BRM1006関東一周600kmは残念ながらDNF

BRM1006関東一周600km

10/6は以前より準備していた初の600kmブルベに参加に参加してきましたが、結論から言うと330km地点でDNFしました。

リタイア地点は水戸市街を抜ける手前で、天気予報からは想定できなかった強い雨が降り続いたために雨の準備していなかった自分はそれ以上走るのは危険と判断して主催者にリタイアの連絡をしました。

時間は日付の変わった日曜日の深夜1時ぐらいで、走り始めてから20時間経過したところでした。そんな訳で上の写真は持ち帰ってきたブルベカードとPCの通過証明であるレシートです。

とりあえず今回のブルベを振り返ってみましょう。

BRM1006関東一周600km2時起きで準備して3時前に家を出て、4時過ぎに到着。受付を済ませて、上の写真の通りブリーフィングを受けて、車検を受けて5時ちょっと前に出発します。

いつも通り川崎の等々力緑地からスタートなので、自走で向かうしかありません。以前は中原街道で移動していたのですが、今回は環状2号→綱島街道を使いました。渋滞していない時間の場合、こっちの方が高低差が少なくて走りやすいかな。20kmぐらいなので1時間強ぐらいで現地に到着。

出走は120人との事でしたが、流石に600kmにエントリーしている面々だけあって、みんな手慣れた感じでございます。今回の600kmのコースはブルベとしては非常に平坦なコースで、難易度が低いのが特徴でございます。自分は400kmは完走したことがあるのですが、あれは凄く平坦なコースだったなぁ。

さて、今回の走行ペースですが20km/h台に押さえて、非常にゆとりのあるペースで絶対にオーバーペースにならないように心がけて進みます。周りに釣られて飛ばしすぎて、足を使いすぎてしまうことが多い私ですが、YUKI氏と房総半島を200kmほど走ったときに、YUKI氏のペースに合わせて25km/h前後に合わせて走っていたら全然疲れないという当たり前の事実に気がついたのです。

特に信号の多い市街地は飛ばしてもすぐに信号で引っかかるのでノンビリ過ぎるぐらいのペースで十分でしょう。

BRM1006関東一周600km

丸子橋から都内を突っ切って千葉を南下するコースとなります。今回の走行で気になったのが、左折専用レーンの扱い。

自転車は直進するときにでも左端が正しいという理解で、自分は常に左折専用レーンの左に位置して、そこから直進するようにしているのですが、上の写真のように直進レーンの左に位置する人も多かったです。これは解釈によりどちらでもOKって事らしいんですが、迷うので法律で統一してほしいなぁ。自分はやはり左端に居る方が安心かなぁ。

BRM1006関東一周600km

銀座の町並みを通過するブルベ軍団。出来るだけあまり長い隊列にならないように適宜、分断するように前と距離をとります。あまり隊列が長いと車が追い越すのが大変なので、隊列は3,4台ぐらいが限度じゃないですかねぇ。

BRM1006関東一周600km

日本橋にて。信号だとどうしてもこういう感じで自転車が貯まってしまいます。都内を走っている間はずーっとどんよりした曇り空でした。

この後、都内を抜けて千葉の工業地帯に入ると俄然ペースが上がります。後は大喜多から勝浦方面に抜けるという、この前YUKI氏と走ったのと似たようなコース。市川周辺の橋ではBRM1006と書かれたプラカードを持って応援していた人がおりましたが、ロングライダースのいしこう氏みたいですね(今年2月のコミティアの時に見た顔だったので)。

BRM1006関東一周600km

久留里の町並みです。この前後でブルベには珍しく、ひたすらコバンザメしてくるだけという感じの悪い参加者に張り付かれて調子を崩しました。自分は重いので坂は非常にゆっくり登る事になります。普通の参加者はさっさと追い抜いていってくれますが、この人はひたすら付いてくるだけで声も掛けてこない。後ろでゆっくりと携帯でも眺めながらダラダラと付いてくる。

体型からすると若そうだし私なんかより全然走れそうのに、コースのナビゲーションが自分だけだと不安なんでしょうな。人によっては気にしないんでしょうが、私は自動車の運転でも後ろに車に付かれるのが苦手なタイプなので気になって、ついペースを乱してしまいます。

なんか嫌な感じだったので、大喜多の山中でひたすらゆっくり走っていたら、後ろから来た他の参加者の乗り換えてさっさと居なくなりました(勿論挨拶もなし)。他の人のブルベの報告でも、この人と思われる感じの悪い人についての記述がたまにあるので常連なんでしょうね。

BRM1006関東一周600km

小湊鉄道の車両が脇を通っていきました。空はちょっと雲が多いですが、涼しくて走りやすいです。そして勝浦に出て海岸線に沿って銚子まで北上します。

BRM1006関東一周600km

海岸線は天気が安定しておりましたが、波が高くて荒涼とした感じ。同じ海岸線でも湘南とは趣がかなり異なります。

BRM1006関東一周600km

シークレットPCの案内看板か?と勘違いして時間をムダにしてしまった標識。結局該当の場所には何もなく、ちょっとコースを引き返して探してしまいましたが、結局この看板はシークレットPCとは無関係だよなぁ。このほかにも2,3回ほどミスコースしたかな?

