自転車交換試乗会 in パレスサイクリング

きっかけはブルベライダーが集まる飲み会でした。

「他のブルベライダーの自転車がどんな感じか気になる。」
「適当な場所があれば、ペダル交換だけで実現可能なのでは?」
「他の人の装備とかをじっくり見るのも楽しそう」

という話題で盛り上がったのが10月ぐらいでした。で、そのままヨッパライの与太話で終わらせるのも勿体ない。

ちょうどそんなときに、日曜日に皇居前でパレスサイクリングというステキな試みをしている事を知るのです。

皇居前の広い道を封鎖して自転車天国という最高の環境で、何となく「これはいいぞ!」とイメージが膨らんだのであります。

与太話で盛り上がった時の中心人物であるシクロツーリスト&ランドヌール誌の田村編集長、ゆんさんと相談して、とりあえずまずはやってみようという事になりました。

思いついた時が既に11月後半だったので、師走が進んで寒くなる前にやりたかったので12/1(日)に開催する事に決定。ゆんさんが残念ながら用事で参加出来ず…(泣)

ここからは突貫で田村編集長と案を考えて、やはり盗難を考えると顔見知りイベントにしておこうという事で、チラシを作って先日のAJ中目黒でも配布してきました。

さて、どのくらいの人が来てくれるかな~っと思いましたが、幸い当日は天候にも恵まれて絶好のイベント日和。

10時からパレスサイクリングは開始なのですが、楠木正成像の手前あたりのベンチを陣取って既に編集長が準備をしていました。

GOKISOホイール装着のマキノ号やら自転車の重さを計る専用スタンドやらフロアポンプなども持ち込みです。

ブルベ用ではありませんが、曽我梅林200と新雛鶴200は走った我が家のCervelo S5 Team。ぶる(F)さんの協力していただいて、武蔵小山から自走で皇居まで乗ってきてもらいました。

最近、マキノ号ばかりに乗っていてあまりこちらに乗る機会がありませんので、試乗用にはいいかな~と。

さっそくハブダイナモ組をした私のマキノ号の重さを計ってみたら10kgちょっとでした。

ホイールとタイヤが重いですしし、色々とブルベ装備をゴテゴテ付けてるのでもっと重いかと思った。

今回、編集長が持ってきてくれたパナソニックのORCD01。ディスクブレーキ装備のクロモリロードです。タイヤもTOURER Plus Brevet Edition 700×26Cがついていて、まさにブルベ向け。

ただ、晴天ではディスクブレーキの真価は分からず…雨の峠の下りで試してみたい。

さて、10時になってパレスサイクリングが始まると、顔見知りがおはようございます~とやってきました。天気もよく絶好のイベント日和です。

みんなの注目は田村編集長のマキノ号。この前のキャノンボール挑戦時の装備のまま参加で、ハンドル回りにはキャノボ用のキューシートがそのまま。

やっぱりGOKISOホイールはみんな試してみたいようで、試乗して「なんだこの軽い回転は!」「これはちょっと反則だ」という声が多数。

ランドヌール誌のカメラマンの広田さんも今日も本業で来ておられまして、あの文章のファンとしては嬉しい限りでございました。あの茂木600を走ってSR達成とはただ者ではないですナ。

本日の最軽量バイクはしんさんのBH。なんと7kg台で。試乗させてもらうとあっという間にスピードが乗って楽しい楽しい。

ベンチ周辺の広場でちょっと乗ったり、本格的に走るにはパレスサイクリングのコースを走ったりと環境は抜群。

一番楽しそうに多くの自転車の乗っていたのは編集長でした。一台試乗すると、他が気になってついつい試乗したくなりますね。

パナのORCD01のリア回り。ディスクブレーキの真価は試せずでしたが、このタイヤが結構乗り心地がよくて、まさにブルベエディション。次にタイヤを買うなら、これは是非試してみたいと思いました。

チャーリーさんの重武装ピナレロ。重さ13kgほどでかなりの重武装マシンでした。あ~、試乗させてもらうの忘れてた…。

ハブダイナモライトのE3を中心としたライト回り。これはずいぶん練り込まれた仕様で、流石という感じ。

11時ぐらいには参加者も増えてきて、話題には事欠きません。

ちょっとビックリしたのがこのマウンテンバイク。チタン製ということもあり12kgほどの重さしかなく、見た目から想像するよりずーっと軽い。

しかも素晴らしいスピードの乗りで、乗ってて楽しい自転車でした。っていうか、これ乗るとMTBが欲しくなるので危険です。オーナーのK氏はこれで600kmブルベも完走してます。

