Gentos AX2とDosun A1の比較

Gentos AX2

※2/11 アクセスが多い記事なので追記。

BRM209千葉300kmのナイトブルベでサブライトとして使ってみました。結果からいうと、ここで懸念していたように光が拡散しすぎて遠くを照らす用途に向きません。防水性が心配とかの弱点も多いのでシビアに使うならDOSUNのAシリーズの方がやはりオススメ。電池持ちが良く、軽いところは評価するのでサブライト向きです。

サイクルモードで気になった自転車ライトであるGentosのAX2(正式な型番はAX-002MG)を早速ヨドバシ通販で入手した。4980円+ポイント還元なので、200ルーメン級の自転車ライトとしては安い方である。Gentosといえば、ここのLEDライトを自転車にマウントして使っている人が多いと思います。Amazonで買える入手性の良さからスッカリ定番メーカーになってますから、やっと自転車専用ライトが出てきたか、という感じ。

付属物は本体と自転車のハンドルに取り付けるためのブラケット、テスト用の単三電池3本がついてきます。ブラケットはしっかりとした作りで取り付け場所のサイズ系に合わせたゴムが3枚付いてきます。

Gentos AX2

電池は単三3本でエネループもちゃんと使えます。本体はIPX1の防滴仕様とのこと。カバーは後ろにスライドさせて引き抜くのですが、かなりカッチリと填めないといけない。本体の大半は樹脂なので軽量であり、特に電池が入っていないと見た目の印象よりずーっと軽いです。サイクルモードでGentosのブースで伺いましたが、電池が減ってくるとダラダラと暗くなっていくような特性らしいです。

Gentos AX2とDOsun A1

お隣はブルベでも安心して使える210ルーメンのDosun A1。現在は改良品であるA2が出てますし、つい最近A2から自動調光機能と本体でのNi-Hi電池充電機能を除外して250ルーメンにアップしたA250が発売されました。

AX2とA1を比較すると大きさ、重さが一回り違います。A1はブルベでも1灯で十分な明るさと適度なランタイム、自転車向きな配光の素晴らしいライトです。殆ど街灯がないような時だけHiモードを使いますが、明るい市街地はLowで十分だし、下りなどであまり飛ばさないのであればMidでも十分走れます。

ただし、Dosunは重いし、入手性が悪く、お値段も7000円から8000円と高いのがネック。電池を入れる部分が樹脂になっているのですが、こことアルミで来たライト部のかみ合わせが固いです。A1はこの電池を入れる樹脂の部分の素材が寒い時期になると割れやすいという欠点があるようです。

この樹脂部の素材、A2以降では改良されており、A1ユーザーも割れちゃったらメーカーに連絡すると改良品を送ってくれる、とかいう話を聞いたことがあります。

Gentos AX2重さ

電池を入れて重さを量ってみましょう。AX2は158gです。やはり電池が3本というのが効いてますね。個人的には3本は電池のローテーションが難しいのであまり好きではないです。全体が樹脂ということもあって見た感じより持った感じが軽いです。

Dosun A1重さ

A1は電池4本ということもあって238gもあります。ずっしりと重いですし、安全に運用するためにストラップをハンドルに通してからブラケットに固定することが推奨されています。A1は一部がLEDの放熱を考えてアルミになっていますので、ズッシリとひんやりした質感です。

Gentos AX2配光

AX2の配光ですが、上部がカットされるようになっていますがちょっと拡散しすぎな印象があります。自転車のライトの場合、1メートルぐらいのところの周囲が明るくなる必要はないのですが、光が漏れて随分と拡散してるような。

AX2は仕様では200ルーメンということですが、この拡散具合もあって数メートル先ではDosun A2のMidモードと同じぐらいの明るさです。もう少し光軸を収束してくれた方が好みかなぁ。あまり遠くを照らすのには向いていなそうです。

ボタンを押すとHi、Low、点滅(間隔短)、点滅(間隔長)のモード切り替えをローテーションします。ON/OFFは2秒長押しで、OFFにしたときにそれまで使っていたモードを覚えていて、再度ONにしたときにそのモードで起動します。ボタンは小さめで堅いのであまり押しやすくはないです。

この光の拡散度合いだとLowモードではブルベでメインライトとして使うには厳しい気がするので、Hiモードで使うと電池の持ちはカタログ上は6hとなってます。まだ試してないのでアレですが、実質5時間持ってくれれば優秀でしょうか?

Dosun A1配光

参考までにDosun A1ですが、AX2よりも明るく自転車で使いやすい配光です。A1は軽く押すとON、長押しでOFFで、Low、Mid、Hi、点滅(間隔短)、点滅(間隔長)をローテーションします。ボタンは大きいですがクリック感が乏しい。もっともこれは最新型のA250では改善されたとか。

ブルベでの使用を考えると、メインライトとしてAX2はDosunの座を脅かすほどではないと予想しています。ただ、AX2はスタイリッシュ、軽量、安価ですのでサブライトとしては悪くないかな?。前輪のクイックのところに取り付けるサブライトは軽い方が色々と安心ですからね。

あくまでもブルベで交換電池持ち歩いて、街灯のないところを夜通し走るという価値観で評価してますので、普通に町乗りで使うには十分過ぎるスペックと電池のランタイムだとは思います。軽量でキッチリとしたブラケットなどは値段を考えるとよくできてますね。今後、値段がこなれて3000円代で入手出来るようになったら、普段乗りのメインライトとして有力な選択肢になるでしょうか?

今度、実走で試して見たいと思います。