高尾山行ってきた

ちょっと調べたら高尾山って新宿から50分で片道370円で行けるらしい。何とも手軽にハイキングを楽しめるという事で高尾山まで行ってきました。案内は充実しているだろうし、人も沢山居そうなので迷う事はないだろう。

水分を多めに持参して、後はおにぎりを3個と煎り大豆とかを持って行く。そして頂上で飲む酒も1缶だけ冷えた状態が維持されるようにバックパックに入れて準備完了。5時に我孫子を出て、新宿には6時過ぎに到着。ちょっと待って6:27の高尾山口行きの京王線に乗り換える。後は乗り換えもないので、電車でグースカ寝る。

あっという間に高尾山口駅に到着。7時過ぎぐらいの朝のさわやかな空気です。流石に朝早いので人は少なめでした。

早速、テクテクと歩いていくと麓のケーブルカー乗り場がある。これに乗ると高尾山山頂の5合目あたりまで行けるらしいが、今日はそういう趣旨じゃないので先に進む。

この後、長い上に写真が沢山なので、興味のある人だけ続きをどうぞ。

ケーブルカーを使わずに行くには、1号路、4号路、6号路、稲荷山コースがある。4号路は途中の吊り橋が壊れているので通行止めである。一番メジャーなのが全部コンクリート等で舗装されている1号路であり表参道と言われている。前日の雨の後で土の路面のぬかるみがある可能性もあり、ぬかるんでいると下りが辛い。よって、下りは舗装されている1号路は通る事にしよう。

という訳で6号路で登ることにしました。上の写真の場所が分岐点です。本当は稲荷山コースを試してみたかったんですが、もっと手前で分岐だったようです。

6号路は沢沿いに登山道が出来ていて、殆ど沢を通るような箇所もあります。足下がしっかりした防水の靴が必要になりますが、ルート自体は涼しくてマイナスイオン効果なのかひんやりとして気持ちがよかったです。しかも思ったよりも勾配も緩くて、昨年登った新潟の五頭山に比べたら余裕でした。

しかし、山頂の直前に200段の木の階段があり、ここで一気に登るのは結構バテます。体重が重いと階段は上り下りともに膝にクルんだよね。疲れたら普段よりゆっくりとした足取りで進むと、膝のバネが使えて筋肉でショックが吸収出来る。下りとかは階段に対して体を斜に構えて、足を片足づつゆっくり下ろすと膝の負担が少ないようだ。CW-Xのスタイビライクスモデルを履いていったのですが、この手のタイツは山では利用者がとっても多いですね。これがあると疲労度が全く異なるので、一番のオススメアイテムです。

登り始めて1時間ほどで高尾山の山頂に到着する。高尾山自体は標高500m程度だし、6号路は3.8kmしかありませんから、あっという間でした。設定タイムは1時間半で設定されているので、よっぽどの事が無い限りは設定タイムより早く着けます。ちなみに山頂のビジターセンターは、9時前という事もあってまだ開館してませんでした。

景色に目をやると先の方に富士山が見えます。ここで持参したオニギリを1つ食べて、15分ほど休憩して先に進みます。そういえば今回は私は持って行かなかったんですが、ストックを利用している人が多かったですねー。ちょっと装備が充実している人は3,4割ぐらい持ってました。それからタフなトレイルランナーの人も走り回ってましたヨ。

ちなみに高尾山の山頂の自販機の価格ですが、地上の50円プラスなら良心的なんではないでしょうかね?

高尾山の山頂から先に進む人となると、一気に数は少なくなるようです。経験上、体に熱がこもってくると疲労感がハンパないのでフリースは脱いでバックパックにくくりつけて、アンダーシャツ1枚で先に進みます。とにかくこまめな温度調節が疲れないコツなんでしょうね。今回はアンダーウェアはパタゴニアのキャプリーンを着ていったんだけど、汗びっしょりでも日向で風に吹かれていればすぐ乾く上に臭いも出ないので助かりました。

さて、この先ですが小仏城山はもちろんですが、出来れば景信山あたりまで縦走したいです。

ナメコ汁で有名な小仏城山の茶屋までは高尾山山頂から40分ぐらいで到着です。ここはラムネやらビールやら旨そうなものが一杯置いています。うーん、魅力的過ぎるが我慢だ。