いろいろな自転車が並んでいるだけでテンションは大幅に上がります。うーん、これは楽しいぞ。

H氏のロンドン-エジンバラ-ロンドン 1200kmを走ったTIME。あー、これも試乗し損ねた…

これも乗ってみたかったのにすっかり忘れていたフォーカスのIzalco。これは文句なしにカッコイイ。

ハンドル回りの装備は非常に洗練されていて参考になりました。

自転車を見ながら談義が始まると、時間があっという間でございました。

ただ、簡易的に段差に自転車をペダル位置を調整して立てかけただけだと、どうしても倒れるケースがありました。この辺は次に開催するとしたら工夫したいところ。

ラピエールの蒔絵カラーのモデルを見つめるキャノンボーラー。今日はキャノボジャージの実物を初めて見ました。

他にもK2T2ジャージの実物も初めて見ました。いやぁ、ネットで見慣れているものの実物を見ると興奮しますな。

Crud Racerの泥よけをつけたLOOK。いろいろな装備が練れていて、やはり泥よけはこれが一番とのこと。

ここまで覆われていると前輪のしぶきで靴は濡れないし、リアのクランク回りも濡れないようです。

正当派ランドナーもやってきました。服装のバッチリとクラシカルに決めていて素晴らしかったです。

この方、ハブダイナモのライトにLUXOS U LUMOTEC IQ2を使ってまして、よく見ると私が入手したばかりのものと、この方が使っているものとで若干仕様が違う事に気がつきました。

しかし、このマッドガードとか大変綺麗ですなぁ。

ハブダイナモからの電源ケーブルの処理の美しく、こだわりの一台でございました。

前述のLEL 1200kmの参加プレートを付けたままのバイク。色々とハードにカスタマイズされていて、どこのメーカーのバイクかと思いきや、なんとベースはスペシャライズドのシラスというクロスバイク!

今回の交換試乗会では、とにかく沢山の個性的な自転車が一杯揃って試乗しきれない&紹介しきれないぐらい。

ハンドル回りはとにかく色々と個性的で見ていて飽きない。

この方のバイクはサイコンマウント2つを取り付けて、丁度真ん中のところをキャッツアイのライトマウントを取り付けて、まるで1つのマウントに見える。これはマネしたいかも。

マッドファイバーのホイールで600kmを走りきったブルベ仕様自転車。この方のバイクも色々と工夫が一杯で、カッコ良かったです。

10時のスタートから大勢の方が来てくれましたが、回りでも自転車好きが沢山集まってました。

我々の隣ではアイマスの痛自転車の集まりが開催されていたり、パレスサイクリングはこういうイベントをやるのにピッタリの場所です。

他にも漫画「のりりん」に出てくるクリス・ボードマンがアワーレコードで使ったロータスのフレームを見かけたりと、自転車好きなら眺めているだけで飽きないかも。

12月の日は短く、14時ぐらいになると日が傾き始めてきます。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね。日が陰ると、急に寒くなることもあって、そろそろ撤収しようかな?と考えていると…

田村編集長のお知り合いの方が漫画「のりりん」でリンちゃんが載っているケストレル500sciを持ってきてくれました。

パッと見た感じ、フレームサイズが大きいので漫画のイメージと違っていて気がつきませんでしたが、よく見れば漫画でみたあのジオメトリそのまま。

650cのタイヤのホイールもハブ側にニップルがあるクラシカルなもので、ちょっと試乗させてもらいましたが、なんか乗ってて楽しくなる乗り心地のよいバイクでした。

っていうか、個人的にかなり心をうばわれてしまい、オーナーさんに「ebayとかに結構安くフレームが売りに出てることがありますよ」というのを聞いて、グラっと来たり…うーん、物欲が刺激されるなぁ。

並べてた4台の見事なまでのバラバラっぷりに、参加者からも思わずニンマリと。いやぁ、楽しいイベントでございました。

全ての自転車を紹介したかったのですが、あまりに数が多く、さらに私も試乗に夢中で写真を見ると意外と撮影出来てない…orz

そんな訳で一部の自転車しか紹介出来てないのが非常に悲しい…今度は必ずオーナーと自転車のセット写真を撮影するようにしよう。

最後まで参加頂いた方でちょっとだけ記念撮影をして、15時過ぎに解散としました。

パレスサイクリングという催し自体も素晴らしく、思いつきで開催した交換試乗会でしたが想像以上に楽しかったです。

ペダル交換とピラー調整だけ簡単にできるように準備しておけば、特に何も仕込みなくこういった集まりが開催できる事がわかりました。

このパレスサイクリングというイベント自体、JCAのボランティアで成り立っていており、マナーを守って今後も継続されるようにしていきたいですね。

色々と準備して頂いた田村編集長、自転車を運ぶのを手伝ってくださったぶる(F)さん、そして大事な愛車を気軽に試乗させて頂いた参加者の皆様全てに感謝致します。

 


 

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