2015/11/28 奥武蔵グリーンラインから秩父でホルモンを食らう

田村編集長からのお誘いと、YUKI隊長からの提案で秩父に「ここさけ」の舞台を見に行こうという事になりました。「ここさけ」とは心が叫びたがってるんだという映画の略称でございます。

自分はまだ見てないんですが、あの花のスタッフの作品という事もあり、舞台は同じく秩父です。あの花をモチーフにブルベコースを作り、ヤマノススメで飯能とかに西武線で通いまくった田村編集長の事ですから、R299を避けて走行50kmちょっとで獲得標高1500mを超える林道コースプランを引いてきたのでありました。

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武蔵横手駅に8時に集合で、そこから奥武蔵グリーンラインを通って、秩父に抜けるという立派な山岳コースです。この前、取り付けたばかりのパワーメーターを登りで試してみたくなり、何とか仕事と雑用を片付けて土曜日の早朝から輪行で現地に向かいます。

池袋駅で田村編集長、YUKI隊長と合流。大洗試走でご一緒したトシさん、ランドヌ東京スタッフのゆんさんの5名でサイクリングが参加メンバーです。池袋からの西武線では同じく輪行の大学生が「ご一緒して良いですか?」と電車内での会話に参加してきた。うーん、若いですな~。

幸い天候は穏やかで風もなく、西武線は運賃も安いので輪行バンザイ。8時過ぎに武蔵横手の駅に全員が降りたって、自転車を組み立てる。駅から出ると、すぐに奥武蔵グリーンラインの林道を登っていく。今日はある程度登るのは確定事項で、秩父に降りたら「ここさけ」の舞台を回って、最後は高砂ホルモンで美味しいホルモンを食べて輪行で帰る予定である。

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林道が始まってしばらくは斜度もあまり大したことはなく車も少なくて、雰囲気も最高な林道だ。「こんな感じなら全然OKですよ」と、みんなでダベったりしつつ進んでいたのですが…やっぱり甘くはなかった。

この後10%を超える激坂が現れるのですが、なかなか終わらない上にドンドン斜度が上がっていく。最終的にはGARMIN Edgeでの斜度表示で15~18%というイヤーンな斜度である。走り始めて数kmでいきなり汗だくで心拍も170を超えてくる。

GARMINの勾配表示は少し数字が大きすぎるように思うが、個人的には10%までなら問題なし、12~13%になると「もう許して…」と言う感じになり、15%とかになってくると押し歩きに切り替える事を真剣に考える勾配である。

パワーメータの表示も400Wとか500Wとかいう数字をたたき出すが、このデータを取るためだけに気合いで登った。まだ体が慣れてないウチに高負荷なもんで、汗がしたたり落ちる。3.8kmで標高250m上がったところで景色が開けて小休止であった。正直、こんな感じのコースが続くなら駅から離れる前に引き返そうかと思った(笑)

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小休止ポイントから再び先を目指す。この後は稜線沿いに移動となるので、登り下りはあるがここまでの劇坂はここだけらしい。自転車乗りの言うことは信用しちゃいけない…ですが、確かにしばらくは緩い登り下りの連続で気持ちのよい林道でした。

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顔振峠の茶屋の駐車上からの眺め。写真だとちょっと分かりにくいですが、富士山が真ん中あたりで雪で覆われた白い頭を出しているのが見えます。

この日は天候が非常によく、風もなかったことから絶好のサイクリング日和でした。

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茶屋で他のメンバーがソバを食べている時に、自分は揚げ餅とつくねを頂いた。つくねは大ぶりで美味しいし、揚げ餅は外がサクサク、中は餅の柔らかい食感でして、外にまぶしてあるのは塩である。

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稜線を伝うように林道は続いているのだが、一部の舗装で暴走族対策のカマボコ型の速度抑止帯があって気をつける必要がありますが、舗装は全般的に良好です。