この茶屋、BS-TBSでやっている吉田類の酒場放浪記の3月に放送された今日は休肝日で紹介された所であります。自分はこの後もまだ登るんで酒は次のポイントまで我慢かな。

一度装備を下ろして休憩します。汗で濡れたタオルやフリースは化学繊維なのでちょっと干せばすぐに乾く。休憩用に持ってきた扇子はこういう時にはありがたかったですねぇ。ちなみに今回のバッグは山登りの時にいつも使っているマウンテンスミスの大型のヒップバッグにショルダーベルトのオプションを取り付けたモノ。収納力はイマイチですが、普通のリュックと違って、背中が常に外気に触れるので蒸れずに快適なのです。

また「ハイキング程度なんだから、持って行くのはここに入るモノだけ」という制限にもなるので、自然と荷物は軽くなります。また帽子と水筒はこういう時には欠かせないアイテムですな。装備品ですが、だいたい過不足無い感じでしたが、ストックはやっぱり持ってくれば良かったなぁ、とちょっと後悔。

小仏城山山頂からは相模湖方面が望めます。富士SWの帰りに道志みちを抜けた後に必ず通る相模湖の橋も見えますね。

ちなみにここから相模湖方面に降りることが出来ます。降りたらJR相模湖駅から帰ることも出来るわけです。山を尾根伝いに移動することを縦走(じゅうそう)と言いますが、やはり同じ道引き返すより縦走で違うところから帰るのも楽しそう。とはいえ京王線に比較するとJRは高いんで、今回はパス。縦走してそのまま下に降りられるポイントについては、バス時間や料金などもしっかり調べてからチャレンジしたいところだ。

さて、中央道の自然渋滞のメッカである小仏トンネルを足下に、景信山を目指して陣馬山方面に向かいます。

途中の小仏峠をあっさり通過。この辺は登山道の保護のため、木の階段状になっている箇所が多いです。階段は登山者に嫌われているようですが、斜面の登山道がえぐれないというメリットがあります。五頭山の登山道なんか、ところどころがえぐれてしまって歩きにくいんですが、流石世界一の登山客数を誇る高尾山は登山道の整備がしっかりしてます。

景信山の山頂の手前には厳しい登り坂が控えてまして、その脇には伐採したばかりと思われる跡があります。スギの木のよい香りがしてきます。

さっきの坂をやっとの事で登り終えたら、やっと景信山の山頂です。ここは360度の大パノラマが楽しめます。ここに到着したのが10時半ぐらいだったので、高尾山の山頂から1時間半ぐらいで到着しました。設定タイムは2時間なので、まぁ、こんなモンでしょう。麓からここまでの道のりがだいたい7.8kmです。

眼下には都心(新宿方面)が臨めます。

ここで持ってきたビールを一本グイっと飲んで生き返ります。他にも持ってきたオニギリや煎り大豆などを食べて腹ごしらえ。なんとこんな場所でもイーモバイルの電波が届くので、山頂からお仲間にメールなど出す。持ってきた水筒の中身を詰め替えたりして、アルコールがちょっと抜けるまでマッタリと休憩する。

さて、この後の行程ですが、ここまできちゃうと先に進んで陣馬山まで縦走して、陣馬高原からバスでJR高尾駅まで戻るというのも魅力的です。何せここから高尾山口駅まで戻るにしても、8km近くありますからねぇ。しかし、帰りは1号路で降りてみようと決めていたので、ここから道を引き返す事にした。出発時間は11時でしたから、さて何時に麓に着けるかな?。

後は同じルートを延々と戻っていくだけなので、写真は割愛します。

高尾山の山頂ぐらいまで戻ってきたのが12時半ぐらいだったので、景信山-小仏峠ー高尾山の所要時間は往路と同じく1時間半だった。高尾山頂は自分が通過した朝8時半に比較すると大変に人が多く、さっさと1号路から下って麓で休みましょう。

1号路ですが、とにかく人が多い上にノロノロ歩行なので写真撮る余裕がないなぁ。ここまではすれ違う人に挨拶してきたけど、流石にここからはひっきりなしに人が登ってくるので挨拶は無理。コンクリ舗装のおかげで足下が良い上に階段が少ないので、6合目あたりに位置する薬王院のあたりまではすんなりと降りてこれた。

