍を検出出来なくなることは殆ど発生しませんでした。PULSENSE PS-500Bのセンサー部は大型だったことや、形状が腕に沿いやすく出来ていたように思います。これに比べるとvivosmartHRは、やや直線的な形状をしており、腕への密着度がイマイチのように思います。

ファームウェア2.60で勝手にHRブロードキャストがオフになる症状は改善されたので、今回のテストではスタートから4時間ほどは全く途切れることはありませんでした。9時間まで2回途切れただけで、そのうちの1回は操作ミスだという記憶があります。これはかなり安定するようになりました。

ただ、9時間を越えたあたりで心拍が検出できなくなり、信号での停止の時にvivosmartHRの取り付け位置を直したり、反対側の腕に巻いてみたりと四苦八苦しました。しかし、心拍が上手く計れない状態が続くと、HRブロードキャストはOFFになってしまうようです。

走行中に腕に巻き直したり、OFFになってしまったHRブロードキャストを再びONにすることは出来ませんから、このタイミングでは心拍測定を諦めた時間帯もありました。自転車の場合、やはり走行に集中したいんですよね。現状だと取り付け位置などに課題があるように思います。

しかし、胸に巻くタイプの心拍センサーも光学式心拍センサーの他の製品でも、短時間、心拍を見失って計れなくなることはあると思うのですが、vivosmartHRはその状態になるといきなり心拍が70台にガクンと下がるので、それが目立つように思います。ひょっとしたら他の製品は、そういう時でもそれまで計測していた心拍数を継続して送っているのでは?と思わなくもないです。これだと心拍を見失っても気がつきにくいでしょう。

この実走時に心拍を見失う問題についてはファームで改善する可能性もありますが、腕の巻く位置の工夫など、色々と試してみる必要があります。正直、坂を登っている時や加速してゼーゼー言っている時に心拍の値が間違っていて70bpmとか表示されると、疲れていることもあって正直イラっとします。

ちなみに電池の持ちは想像以上でして、朝6時から帰宅までの13時間、意図しないブロードキャストのOFFの時間帯を除いて電池は十分持ちました。その後、自宅に帰ってきてからのブロードキャストモードにして深夜2時になっても電池は持っていたので、少なくとも20時間ぐらいはブロードキャスト出来ると思われます。

しかし、現状の心拍センサーの精度だと、私の場合はガチライドには使いにくいですね。この辺は取り付け位置や心拍センサーとの相性もあるんでしょう。先日、日本語版がいいよねっとから発表されたみたいなので、他の人ではどうなのか?という報告を待ちたいと思います。

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さて、画面について一度も説明していなかったので、HRブロードキャストをONにする操作について説明しましょう。通常はこのように時計を表示しています。縦表示にしているので、上記で4時11分を表しています。三日月マークは「夜はスマホの通知を止める」というdo not disturb機能をONにすると表示されます。

表示は鮮明でなかなか見やすくて、個人的には好印象です。タップするとバックライトが付いて夜間でも見ることが出来ます。

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物理ボタンを押すと設定メニューが現れます。これを2回スワイプして、歯車アイコンがある3頁目を呼び出します。

なおvivosmartHRは静電式のタッチセンサーが採用されているようで、タッチする位置をちゃんと検出します。これは非常に操作性が良好ですが、正確にタップしないと操作出来ません。

真ん中の歯車アイコンをクリックして、更に設定メニューを降りていきます。

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ここには7頁もの設定があるのでスワイプして、心拍関係の設定を呼び出します。この下には、電池節約のため心拍測定そのものをOFFにする設定と、HRブロードキャストをONにする設定があります。

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ブロードキャスト設定にページをスワイプして、タップして設定値を呼び出します。

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ブロードキャストをONにするか?というYes/Noダイアログが現れるので、チェックマークの方をクリックしてブロードキャストを開始します。

ここまでに説明した操作をするには、ディスプレイを凝視して正しく操作する必要があるので、走行中での操作は危険です。かならず停車している状態で呼び出すようにしたいですね。

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心拍のブロードキャストが始まりました。右上のハートマークが点滅している時が心拍を見失っている状態で、常時点灯している時が心拍が測定出来ている状態を表しています。波線アイコンがHRブロードキャストがONなっていることを表すもので、OFFの場合にはこのアイコンは出ません。そしてHRブロードキャスト中はこの画面しか表示出来ません。

真ん中の数字が現在の心拍(bpm)で、下には平静時の心拍が表示されています。平静時の心拍とか表示されなくても問題ないので、この画面はちょっと工夫が欲しいですね。

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この画面が出ているときに画面にタッチすると、HRブロードキャストをOFFにしますか?という選択を迫られる画面が必ず表示されます。他のページに移動したくても、HRブロードキャストをOFFにしない限り、移動することが出来ません。

HRブロードキャスト時に時刻が見たい!と思っても、一度OFFにしない限りは時計画面に移動することも出来ません。この辺は今後のファームで改善して欲しいです。移動出来ないなら移動できなくてもよいので、平静時の心拍ではなく時刻を表示して欲しいです。

という訳で、まだまだファームウェアについては改善が必要ですね。1月に発売される日本語版はちゃんと日本語でメニューが出るようですが、今のところファームウェアの提供は海外版の方が早いですから、自分は現状なら海外版の方で良かったと思っています。

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参考までにファームウェアと電池の残量のページを載せておきます。HRブロードキャストをし続けた12時間の走行が終わった後でも電池は二目盛り残ってました。その後、HRブロードキャストをONの状態で見つけたまま就寝しましたが、20時間を越えても電池は持ち続けたのでここでテストは完了。300kmまでのブルベなら電池は持ちそうです。

HRブロードキャスト時の電池の持ちは自分が予想していたよりも優秀でしたが、前述した実走時の心拍ロストの問題が解決しないとガチのトレーニングとかでは使いにくいです。巻き方の模索と、ファームウェアの改善に期待したいです。


 

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