BRM1006関東一周600km

九十九里をひたすら走ると昨年4月の400kmブルベと同じようなコースでございます。この辺はひたすら単独で移動します。トレインを組んだ方が楽に速く走れるのは分かるんですが、気を遣うし、自分のペースでマッタリは知れないので、今回はとにかく単独走るのを心がけます。追い抜かれても気にせず、PCでの停止時間を短くしてさっさと先に進んで、速い人にまた抜かれるというのを繰り返します。

BRM1006関東一周600km

犬吠埼のPC3が近づいてきます。ここで230kmですから、200kmブルベなら終わっているわけですが、600kmとなるとまだ折り返しもしてません。あまりペースを上げずに走っていたこともあって、あまり疲れてません。

ここまで来るとモチベーションはPC4の先にある水戸の健康ランドで風呂入って休憩するのだけが楽しみです。時々「風呂ー」と叫びながら走ってました。

BRM1006関東一周600km

230km地点のPC3セブンイレブン銚子犬吠埼店。17時前に到着でしたが、秋の日は暮れるのが早くてそろそろライトの準備が必要です。今回はPCでの買い物時間を短くするために、走っている時に買う物を考える作戦をとりました。これが結構有効でして、PCでのストップは最低限の時間で済みました。トータルで早く走るには、ペースを上げるよりも停まっている時間を短くする方が有効ですね。

BRM1006関東一周600km

ボトルにはお茶のたぐいを入れて、その場ではコーラなどでカロリーを摂取します。なんか妙に唐揚げ棒が恋しくなり2回ぐらい買ったような。

BRM1006関東一周600km

銚子市街を抜けて銚子大橋を越えて、茨城県を北上します。霞ヶ浦と海の間の暗い道を北上して、神栖を超えて水戸を目指すのであります。

日が落ちて涼しくなったこともあり、足がよく回る。ここからは殆ど追い越されることもなく、良いペースで走り続けられました。夜の走行はコースがチェックしやすいGPSや十分に明るいライトなど、装備の充実がペースアップに貢献しますな。

神栖あたりでポツポツ雨が降ってきて、あれ?天気予報で雨の可能性はかなり低かったハズだけど?ということで無視して走り続けたら、神栖を抜けるころには路面は濡れているものの雨はなく、水戸に近づくころには路面も乾いてました。今考えると、この神栖での雨がDNFの複線だったわけですな。

PC3とPC4までの道程は100km近くあったので、それぞれ途中のコンビニで1回づつピットインして休憩しました。ここで持っていったメンターム(メンソレータムみたいなの)をトイレで股間に塗ります。自分の場合、股間の痛みは殆どが皮膚のスレによる炎症なので、メンタームでそれを押さえるのが有効でした。っていうか、これはロングライド時の定番にしたい薬かも。

BRM1006関東一周600km

317km地点のPC4のちょっと先に御老公の湯という健康ランドがあります。0時までに出れば1800円ということもあり、22時に入ったから2時間は休める。流石に300km走った体に大浴場は気持ちよすぎます。こざっぱりして替えのジャージに着替えて、休憩室で横になって体を休めます。0時を越えると追加で1200円必要になるらしく、理想を言えば2時ぐらいまで仮眠したかったのですが、ケチって0時前に出る事に。

BRM1006関東一周600km

退館手続きをして、外に出ると自転車が増えてます…ってうか、土砂降りの雨が降ってます。えー、これは想定外であり、2時間前には晴れていたのになぁ。自分の自転車はズブぬれになっておりました。

周りを見てみると、知り合いに車に迎えに来てもらって慌てて自転車をバラしている人、自転車を濡れない場所に移動して健康ランドに戻る人などが居ます。うーん、リタイヤするならここで決断すれば濡れずに済むし、快適に朝まで過ごせます。とはいえ、一度会計して出てきてしまってますし、ここまでペースを守って走ってきていたから殆ど疲れていないこともあって何とか走りたいという気持ちになりました。

しかし雨具は持ってきてませんし、自転車に泥よけもつけてません。雨ふるとブレーキシューが凄く減るのですが、残りがやや心許ない上に交換は持ってきてません。電子機器の防水も少し不安です。走る気マンマンで健康ランドを出てきて、いきなりの土砂降りに頭が真っ白になって、無策のまま「とりあえず行けるところまで走ろう」と雨対策もないまま土砂降りの雨の中に出ていきます。