薬王院のあたりは、人で一杯です。ケーブルカーでこの近くまで上がってこれるし、高尾山観光といえば、この1号路がメインですからね。

参道ということで、境内の石段もよく整備されてます。6号路とか山頂から先に向かう登山者は普通のハイキング装備なのですが、1号路を登ってくる人の半分ぐらいは普段着です(一応、動きやすい格好のようですが)。たまに「その格好だとこの先辛いだろうなぁ」というような人もチラホラ。

このルートは写真に撮るようなものも沢山あります。やっぱり天狗ですかねぇ。

足下が良いから楽勝で降りて来れた1号路ですが、薬王院から先の下りの勾配が急で足が痛くなってきます。登ってくる人にとっても、かなり厳しい勾配なのでゲンナリしているのが分かります。自分みたいに体重が重いと、下りでブレーキを掛けるたときに靴のつま先に足先が当たって圧迫されるため、だんだん痛くなってくる。ハイカットの靴は足首の所をギュッと締めると、つま先が圧迫されなくなるのでちょっと楽だ、というのを思い出して実行する。ちょっと楽になったが、勾配が急な下りは延々と続き、1号路って意外と大変なのでは?と思うようになる。

そこに現れたケーブル乗り場。ケーブルカーは登りよりむしろ下りで使いたい、とよく言われるが、なんとなく気持ちがよく分かる。ちなみにGW真っ最中は40分待ちとかだったそうですな。今日は普通に並ばずに乗れていたようです(だいたい13時ぐらい)

しかし、470円ケチればその分、酒が飲める!という訳で誘惑のケーブルカーを断ち切る。足が痛いなぁ…

ケーブルカーの駅の周辺では色々な物が売っている。団子とか旨そうだなぁ、と思ったら、回りも思うことは同じなのかとてもよく売れている。高尾山ってこういう物の価格が他に比較すると良心的な価格だなぁ、って思いますが、やっぱり利用はせずに黙々と下る。

最後の誘惑ポイント。ケーブルカーではなくスキーのリフトのようなモノで一気に麓まで降りられるようです。個人的にはこっちの方がケーブルカーより利用してみたいぞ! しかし、あと40分で麓ということであれば、今までの感じからすれば30分で降りられるハズ。足は痛いけど、息は切れないので、がんばっていこう!。

しかし、この後も急勾配が続くんだよ。下から上がってくる人もまだ麓からそんに経ってないハズなのにヘトヘトな感じだ。五合目までケーブルカーを利用すると、それより上は道の勾配も少なく高尾山頂まで行ける反面、麓から五合目までが厳しい1号路でした。

下りで足が痛いっていうこともあるが、体感的に1号路って俺が朝登った6号路より厳しくないか? 足痛いなぁと我慢しつつテクテク歩くが、個人的に1号路はもう利用しなくていいかなーと正直思った。人多くて自分のペースで進めないしねぇ。次は稲荷山コースを是非試してみたいものだ。

そんな訳で13時20分ごろに麓に到着。ここで万歩計を見ると朝からの累計で37000歩でございました。よくぞ耐えてくれた、俺のつま先よ。これもsmartwoolの分厚い靴下のおかげだな。靴はハイカットのウォーキングシューズだったんですが、クッション性などは申し分ないものの、もうちょっとサイズがピッタリだと楽かもなぁ、と反省。

自宅で靴下を脱いでみて、一番心配だった右足の親指の爪とか腫れてないかをチェックしましたが、取り越し苦労で済みました。もっと体重を減らすと、下りはグンと楽になると思われるので、今後の課題ですな。

駅に着くと、ちょうど新宿行きの電車が出るところだったので、急いで電車に飛び乗ってから後片付け。幸い車内は最初はガラガラなので、ゆっくりと寛ぎながら荷物を整理したり、靴から足を出してマッサージ出来ます。しかし、何度も書いてますが370円で新宿まで一本ってのは本当に安くて楽ちんだよなぁ。

帰ってきて筋肉痛にならないようにストレッチをするためにそのままジムへ。もっとも風呂入りたいーっていうのが優先なのですが。しっかりとストレッチすると筋肉もほぐれて翌日が楽なんですよ。それからデカい風呂で汗を流すのがやっぱり一番癒されるぜ。

さて、非常に満喫してきた高尾山登山ですが、まだまだ奥が深そうです。天気が良ければ、週末にまた足を運んでしまいそうですヨ。


 

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