標高の高いところを移動するので景色もよいですし、ところどころでハイカーにも遭遇するのでご挨拶。自転車乗りよりもハイカーの方が多かったように思います。

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アニメの話などしながら、ダラダラと登っていたら本日の最高標高地点である刈場坂峠に到達。関東が一望出来ますね。

そこにいたオジサンが山座特定をしていて、あっちが筑波山、こっちが男体山とか教えて貰いました。そういえば新宿のビル群も見えるぐらいの天気の良さでした。冬場は寒いけど、空気が澄んで景色は良くなりますね。

ここから下っていくと白石峠、定峰峠と自転車乗りのは有名な峠を通ります。自分はこの辺は初めてだったんですが、どちらの峠も下りで初めて到達したのでありました(笑)

定峰峠では定番の茶屋でお昼ぐらいになったので、適当に何かを食べたり飲んでりしてマッタリ。ブルベなどではゆっくりと休憩することはないので、こういうノンビリとしたサイクリングは良いですな。この辺は流石、田村編集長が詳しい事もあって不安は全くありません。

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ここから彩の国ふれあい牧場に向かって、林道を更に奥の方に向かっていきます。車の交通量はグッと減って、さらにサイクリング向きな道になってきました。

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ちょっとしたダートを超えていくところもありますが、このくらいならば全く問題はありません。むしろ他の自転車乗りがこないので、マッタリと進むことが出来ました。

で、牧場の手前にはちょっと激坂がありますヨ、と田村編集長が教えてくれたので意を決して登る。編集長とトシさん、YUKI氏あたりは普通に登っていくし、ゆんさんも何とか登っていくが、自分は「もう降りて押してもいいよね?」という心持ちで登り始める。

10%超えの坂が連続するのがだ、要所要所でメンバーが待っていてくれたので何とか押さずに登りきることが出来た。汗だくだったので牧場でのソフトクリームだけが心の支えだ。林道が終わって、牧場の看板が出て来たところで山頂ゴール目指してアタックを仕掛ける!

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残念、最後の最後にまた登りが待っていて田村編集長に差されてしまいました(T-T)

写真に見えるソフトクリーム販売場がなんとやってない!もう12月も目前ですもんね…ってアイスだけを楽しみに登ってきたのに。もっとも、他のメンバーはこの寒いのにソフトクリーム!?っていう感じでしたけど。

ここで記念撮影をしたり、景色を堪能する。秩父の市街までは下ればあっという間に到着するし、時間はまだ14時ぐらいなので目的となる高砂ホルモンの営業時間を考えると早いナ。

激坂ポイントで押し歩きが入っても大丈夫なタイムスケジュールを田村編集長が組んでいたのだが、予想に反して俺が押さずに走りきったので時間が余ったっぽい(笑)

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牧場からの下りは絶景に次ぐ絶景。斜度が急で楽しむ余裕がないのが残念だが、何カ所か止まって撮影しておいた。

ここの下りは下ハン握ってブレーキを引かないと手がだるくなってしまうぐらうの斜度でだった。

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牧草を刈り取ったあとだろうか?。埼玉とは思えないダイナミックな風景である。この道をダーーっと下っていくのだ。

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今回はR3にこの前取り付けたパワーメータ、Mavicのキシリウムエリート2015の青ハブモデルである。色が青で統一出来て個人的にも気に入っているのだ。

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各自が自転車と景色を記念撮影しておりました。いやぁ、のんびりしたサイクリングは最高ですな。しかし、流石に少し腹が減ってきた…

秩父市街に降りた所で久しぶりのコンビニで、アイスクリームを食べて一息ついたら、今日のメインの目的である「ここさけ」の舞台訪問である。

しかし、田村編集長、YUKI隊長、トシさんの3人は大盛り上がりなのだが、ゆんさんと俺はまだ見ていないのであった。まぁ、後から見に行けばイイヤ。

舞台となっているポイントはどれも興味深く、飽きることはなかった。

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10番札所のお寺詣。我々以外の巡礼者も数組見かけました。ぶっちゃけ住宅街の中にこんな立派なお寺がある事に驚きました。