BRM1006関東一周600km雨はこんな感じで弱くなる気配なし。気が動転していてiPhoneで天気予報も調べてないから、この先どうなるか?も分かりません。下りではブレーキシューがザリザリーっていう音を立ててちっとも減速しませんし、側溝の蓋の上でタイヤも滑ります。勢いで出てきたけど、これはやっぱりダメなんじゃ?という気になってきます。ジャージはズブ濡れですし、顔にはヘルメットに染みこんだ汗が雨で流れ出てきて、それがたまに口に入って、塩気にペッペッとはき出したりしてました。

この先のコースは勝手知ったるツインリンクもてぎの南ゲート前の道から水戸のスマートICに進む道を逆にたどります。で、芳賀広域農道を越えて宇都宮に向かうのです。

問題はツインリンクもてぎの周辺でして、コンビニなどのお店が全然無い上に地味にアップダウンが続くあたりでしょう。まず、真っ暗闇ですし、下りでブレーキが効かないことは間違いないでしょう。ここでもし何かあったら、雨宿りも出来ずに立ち往生してしまう可能性があります。時間は0時を回ってますし、決断するなら水戸の市街地に居るウチにすべきです。

BRM1006関東一周600km

コースを進む途中で「水戸偕楽園」という標識を見て足を止めます。あっちが水戸駅で、始発まで我慢すればスムーズに輪行で帰れる。決断するなら今だ!と、コースを外れます。

丁度、後ろから雨具装備の強者が「あれ?コース間違った?」って声掛けてくれたのですが、私がコースを離れようとしている事情を説明して先に進んでもらいました。やはり雨具なしじゃ10月の夜の雨は体に厳しいわな。ちゃんと準備してきているブルベの鉄人達は流石で、土砂降りをモノともせずに市街地を越えていきます。

私の方は水戸駅方向に少し戻って、駅から数キロのコンビニで雨宿り。3枚入りのタオルと暖かい缶コーヒーを購入して、体を拭いて一息つきます。iPhoneで天気予報や始発電車などを調べて、これはもうDNFだなぁ、と決断して主催者に電話連絡します。

主催者の方に「御老公の湯に居られるんですか?」と聞かれましたが、15kmほど走って無理だと判断したと伝えると、それはお疲れ様でしたと労って頂きました。主催者としても、想定外の雨が降ると参加者が心配でしょうねぇ。

DNFが確定ので、コンビニの軒先で雨の様子見をする必要はないでしょう。始発電車のある4時半まで時間の潰れて暖の取れる場所として、iPhoneで調べると2kmほど先に24時間営業のロイヤルホストがあるようです。雨はまだ降ってますが、待っていても止むことはなさそうなので移動することにした。

しかし、雨に打たれ続けて1時間。体がかなり冷え切っており、自転車の走行風が体に触れると歯がガタガタいうぐらいの寒気がする。ああ、こんなのが30分とか続いたら行き倒れてしまうと思いました。体温は自分が思うよりも早急に逃げていきますね。

ああ、こりゃマジでやばかったな。「とりあえず行けるところまで行こう」なんていう自分の判断の甘さを反省すると共に、ギリギリ助かったなというのが正直な印象。

BRM1006関東一周600km

ファミレスでは暖かいモノをたべますが、体が冷え切っているのでなかなか暖まりません。お店の方に空調を調整してもらって、1時間ほどうたた寝。このロイヤルホスト、ブルベのコース脇ということもあって4,5台のバイクが通り過ぎていきました。

殆どの人は雨具で完全武装で、時間的には健康ランドで十分に仮眠を取っての出発なんでしょうね。

BRM1006関東一周600km

まだ体が温まらないので、オニオングラタンスープを追加。これでちょっとだけ体が温まるが、雨は止まない。駅までここから約4kmであり、ガタガタと震えながら自転車で移動して、ズブ濡れの自転車を輪行袋に入れるのが大変そうだなぁ。

でも、やっぱり早く帰りたいから寒い寒いと唱えながら、何とか駅まで自走して、自転車を始発発車5分前に輪行袋に詰めました。ほんと寒くて歯の根が合わないのよ。雨具も泥よけも準備してあったのに、ギリギリで持って行かなくても大丈夫かな?という判断が大間違いだったということですね。

BRM1006関東一周600km

ホリデー料金ということもあり、グリーン車でマッタリと帰りましょう。流石に半袖短パン状態では寒くて、ちょっと風邪引いたかな?

7時半ぐらいに自宅に着きましたが、足にあまり疲労もなく精神的に疲れたなぁ、という感じ。自宅に居たら午後になって日差しが指してきました。あの雨の中、朝まで走り続けた人は無事ゴールを迎えられたのだろうなぁ、と思うと少々情けなくもあるが、最終的な判断は合っていたと思います。

次は再来週の渡瀬300kmだ。今回走れなかった後半コースに近いところを走るのかな?という訳で、今年のブルベ納めは無事完走したいものです。


 

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