車ではなかなか来にくい場所と言うこともあって、自転車で回るのが最高ですな。

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ここも映画内に出てくるという秩父市街を一望出来るスポット。いやぁ、ここも大変綺麗でしたが、特に夕暮れの時間が近づいてきた事もあって色合いが素晴らしかったですね。

今日はトータルでは50kmほどしか走ってないのですが、色々と絶景を楽しめたので充実感があります。

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秩父の隣の横瀬駅の売店で埼玉県がやっている舞台巡りのノベルティでポストカードを貰いました。何カ所か回ってその舞台を撮影をしてくれば誰でも貰えます。結構離れているので徒歩だと厳しいかな?

埼玉は他のアニメでもこういうのをちょこちょこやっているみたいで、売店のおばさんの方から「こういうの興味あります?」と話しかけてきてくれたのが嬉しかったですねぇ。

カレーの匂いが大変に魅惑的だったのですが、今日の俺はホルモン腹なのでスマン…また来たらここでカレー食べたいなぁ。

高砂ホルモンは17時からであるが、16時前に現地に到着してしまった。こちらのBlogで紹介されているが、大変期待が高まる店である。

我々は予約はしてなかったが、予約はしていたとしても入場は並んだ順らしい。あまり時間を潰す場所も思いつかないので、お店の前で待つつもりでいたらお店の人が「予約以外ではあと3組で終わり」ということだったので、早めに到着してて良かった。

当初の予定では16時半ぐらいに来れば大丈夫だろうと言ってたんですが、それでは全く間に合いませんでしたね。よし、俺が足を付かずに頑張って登った甲斐があった。

お店の方がベンチとか椅子を出してくれたので、それに座って開店待ち。もちろん我々が一番乗りであるが、予約無しでやってきて帰っていく人も多数見かけた。確実に利用したいなら予約は必須だし、早めに食べたいならば開店1時間前に来る必要があるようだ。

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一番乗りでしたから、開店と同時にお店の中に通される。これは期待の高まる感じがハンパない!

自転車でここまで走ってきて1時間待ったこともあり、空腹が極まっております。林道、絶景、舞台訪問、そして締めのホルモン! いやぁ、サイクリングはこういうのが良いですね(笑)

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いきなりドーンとやってくるホルモン。部位はレバー、コブクロ、ネック、カシラ、ナンコツ、シロ、ハツなど。どれも大変に美味しいです。

値段も大変リーズナブルでして、これは近くにあったら通うなぁ、という名店である。

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焼く喰らう、焼く喰らう、焼く喰らう…をひたすら繰り返す。何度も何度もお替わりとしましたね。ちょっと焼いてサクっとした食感のレバー、噛みしめると良い味の出るネック、肉っぽいスタンダートなカシラ、どれも絶品でございました。

なんだかんだで17時から2時間ほど堪能して、満足しまくってもまだ19時ですヨ。早めに出かけて、早めに晩ご飯食べて、輪行で帰る。これもサイクリングの醍醐味です。

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来週の秩父は夜祭りということで準備が進んでいましたが、西武秩父駅も大変賑やかでございました。来週は凄い人出なんでしょうねぇ。西武線は料金も安くて、家から秩父まででも1000円前後の電車代で住むのがありがたいですね。

各自、テキパキと輪行袋に自転車を詰めるんですが、慣れているからみんな早い。1時間おきに特急、合間に鈍行も出ているのですが、時間の都合で鈍行でノンビリ帰る事に。飯能まではボックスシートのあるノンビリした列車ですし、飯能から池袋も特に混雑もなく21時半ぐらいに池袋に到着で、各自帰路につきます。

企画した田村編集長を始め、トシさん、ゆんさん、YUKI隊長、お疲れ様でした!

パワーメーターで興味深いデータも取れましたので、これもそのうち記事にすると思います。やはり超ヘビー級が登るのにどのくらいパワーが必要なのか?は自分も楽しみにしていたのでございます。